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【現役ライターによる】文章を書く仕事がしたい方へアドバイス

私は過去に、月刊誌の編集部に在籍していました。その後は独立し、フリーランスで執筆活動をしています(職業ライター)。今でも某月刊誌のライターをしていたりと、実は陰ながらに『書く仕事』をたくさんいただいています。そんな私がリアルにお伝えする、書く仕事にとって必須なコトをお伝えします。


誰も教えてくれない『書く仕事』をする方法

やることは簡単です。ズバリ、行動することです。自分からコンタクトをとる、ということです。営業ですね。また、積極的に募集に対して応募するなど。知人の紹介でもいいでしょう。チャンスはどんどん取りに行ってください。行動すれば、何かしらの仕事は手に入ります。

「でも、実績がありません」?

「スキルがないです」「ライター経験がありません」という不安から踏み出せないという人もいるかと思います。自分を証明することができないですよね。ですが、そんなことを言っていたら、一生書く仕事はできません。

現実の状況を述べて悲観するのは、ある意味逃げている行動と同じです。「ここからどうしていこうか?」というマインドを持っていきましょう。まずはここからです。情報を集めるのも大切です。先人からのアドバイスでもある書籍を読めば、ライターとはどんな仕事なのか・自分にマッチしているのかも見えてきますよ。

あなたが最初にやるべきこと

何からやればいいのか?それは、実績を積むことです。これが大重要。これなしに、書く仕事は成り立ちません。なぜなら、相手があなたの文章力を判断する材料にもなるからです。

相手はプロにお願いしたいのです。だから、お金を払うのです。プロとは、お金を受け取れるレベルの成果を出す人です。ここでまとめますと、実績があるからプロの書く人になれるのです。

好きです!は通用しない

「私、書くことが好きなんです」では、通用しません。気合いや気持ちも大切だけれど、やはり実力のある人にお願いしたいのが本音です。それを証明するのは自己PRではありません。実績なのです。逆に、この実績をつくれば仕事はどんどん選べるようになります。

実績作りのために、応募してみる

誰もができる、実績作りの方法をお伝えします。これが一番王道で、一番簡単に取り組めます。書く仕事を募集しているところはたくさんあります。そこに応募してみよう、ということです。

単発の仕事でいいです。1記事いくら、などの募集はいろいろあります。月何本で何万、などもあります。「初心者でもOK」のような案件から入っていきましょう。アマチュアのような文章でもOKだったりしますから。そこから初めていいのです。とにかく、まずはやってみることです。

プロのライターは経験を積めばなれる

逆に、経験がないのにライターを名乗っていても、ただの素人です。とはいえ、最初は誰でも初心者。私もそうでした。最初は書くのも遅いし、指が動かなくなる時もありました。「この文章で大丈夫かな」と内心、ドキドキしていたこともあります。経験がない頃は、それなりに緊張するものです。

何度も挑戦し、経験に経験を重ねていくことで、自分の文章力は精査されていきます。スタイルも確立されていきます。だから大丈夫。まずは、あれこれ考えなくていいので実際にやってみましょう。

【小話】私の場合

私の場合は「書く仕事がしたい」と思う前から月刊誌の編集部に在籍していました。運良く、書く仕事は身近にありました。とはいえ、私は編集者ではなく、事務方でした。普通の一般事務とは異なる内容でしたが、この仕事がきっかけにライターを望むようになりました。

さて、編集者というのは、舵を取る人です。書くのもそうですが、マネジメント面の方が強いです。スケジュール管理など。また、私はSNS担当でもあったので、書く機会は思っていたよりは多くありませんでした。だからこそ、積極的に「やります!」と書くことに関わりました。

・特殊だったけれど、チャンスは自分で掴みに行った

あなたの今の仕事で、書くチャンスはありますか?「誰かコラム書いてよ〜」「インタビューしてきて」なんて声はありますか?・・・まぁこれは、会社によりけりでしょう。もし、何でもいいので書くチャンスがあるのであれば、受けてみてください。いい経験になりますよ。

手に職をつけられる仕事

気がつけば、3年です。私は書く仕事を続けて3年が経ちました。早いようで、まだ3年。これからです。今だからこそ実感するのですが、私にとって書く仕事とは、手に職をつけるということです。

