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#369 地域の「企業の困りごと」が共有できたらいいのにな、という雑談

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。この番組が面白かった。あるいは参考になったらフォローコメントなどいただけると嬉しいです。


今日は「思いつきの雑談」

今日は、単に思いつきというか、頭の中にあることの雑談をしたいと思います。そのテーマは……「ハローワークには出ていない、企業の困りごとデータベースみたいなものができるといいのにな」という話です。

この番組では、何度も、何度も、何度も話してますけど、今後、人口減少が進むと、特に地方の企業では、人材の問題が顕著になっていきます。

それを解決するためには、いままで、地域の中だけで人材を採用していたものを、地域との外の接点をつくり、リモートワークで働いたり、必ずしもフルタイムで雇用するのではなく、複業のような形で関わったり。それぞれが、それぞれの得意分野で「労働をシェアする」っていう形が実現できると、人材不足に困っている企業にとってもいいはずだし、いままでの経験を、もっと社会に還元したいと思っている人にとってもいいはず……と思っているんですよね。

こういった取り組みは、将来的に必ず必要になると思っていますが、案外、こういった「仕事が見えない」っていう問題があるな~と思っていて。いや、「仕事」というより「課題」が見えないっていう言い方のがいいかな。

「人」と「仕事」をつなぐもの

人と仕事をつなぐものと言ったら、わかりやすいものの1つにハローワークがありますよね。あとは、民間が発行している地域の情報誌とかね。あとは、地域の中に限らず、大手のマッチングペーパーみたいなものを出している会社っていっぱいあるじゃないですか? 紙面の名称は言いませんけど「なんとかワーク」とかね。

そういう、仕事と人材をつなぐものって、いっぱいあるじゃないですか? そういった形で、仕事と人のマッチングが行われています。

もちろん、それはそれでいいんですけど、案外、ハローワークとか、なんとかワークの紙面に出ている職種というか、仕事は、まあ、分かりやすい職種が多いと思うんですよね。たとえば、サービス業とか、観光業とか、工場とかね。そういった業務が多いと思うんです。

ハローワークには、出てこない「企業の困りごと」がある

一方で、たとえば、Webサイトを更新するとか、ITに関することとか、経営者の壁打ちをするとか、そういった仕事って、ハローワークや情報誌には、あまり出てきませんよね。

あとは、その仕事だけを、フルタイムで雇用する……まではいかないんだけど、それでも、「自分の会社のことを、より多くの人に知ってもらう」とか、「ITの困りごとがある」とか、そういった業務というのかなぁ。フルタイムで雇用はできないけれど、詳しい人が定期的に関わってくれたら、本当はうれしい……みたいな。

そういった、「本当は重要なんだけど、雇用するまでもない」っていう仕事、あるいは困りごとって、いろんな会社にあるんじゃないかな? って思うんですよ。っていうか、僕もあるし。

もしも「企業の困りごと」がデータベースにできたら……

もしも、そういった情報がデータベースのような形になっていて、見える化できていると、本当は「いいんだけどなぁ」って思うんですよね。

で、こういったことをデータ化するのは、正直、難しいなと思うんです。でも、「以前だったら、データ化が難しかったけれど、いま、データ化がはじまっていることって、たくさんあるな~って思ったんですよね。

データ化が難しいデータをデータ化するサイボウズの取り組み

たとえば。サイボウズには、「ソーシャルデザインラボ」っていうチームがあるんです。社会課題を解決するための、育苗実験をするチームです。

その中で、たとえば「虐待防止のために、情報を共有しよう」っていう取り組みがあるんですよね。情報共有には、サイボウズの製品である kintone というサービスを使って、虐待に関する情報が分断しないようにするために共有し、支援が止まらないようにする。抱えている困りごとを情報共有する……って取り組みがあるんですよ。

あとは災害支援もそうですよね。先般、能登で地震がありましたが、災害が起こると、復興までにはさまざまなニーズがあります。そのような、地域の中にある困りごとを把握して、ボランティアの人たちとマッチングする……みたいな取り組みが、サイボウズの中で行われてるんですよ。

こういった取り組みって、必要性はあったけれど、いままではあまり、表立ってやられていなかったじゃないですか。そこには、さまざまな難しさもあるんでしょうけど。

だけど、「やっぱり、情報は共有した方がいいよね」「そういう困りごとは、共有して取り組んだ方がいいよね」というニーズから、データの共有が始まっているわけです。

そう考えてみると、企業の困りごとにだって、いまは言語化はされていないし、ハローワークのような形で表にも出ていないけれど、本当は、各企業が困っている情報やデータって、あるんじゃないかな? と思って。

もしも、そういった、地域のなかにある、各企業の困りごとみたいなものが集められて、共有できたら、「いいな~」って思ったんですよね。

もっとも、実際に行うのは難しいと思うんだけど。

現実化は難しい。だけど、いままでデータ化が難しかったことが、データ化されはじめているのだから

でも、先ほど話した虐待防止の情報だって、普通で考えたら、集めるのは難しいと思うんですよね。災害支援の情報だってそうです。難しいんだけど「でも、やっぱり必要だよね」って思った人たちが、そういった情報が集まるようにして、共有できるようにしてきたわけです。

ということは、いまはまだ、表にあんまり出てこないような企業の困りごとのデータも、いまはまだ仕組みはないけれど、何らかの形で共有することができたら、地域の企業の困りごとに対して、「僕、〇〇が得意なので、それならば、□□で解決できますよ」みたいな形で、人と人との繋がりができるかもしれない。「移住したいんだけど、地域の企業とつながりたい」と思っている人と、地域の企業が繋がれるかもしれない。

そういったデータが集められて、共有できたら、「本当はいいんだけどな~」って思った……という話でした。どうすればいいのかは、よくわからないんですけどね。でもほら、集めるのが難しい虐待の情報だって、データ化され、共有されつつあるんですから。。

企業の困りごとだって、何かしらの形で共有し始めることができたらいいな……という、雑談でした。

じゃあ、今日の話はこれで終わりにします。じゃあね、バイバ~イ!

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