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ゆるく生きたい

サラリーマンを辞めてゆるく生きたいなあと、ここ1ヶ月半くらいぼんやり考えています。

今の仕事から学ぶものはないし、他人から評価されることも大嫌い。そもそも組織で働くこと自体、自分には向いていないと分かっています。

転職を繰り返しながらも、これまでサラリーマン生活を15年以上もよく続けてこられたなあ…と改めて思います。

2年ほど前に、伊藤洋志さんの『ナリワイをつくる』という本に出会い、彼の働き方に感銘を受けいつかこんな風に暮らしたいと思いました。

流行りの『マルチワーカー』の先駆けのような方で、都会と田舎でいくつかのビジネスを作り、それらを組み合わせて現代版『百姓』のような生活を実践されています。

一昨日、『pha(ファ)』さんの『持たない幸福論』(2015年刊行)という本を読み終わりました。

私はこの方を知らなかったのですが、元『日本一有名なニート』で名前が知られているようです。

京都大学を卒業後、一度は就職したものの28歳で退職し、そこからはご自身が作ったギークハウス(ITオタクの方のためのシェアハウス)と田舎に借りた一軒家を往復しながら本の執筆やブログの広告収入などで暮らされています。

(2019年にはギークハウスを卒業して、愛猫と共に一人暮らしをはじめられたそうです。)

phaさんは若いころから体力に恵まれず、出来るだけ寝て暮らしたいという非バトルタイプの方です。

戦後数十年で培われた今の日本社会の『稼ぐこと』や『家庭を持つこと』に対する『フツウの価値観』というプレッシャーから抜け出し、自分の感覚と感情を大切にし、好きなことをするために節約しながらゆるく生きようと本でも提唱されています。

どこかで読んだことのある内容だなと思っていたら、『ナリワイ〜』の伊藤さんと田舎の一軒家で共同生活し、本も共同執筆されている方だと知ってびっくりしました。

phaさんの本は、私のお気に入りのYouTuberさんがご自身のチャンネルでお勧めされていたんですが、自分が興味のある分野の人たちってどこかで必ず繋がるんだなあと感慨深かったです。

おふたりの本の違いをすごくざっくり紹介すると、伊藤さんの本は『暮らしと商いの処方箋』、phaさんは『暮らしと遊びの処方箋』という感じでしょうか…。

心が疲れきっている方にはphaさんの本から読むのをお勧めします。

こういう本の批評で、会社員が嫌ならアルバイトでもして稼げばいいじゃないかというご意見をよく見かけます。確かにアルバイトを掛け持ちしながらゆるく生きるのもありですよね。

ただ、おふたりの考え方って、『日銭を稼ぐために時間を切り売りしない』とか『経験と知識という資産を積み上げて豊かに暮らしたい』というものが根本にあります。

雇い主の資産を作るために、自分の時間と体力を消耗する生き方はしたくないのです。(未経験の仕事を手伝うことで経験や知識になることはありますが。)

これってサラリーマンという働き方に行き詰まっている人みんなが共感できる考え方だと思うんです。私もかなり救われました。

因みに、伊藤さんの著書『小商いのはじめかた』では小さな商売をはじめた方々の実例が紹介されていて参考になります。

ゆるく生きたい繋がりで、先週読んだ『ソース〜あなたの人生の源は、ワクワクすることにある〜』もご紹介したいなあと思っています。

お読みいただきありがとうございました。

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