いざとなれば、このスキル一本で生きていくことさえできると本気で思っています。贅沢しなければね。若干強気な発言ですが、組織に縛られない自由なスキルだと思っているからです。雇用されなくても、お金を生み出すこともできるスキルです。精神的にも、自分の小さな自信になります。

代わりの効かない人になる

世の中、すごいと言われる学歴や資格、会社など、そこに関係していれば自分はすごい人だと勘違いしている人がいます。もちろん、すごい人もいます。けれど、代わりはいくらでもいるといった、すごい人なだけです。その人自身というよりも、外部の条件ですよね。

けれど、書く仕事は完全に自分のものです。そして、オリジナルです。マニュアルがなく、学歴や資格、企業の後ろ盾がなくても確立する立派な仕事です。どこでも通用します。応用も効きます。誰でも書く行為はできますが、それを仕事にしている人は案外少ないです。

誰でもできそうで、意外といない、そして、オリジナリティも出せるのが書く仕事の特徴です。代わりの効かない人にさえなれるのです。しかも、自分の裁量でいくらでも。

【必須準備】実際に仕事を受注していく前に

ところで、多くの人が惜しいことをしています。提出方法と納期です。私の経験からお伝えしますと・・・

  • Word(Office)

  • WordPress(ホームページ・ブログのプラットホーム)

この2つです。Googleドキュメントでの提出もありますが、Wordが一番確実です。少なくとも、私の経験上ではWordなしでライターをするのは色々な意味でキツいですね。

Googleドキュメントは私も愛用しておりますが、外部に提出という意味では相手側によっては戸惑いもあるでしょう。すぐに手が加えられるという手軽さが仇になっていると思います。Wordはやはり不動ですね。あって損はないです。そして、親切です。

つまり、Wordはライターには必須です。Amazonで購入するのが一番安いです(Windows・MacBook どちらも対応OK。↓ダウンロード)。ちなみに、間違ってもPDFで提出してはいけませんよ(私は初めての頃、やらかしました)。

・Wordは必須

特に編集者の方ならわかると思いますが、Word以外で納品されると困る時ってありませんか?正直、きちんと読み込めれば何でもOKな気もしますが、形式が統一されていないだけでもストレスです。Wordが最も正解ですね。もし、ご自身のPCにはいっていないのであれば、先行投資として入れてください。これなしのライター業は、ちょっと待て!です。

一番安いのは、Amazonで買い切りタイプです(上記のリンクから)。実際に私が購入したものです。唯一、2万円を超えないのでAmazonが
一番良き。ExcelやPowerPointはついてこないので、Wordオンリーのソフト価格です。

・納期前の提出は当たり前

もう一つ大切なこと。納期は大抵指定されています。その納期よりも早めに、死ぬ気で仕上げてください。スピード命になってください。上手さやこだわりも必要ですが、初心者のうちは時間をかければいいってもんじゃありません。これ本当です。

初心者でも価値を出すには、スピードです。「この人早いな」と思ってもらえたら、勝ちです。相手にとって都合のいい人にもなり得ますが、いいじゃないですか。ビジネスですから。早い人は信用されます。

私は元から何でも早いタイプなのですが、書く仕事に関してはとりわけ早いです。待たせるとかありません。待つ側の気持ちも知っているので、なおのことなのです。早い人って、本当に助かります。それだけで価値があります。

書く仕事の始め方

ここでまとめますと、このステップです。

  • 実績をつくるのが大事

  • とりあえず経験すること

  • 求人に応募する

  • 納品のためにもWordを準備する

  • 〆切よりも早めに納品

単発の仕事でも、月単位の仕事でも何でもいいです。初心者のうちは、あれこれを夢を見ず、金額をより取り好みせずに愚直にやってみてください。選べる立場ではないし、そんなすごい実績はないでしょう?という現実もありますが、まずは自分の持てる力を提供することから、ビジネスは始まります。

お金よりも実績作りを意識して、上記のことを守りながら繰り返していきましょう。とにかく、経験あるのみ。それが積み重なって、自分でも実感が湧いてきたあたりからが、本物のプロとしてのスタートです。胸を張って、ライターを名乗ることができます。

自分の書くことがお金になるという、手に職をもつ体験をあなたにも味わっていただきたいです。5000円の重みが違います。徐々に成長していきましょう!私もがんばります。

※この記事は、2024/3/7 に書いたものです。
※【私のブログSTART】2024/2 WordPressにて開設→2024/4 現noteに移転

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