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仕事や資産に乗っかるか?仕事や資産を生み出すか?。

30年くらい仕事をしてきて、最近やっと、色んな立場にいるヒトを中立的に客観的に観察できるようになった。
うちの会社は常にヒト不足!ダイレクトスカウトや各種媒体を利用して採用活動に力を入れてる。そして、フリーランスの外部スタッフと色々話をしている。大企業のメンバーは昔からの客先だが、取引がなかったところとも最近話すようになった。2000年前後のスタートアップでそこそこ大きくなった中堅企業とも話をしてる。

そんな中でやっぱり感じることがある。
それは……何かに乗っかった視点から見ているヒト達は、モノゴトの本当の価値とか客観的な事実は見えてないということだ。

弊社(創業から14期目)の仕事のスタンスとかコンセプトは、この多様化・複雑化した社会の中で、なんとかニュートラル(中立)を貫けている。
Think-Agent(考える代行業)という社名を思いついて会社をスタートしたのが2007年の2月。その当時から、『仕事は横断する』『機能を横断する』『考えるのが仕事で、知識は仕事じゃない』『未来を見て切り開く』というのがコンセプトというか僕の生き方でもあった。技術も経済構造も仕事ジャンルも様変わりしたこの十数年間、おなじやり方を貫いてきた。『同じ仕事』を貫いてきたわけじゃなくて、共通のやり方を変化する仕事内容に適合させてきた。

昨今、改めて大企業の人と会話すると……
何かに乗っかってる感が半端なく感じる。会社というメカニズムが自動で生み出してゆく経済価値を『自分の手柄として分け前に預かる感じ?そんな印象を受けてしまう。

逆に個人事業主やフリーランスの人と会話すると……
社会の変化に振り回されてる感を強く感じる。おそらくフリーランスで活動してると、ネットワークは広がりはするが、社会のど真ん中で暗躍してる大企業経営者や業界事情に接触できない。だけど様々なその裏事情の最後のしわ寄せを被って戦うすべがないように見える。

弊社=シンクエージェントが自分に課してきたルールとは…
●深さや具体性は追求するが、特定の専門性に依存しない
●変化を好む、変化を起こす。
●具象と抽象をいったりきたりする
●ヒトの行動と心理を追求する・経済活動の源泉とみなす。
●未来は切り開くもの・自分たちで作るもの
●自分の中に善し悪しの価値観を持つ

というようなことだ。これに対して大企業のヒトの特性は……

大企業にありがちな傾向
●諦念とプライドが交錯してる
●マルチなモノの見方がない。みんな同じことを言う。
●企業ブランドというメガネでヒトを見る。
●成功か失敗か?社会的価値の有無?生活インパクトの有無?などの価値観が個人の中に無い。
●専門性をゴールではなく職務の境界線でしかない。
●想像力はあまり働かない。あえてアンテナは落としている。

という感じかな??
ずっと資産としくみに乗っていられるのなら、それが生きやすいのだと思う。でも業績が鈍化・劣化すると厳しくなってくるようね。また次の大企業を探すのかな?40代に差し掛かってると厳しい気もする。

もうひとつ、フリーランスの方を見てたまに感じることは…

●余裕が無くてどうしても近視眼的になりがち
●被害者意識が強まってしまうタイミングがある
●クライアントの担当者に振り回されがち、その裏にある企業や政治的な論理とかまで斟酌する余裕がない
●自分で全部背負うか、紹介で人に丸っと投げるかが極端。チーム発想がなかなか取れない。
●常にアウトプットを出したりタスクを受託する方向、または自分をブランディングして認知度を高める方向のいずれかに偏る場合が多い

という感じ。才能の高い人が多いと思うので、ちょっと勿体無い!!と感じることが多い。

積上げた資産としくみの上にヒトが乗っているけど、メンバーの視野は広く晴れ渡っていて、自分の位置やステージがきちんと見えている。社会の行く先が見えている。会社としてそんな事業体にしたい!!と常日頃考えている。