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仕事力強化Magazine

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コンサルティング会社代表の筆者が時代の趨勢と潮流を踏まえて、これからの仕事力強化の技を伝授してゆきます。
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2019年3月の記事一覧

時流に逆らう“テキストファイル・メモ”の魔力!

前田裕二氏『メモの魔力』は思考法やシナリオメーキングの話だ。 紙のメモはアナログなツールで、テキストも絵も図も数式も自由自在。だから思考を助ける最善のツールであるのは間違いない。 とはいえ、それをヒトと共有したり、そこに書いたテキストを抽出して別の資料に再利用するにはアナログなだけにちょっと不便なツールだ。AI時代がモット進めば手書き文字認識を使って瞬時にデジタル化できそうだけど。 なので、 制約が大きいのを知りつつも、筆者は、Windowsのメモ帳を使って、テキストメモを

機械学習には多様な"機会"を。

これは駄洒落のようで(笑)そうでもない。 機械学習のプログラムを組む、あるいは学習の教師になるには、 様々な機会(ケース)に接触してないとムリという話だ。 学習データがあればOKでしょ?というエンジニア諸氏も居るかもしれないが、そうでもないと思う。 だって自分が判定できないことを機械に教えるの?新しいケースにAIが接触した時に、その判定の正誤を誰が評価するの? 実体のある経験や観点、失敗したプロセス等に勝る教師役は中々居ないのだ。 以上……終了(あっさり)。

オンラインファッションモール最新ランキング【メンズ アウター】

昔はファッションの売れ筋傾向を掴むのに、 ①今のようには公開されないショップやブランドの販売情報、 ➁ファッション業界のバイヤーやMD、売場とのパイプ、そして ③店頭視察と街行く人のウェアリング&アイテム観察 くらいしか手が無かった。 それに比べると今はオンラインモールのランキングがあるので、何が売れてるか?業界が仕掛けたトレンドのどれに買い物客が反応してるか?すぐわかるようになった。 ということで、 以下は直近のZOZOのメンズアウターランキング。(39位まで) と言

仕事や資産に乗っかるか?仕事や資産を生み出すか?。

30年くらい仕事をしてきて、最近やっと、色んな立場にいるヒトを中立的に客観的に観察できるようになった。 うちの会社は常にヒト不足!ダイレクトスカウトや各種媒体を利用して採用活動に力を入れてる。そして、フリーランスの外部スタッフと色々話をしている。大企業のメンバーは昔からの客先だが、取引がなかったところとも最近話すようになった。2000年前後のスタートアップでそこそこ大きくなった中堅企業とも話をしてる。 そんな中でやっぱり感じることがある。 それは……何かに乗っかった視点から

ビジネスってそんなシンプルじゃない。もっと複雑だよ!

経験が溜まる、経験則を得るっ…て何かというと事象の幅を知るということ。ビジネスの世界では『これしかない!』なんてことは中々無くて、あんなケースもありこんなケースもある。一度成功したからといってその通りやれば全部成功するわけじゃない。 だけど、単純に捉え過ぎる人って確かに多い気がする。 モノゴトはシンプルな方が理解し易いし、ヒトにも伝えやすいのだが、コミュニケーションと実際の結果とは別物だ。そして実際の結果が失敗だったとしたら、それは起こるべくして起こっているので、冷静に自分の

ビジネス開発における”疾走”の仕方。

芸術は爆発だが、ビジネスは疾走(失踪じゃない)だ! どうせ仕事するなら、ヒトの魂を揺さぶる事業企画を立てた方が面白い。アーチストじゃなくてもそれはできると思うんだよな。 ……ということで僕の個人的な疾走の仕方を大公開。 ①これはイケると思ったアイディアに関して、市場構造やターゲットをデスクリサーチで徹底して調べる。【2日】 ➁その商品またはサービスのコア技術とコアデザインの組み合わせリストを作る。【半日】 ③基本発想を詰めなおす。普通は相反すると思われる要素を組み合わせ

お仕事がときめく『業務かたづけ』の魔法。

プライベートの断捨離と片付けはこんまりさんが推進してるので、お仕事の断捨離をご提案。働き方改革が喧伝されてる割りには、個人の仕事の選別(選り分け)と「やらない仕事の判定」ができてない気がする。 そこで僕が考える仕事の選り分け。 ①ゴール(効果・狙い)が見えてる仕事のそれを達成するための組み立てや企画・設計作業 ➁ゴール(効果・狙い)が見えてる仕事の単純作業(やり方が決まっている作業) ③ゴールが見えてない仕事(仕事になるかどうかもわからない)の検証とか発想・着想(ゴー

ライフスタイル型のマーケティングをやりたい人へ。

デジタルマーケティングが流行ってるけど、これって、顧客の行動をセグメンテーションしてKPI化してゆくという手法で、それ自体はハウツーの世界だ。 僕自体はデジタルマーケティングを使っても、アナログの手法を使ってもどちらでも良いと思ってる。 マーケティングの最終ゴールは、ヒトがホントの満足して心地よい、あるいは刺激を受けてお金を払いたくなる(消費を喚起する)、そんなライフスタイルやライフシーンを創造することだ。モノもデジタルもそのための手段でしかない。 ちょっとばかり昔、調査で作

実はデータ分析を裏から支える『勘とセンスと美意識』を磨く。

データドリブンマーケティングやデジタルマーケティングが浸透して以来、勘とか経験に基づくマーケティングが軽んじられてきた。しかしここ数年で何でもかんでもロジカルシンキング(左脳的思考法)な傾向が見直されて、右脳的な勘とかセンスがもう一度クローズアップされてきている。 どういうことなんだろう? 10年前くらい。まさに猫も杓子もデータドリブン時代の幕開けだった。 ビッグデータという言葉がちょうど今のAIのようなバズワードになり、データサイエンティストという職種が浸透し始めたのがこ