見出し画像

#370 サイボウズ式「キャリア自律の記事」を企画した背景

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションのなどの視点で、ゆるゆるとお話をしていく番組です。この番組が面白かった。あるいは参考になったらフォロー・コメントなどいただけると嬉しいです。


今日は、サイボウズ式で公開した「キャリア自律」のお話

今日はですね、サイボウズ式に公開しました「キャリア自律」に関する話をしてみたいと思います。

今朝ですね、サイボウズの、新しい価値を生み出すチームのメディア「サイボウズ式」で、「自律って言うほど簡単じゃない?」サイボウズ人事「社員のキャリア」の悩みを武石恵美子教授にぶつけてみたという記事を公開しました。

この記事を端的に言うと、サイボウズの人事にですね、石川憂季さんという、サイボウズ社員のキャリアを支援している担当者がいるんですけど、その石川さんが、法政大学でキャリアデザイン学部の教壇に立っていらっしゃる、武石恵美子先生に、サイボウズ社員のキャリアの課題について「どう考えていけばいいのか?」という悩みをぶつける……という内容なんですよね。

詳しい内容については、ぜひ、サイボウズ式の記事をお読みいただきたいと思うんですけど、今日は、なぜこの記事を企画したのか? ということについて、お話をしてみたいと思います。

キャリア自律とは?

いま、大企業を中心に、社員のキャリア自律――「じりつ」には、自立という字もありますが――とか、キャリアオーナーシップ(キャリアの主体性)とか、そういった重要性が、ビジネス界隈、人材育成の界隈、人事の界隈で注目されています。「やっぱり、キャリアの自律って大事だよね」と。

「キャリア自律とは何か?」を一言で言えば、その言葉が言い表しているように、未来や理想に対して「自分の道を自分で選んで、自分で歩んでいく」というのがキャリア自律だと思います。

なぜ、キャリア自律が必要なのか?

なぜ、「キャリア自律が重要だよね」と言われて始めているのか? と言えば、人生100年時代となり、いままでよりも長く働く必要がある……というテーマもあるでしょう。そうなると、第2、第3のキャリアを考え、自分の未来を、自分で切り開いていく必要がありますよね。

あとは、企業が社員をずっと抱え続けるのが大変……という、企業にとっての立場もあるでしょう。

また、人口減少がどんどん進んでいったとき、今後は、多くの人たちが、自分の才能を活かして、長く働けるようにキャリアを形成していく必要があります。このような観点に立ったとき、「キャリア自律って、大事なんじゃない?」と言われ始めています。

どうすれば自律できるの?

確かに「キャリア自律は大事だ」と、僕も思います。一方で、実際に、自分の未来や理想に向かって、道を切り開いていく……となった時に、「じゃあ、どうすればいいの?」というのは、まだまだ、ハードルが高いし、難しさがあるなぁと思うんですよね。

たとえば、キャリア自律の手段のひとつとして、複業のような働き方が挙げられるケースがよくあります。

これからのキャリアを考えたとき、いま、所属している会社だけではなくて、ほかの会社とか、ほかの地域にも接点を持つことによって、キャリア的にも、あるいは金銭的にも自律をしていく……ということです。

つまり、複業は、キャリア自律をするための、ひとつの手段です。

僕も実際、サイボウズで複業したり、都市部と地域、民間と行政、大企業と小企業……みたいな形で、さまざまな立場を越境しながら働いてはいます。

僕がいうのもおかしいかもしれませんが……

だけど、僕が言うのもおかしいかもしれませんが、実際問題、複業ような働き方ができる人がどれだけいるのか? といったら、まだまだ課題があると思うんですよ。

それは「会社が、複業OKになっていない」という環境的な問題もあるでしょうし、仮に環境があっても、働く側の人が、自分の強みや経験をうまく言語化できずに、「働く場所との接点がつくれない」という問題もあるでしょう。

いや、「そもそも、複数の仕事をパラレルで動かすのって、どうやるの?」という問題もあるかもしれませんよね。

つまり、キャリア自律は、頭の中では「大事だ」というのはわかるんだけど、実際に「どうやるの?」ってなったら、まだまだ、まだまだ、まだまだ、まだまだ、難しいのが実際だと思うんですよね。

会社で、どう適用する?

加えて、「キャリア自律って、大事だよね」みたいに、人事の方々がそういった課題感を持ち始めていて、そういった話題が語られるようにはなってきてはいるものの、実際問題「じゃ、社員の人たちが関心が持てるか?」「実際にできるか?」っていうと、さまざまな課題がありますよね。

なので、「理想はわかる。頭ではわかるけど、実際にやろうと思うと現実が伴わない」「何をしたらいいのかわからない」「だからできない」という状況があるなぁ……と思っていて。

ただ、このような状況が続くと「できる人はできるけど、できない人はできない」ということになってしまうじゃないですか?

それだけではなくて、社内においても「将来、自分はこのままでいいのかな?」「未来に対して、どう歩んでいけばいいのかな?」って不安を抱えている人がたくさんいるし(サイボウズのキャリアに関するアンケートによれば、2人に1人がキャリアに課題を抱えている)、キャリアに不安を抱えている人たちが「なるほど、こういうことをやっていけばいいのか」ということが、少しでも「見えたらいいな~」って思ったんですよね。

そこで、この企画を立ててみたんです。

この記事を通して「とてもよかったと思うこと」

記事の内容については、ぜひ、お読みいただきたいと思うのですが、武石先生と石川さんの対談で、「とてもよかったな~」って思うのは、「一歩踏み出すために必要なことは何か?」ということが見えたことですね。

「未来のキャリアを考えよう」と思うと、なかなか考えられません。でも、キャリアというのは、「過去から未来に対して、ずっとつながっているものだ」という視点とか、「なるほど、何も見えない未来をつかみに行こうとするんじゃなくて、まずは、過去の経験をいろいろ棚卸する……そういったことをやっていけば、まずは、いいんじゃないか」みたいな、「まず、何をやればいいのか」が見えたところが、おふたりの話をうかがって「よかったな~」と思っているところです。

なので、特に人事の方や、人材育成に関わっている方、「将来のキャリアって、どうやって築いていけばいいの?」と思っている方、「将来を考えると、不安だな」と思っている方などに、ぜひお読みいただけると嬉しいなと思います。

じゃあ、今日の話はこれで終わりにします。じゃあね。バイバ~イ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?