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#288 キャリア安全性・主体性を深堀る16ー自律と「企画力」

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織づくり、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点で、ゆるゆるとお話をしている番組です。この番組が面白かった。あるいは参考になったらフォロー・コメントなどいただけると嬉しいです。


キャリア安全性・主体性の話をしています

いまですね。キャリア安全性・主体性の話をしてます。キャリアの安全性は「この先の未来も大丈夫だ」ということ。主体性は「よし、そのために自分で動いていくぞ!」ということですね。

キャリア安全性・主体性を高めていく上で、「3つの資本」が必要なんじゃないか? と思っています。1つ目が「人的資本」、2つ目が「金融資本」、3つ目が「社会資本」です。いまは、人的資本についてお話をしています。

人的資本を高めるためには、必要なスキルがいろいろあるとは思います。取り急ぎ、4つ挙げておりまして、1つ目が「コミュニケーション能力」、2つ目が「発信力・言語化力」、3つ目が「サクッとやれる力」、4つ目が「企画力」。

昨日は、この中の「サクッとやれる力」についてお話をしました。

今日はですね。企画力についてお話をしてみたいと思います。

これまで、いろいろやってきた中で気づいたこと

これまで、いろいろやってきました。特に、サラリーマンを辞めて、起業した後、いろいろやりました。

ぶっちゃけ大変でしたよね。

そんなに器用なタイプでもないし、営業力があるわけでもないので、自分を表に出していくために、人とつながるために、できることは散々やってきたような気がします。

あと、僕は文章を書いたりもしますが、自分がやりたいと思うことを形にしたり、誰かが困っていることを形にしたりすることと、文章を書くことは、まったく別のことのように感じられると思いますが、僕は最近「つまるところ、まったく同じだな」とよく思うんです。

その、「同じ」ということを一言で表現すると「企画力」になります。企画力があるか/ないかは、キャリア安全性・主体性を高める上で、すごく、すごく重要なポイントではないかなと思います。

企画力は、どうやって身に付けるのか?

ここで「企画力とうのは、どうやって身につけるのか?」と思われると思います。

「新たな企画を立てる」と表現したとき、みなさんは、どのようなイメージを抱かれるでしょうか。ひょっとしたら、何か突飛なところから「ふと、湧いてくる」みたいなイメージをお持ちかもしれません。

もちろん、そういった天才的な人もいるんでしょうけど、僕みたいな凡人は、その、誰にも思いつかないような突飛なアイデアが、「ふと、湧いてくる」「ふと、降りてくる」みたいなタイプではないので、残念ながら、そういったノウハウを伝えることはできません(笑)

一方で、「人から必要される企画」とか、「人から読まれる記事」とか、そういったものを作ることは、長けているわけではないけど、「いろいろやってきたなぁ」という感じはしています。

企画力を高める基本

企画力を高める「基本は何か?」と言えば、一言で言えば、これを考えることだと思うんですよ。それは……

「誰に、何と言わせたいか?」

です。そのあとで、これを実現するために必要なことを考えます。

この、「誰に、何と言わせたいか?」というのは、言葉としてはとてもシンプルです。

この質問の問いを考えたからといって、全てが解決できるわけじゃないし、全てがうまくいくわけでもありません。

ですが、何かしらの企画を立てる際に、「誰に、何と言わせたいか?」、あるいは「誰に、何と言ってほしいか?」を考えることは、「基本のキ」だと思っています。

言い方変えると、「これさえできればいい」というのは、大げさかもしれませんが、でも、これができれば、問題の大半は解決できるのではないかと思います。

これが、企画力ですね。

僕は、サイボウズで企画力を身に付けた

僕がこの、「誰に、何と言わせたいか?」という、シンプルなキーワードにたどり着いたのは、サイボウズで働くようになったからです。

類似したことは、それまでも見たり、聞いたり、触れたりする機会はあったんですよ。

たとえば、よく「ペルソナが大事だ」といったことを見聞きしたことがある人も多いと思います。何かを企画する際は、具体的な1人をイメージして、その人の「困りごとは何か」とか、その人が「どんな風になったらハッピーなのか」といったことを考えて、新たなサービスや事業を企画を考えること……。

これ自体は、他所でもよく言われています。これももちろん、大切なことだと思います。

一方で、「誰に、何と言わせたいか?」は、未来に対して、ペルソナとなる人がハッピーになっている状態をイメージして、その企画が実現したとき、その人が「きっと、こんなことを言っているじゃないかな?」とか、「こんなこと言っていたら成功だな」とか、「こんなこと言ってくれていたら嬉しいな」といったことを、まずは考えること。

あとは、そこから逆算して、そこに必要なものを組み立てていくこと。

これは、新しいことをやろうとする際の企画もそうですし、僕の場合だと、文章を書く企画もそうですが、全部同じなんですよね。

あとは……考えた企画に対して、そこにどんなことを当てはめて、そこにたどり着くまでの流れを作るか……みたいな。それは「編集する力」なんでしょうけど、編集する力もキャリア安全性・主体性を高めるうえで大事かもしれないですけどね。

まぁ、編集する力はとりあえず置いておいて、その前に、企画を考える時の「誰に、何と言わせたいか?」を常々考えることは、キャリア安全性・主体性を高める上で非常に重要だと思います。

企画力は、どんなことでも高められる

この「企画力を高める」手段は、実は何でもよくて。

企画力を高めるために、企業の中で何かを始めるとしたら……たとえば、企画の立て方を教えて、アイデアソンみたいなイベントをやるのもいいかもしれません。

そんなに大げさなことじゃなくても、仕事の中で、ちょっとしたことをやるときでも、あらゆるシーンにおいて、あるゴールに対して「誰に、何と言わせたいか?」と考え、やり取りすることで、企画力は上がると思います。

あとは、これはどちらかと言えば個人の活動かもしれませんが、文章を書くことですね。「誰に、何と言わせたいか?」を最初に想定してから文章を書くこと。あるいは、発信をすること。

これを繰り返すことによって、相当、企画力は身につきますよ。

ということで、今日は人的資本のおける企画力についてお話をしてきました。そのポイントは「誰に、何と言わせたいか?」と考えることです。

今日の話で「編集力」という内容も出てきたので、明日は、キャリア安全性・主体性を高める上での「編集力」について、お話してみたいと思います。

じゃあ今日の話はこれで終わりにします。じゃあね、バイバ~イ!

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