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伝統芸能(詩吟)の活性化とマネタイズの必要性

heyheyです。

今日は「伝統芸能(詩吟)を活性化させるには、マネタイズ(稼げること)できる方法や仕組みづくりは必要不可欠だ!」という内容を書きます。

「伝統芸能を活性化させよう!」と考える人は多くいると思いますが、僕の想像では「どうすれば伝統芸能の良さが伝わるか?」ばかりに集中しているようにも感じます。

ですが、個人で活動している僕としては、「稼げること」「稼げる仕組み」を作ることはものすごく大切で、むしろ必要不可欠だと思うのです。

伝統芸能を活かして稼げる仕組みを作るメリットは以下の3つ。

  1. 発信者が活動を継続できるようになる

  2. マーケット感覚が身に付く

  3. 未来の発信者のヤル気につながる

ではそれぞれ書いていきます。

1.発信者が活動を継続できるようになる

まずはこれです。本当にこれです。

僕が詩吟業界を離れた理由の1つでもあるのですが、詩吟が上達するにつれて、吟歴が長くなるにつれて、詩吟の大会運営に要する時間や、金銭的負担が大きくなったことがあります。

60代の先生でも「大変だわ~」と言っていたので、30代で、子供がいて、これからまだまだ時間もお金もかかる自分にとっては、「あぁ無理だ、続けられない」と本当に思いました。

僕個人の話だけではなく「家族の理解を得る」のが難しいです。

詩吟業界を離れて、詩吟を活かして副業をしてきて3年たちましたが、今では月に1~2万円の副業収入を得ています。

他の副業している方と比べると全然多くは無いのですが、「詩吟で稼げている」ということは、僕にはとても大きな価値があるし、自己肯定感にもつながっています。

また、妻の理解を得るのにも役立っています。

詩吟を活性化させる活動にしろ、副業活動にしろ、追加の時間は必要です。

僕の場合は夜、みんなが寝静まってから1~2時間頑張ったり、朝4時くらいに起きて作業したりしています。

それでも、この時間は僕一人で作れたものではありません。
夫婦で家事育児をして、そのうえで生まれた作業時間です。

始めのころは僕自身も「作業時間が取れない」と文句を言ってしまっていたし、妻からも「それ、本当に今やる必要があるの?」と言われたことが何度もあります。

でも、多少なりとも安定的に稼げるようになってからは、そのような言い合いも減ってきました。精神的に全然違います。

今後も、さらに稼げるようになれば、その稼ぎを家庭にちゃんと還元できれば、お互いが納得した形で活動を継続できると思います。

伝統芸能を活性化させるには時間が必要です。継続的な時間が。だからこそ、稼げる仕組みを作り、自分も、家族も継続できるようにすることは必要不可欠です。

2.マーケット感覚が身に付く

自分で稼ぐ。詩吟で稼ぐ。これを考えていると、少しずつではありますが「マーケット感覚」が身についていきます。

「マーケット感覚」という言葉は、有名なブロガー、ちきりんさんの著書「マーケット感覚を身につけよう」という本を読まれると良いと思います。

ざっくり言うと、「何が市場において価値があると感じられているのか、を感じる能力」です。

伝統芸能の場合、「昔ながらの伝統芸能を見せれば、良さが伝わる!」と思っているひとは、正直マーケット感覚がありません。

例えば年配の方であれば、わかりやすい入門の指南書を作ったり、ゆっくりした解説動画を作ったら最初のハードルは下がるでしょうし、

若い人相手であれば、現代のトレンドに合わせつつも「なんか格好いい!」と思わせられる見せ方こそが、魅力になると思います。

僕もYouTubeで詩吟の配信を続けているうちに「こういった内容が好まれるのか」「この切り口が伝わりやすいのか」ということが少しずつ分かってきました。

こればっかりは「稼ぐこと」を実践する以外に学ぶ方法はないと思っています。

伝統芸能を使って稼ぐことは、他の手段に比べていばらの道ではありますが、だからこそ、頭を絞って考え続けて行動することが、今後の力になると信じています。

3.未来の発信者のヤル気につながる

伝統芸能を活かして稼げる仕組みを作ることは、まだ見ぬ未来の発信者のヤル気につながります。

伝統芸能を広めようようとするとき、ついつい、伝えたい相手の方にフォーカスが当たりがちですが、「広めたいと思う人(発信者)が増えること」も同じくらい、大事です。

そのような発信者が増えるには、「この活動は将来的に稼げるようになるんだ」というビジョンを見せることです。

詩吟業界にももちろんプロはいます。僕なんかよりも遥かに吟歴が長くて、練習時間もヤバくて、詩吟に懸けている人がいます。めちゃくちゃに上手いです。

でも、詳しくは知らなくて恐縮ですが、その方たちが詩吟単体で稼げているなんて話は聞いたことがありません。

むしろ、おのおの別の仕事がありつつ、その合間でコンサートに出ていたり、自分で出費しつつCDを出している話ならよく聞きます。

詩吟を頑張って頑張って頑張って、稼げない未来しかないのは絶望的です。

その人自身が満足しているのならそれで良いかもしれませんが、人生は詩吟だけじゃありません。他にもやりたいことは沢山あります。人生を共にする人もいます。


ちょっと話は脱線しますが「マズローの欲求」という言葉をご存じでしょうか?

ざっくり言うと、人間は、下層の欲求が満たされないと、次の欲求を叶えようとはしない、というものです。以下の1が下層で5が上層になります。

  1. 生理的欲求

  2. 安全の欲求

  3. 社会的欲求

  4. 承認欲求

  5. 自己実現欲求

詩吟を極める、伝統芸能を極めるというのは「5.自己実現欲求」だと思います。

それはつまり、他の1~4の欲求が満たされないことには始まりません。

とくに、稼ぐことは「2.安全の欲求」になります。これが満たされずして、どうして自己実現などできるでしょうか。ちょっと間を飛ばし過ぎているような気がします。

伝統芸能を習い、それで稼ぐことを考えて、行動して、実際に稼げるようになることで、安全の欲求や社会的欲求、承認欲求が満たされていくように思います。そして、その先に、伝統芸能を極めるという自己実現欲求がくると思うのです。


話を戻しますが、「稼げる仕組みを持つこと」「稼げることを示すこと」。これらを行うことで「それなら自分も挑戦できそう!やってみようかな」と思える人が増えると思います。

こういった方たちは決して金の亡者ではなく、現実的なだけです。

そうやって現実的かつマーケット感覚を備えた人たちが増えて、発信していくことで、伝統芸能の活性化も進むと思います。


うまくまとまったかわかりませんが、今日は以上です。
引き続き、伝統芸能(詩吟)の活性化について、今後も書き綴っていきます。

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