物書きとしての自分

 毎日3000文字くらいの文章を書き綴っているけどそれは経験値として自分にしっかりと蓄積されているのか分からない、空中にウィンドウが出てそこに数値が示されたら便利だがそれはそれで嫌だ、でも実際問題成長しているのか分からないのも怖かった。経験値がもし溜まっていたとしてもレベルアップの音もしなければステータスの何処が上がったのかすら分からないから実感が沸かない、結局他人の評価を見てでしか自分を評価できないのかもしれない。

・書くという事

昔から絵は描けず物作りも手先が不器用で苦手だった、だからこそ物書きの道へ走ったのだ。中学時代から今書いているジャンルとは違う物をただ妄想を膨らませて投稿していた、だけどそれも今と同じで結局所2次創作の域から脱することが出来ずじまいで自然と止めていた。

 1次創作にも挑戦はしたが物語の進め方やストーリーの構成、世界観の構築など元から基盤が整っている2次創作とは違い0からのスタートが苦しくて一切上手く書けなかった、そしてプロットのような物だけを纏めては満足してそれすらもやめて物書きとしては一旦終わりを迎えた。この時点ではもう2度と書くことは無いだろうと投稿していたサイトから離れて月日が流れていった。

・出会いと幸福

 そんな中再度書こうと思える転機が訪れてくれた、徐々に勢いを付けて来たVtuberとの出会いが自分の中に眠っていた創作心を奮い立たせてくれたのだ。特に、にじさんじとの出会いが燃え尽きていた体を再燃させてくれ今に至っている。

 そして物書きを再開した最初の頃は右も左も分からない使い慣れていないサイトでキーボードで文字を打ち込んで完成させ投稿した。の、だけどその時はかなり怖かった、久しぶりに書いた文章がキャラクター自体をしっかりと維持できているかどうか、それと感情の表現や動きなどの書き方に違和感が無いかなど、およそ20分確認に割いた記憶があり尚且つ投稿ボタンにカーソルを合わせてクリックを押す手も震えてた。投稿したその日の夜はドキドキしていてよく眠れなかった、何とか眠れたようで起きてから寝不足で頭が回らない状態で取りあえずサイトだけでも確認しようとスマフォで見てみるとベルのマークの横に赤く数字が表示されいた。恐る恐る確認すると作品に対していいねが押されていた、頭がその事を処理できると嬉しく眠気なんて何処かへ消え去り恥ずかしさも込み上げてきて大変だった。今思えば純粋だったのかもしれない、今はどうなのかは分からないけどあの時はただ見えるものだけ捉えて生きて居られて幸せだった気がする。

・井の中の蛙で居たかった

 先程言ったように書き始めた時は幸せだったのは事実で物を描いて投稿して反応が貰えるというだけで一喜一憂していた、そして急に思い立ったように毎日投稿なんて物を始めた結果気が付いたらディスコードのにじさんじ文芸部なる所に入っていた、人見知り故に会話が苦手で最初は「通話やってますからどうぞ」的な事を言われても遠慮がちに入ってミュートして聞いていたと思う。徐々に慣れてからは通話に頻繁に参加しては馬鹿みたいに楽しくやっていた。

 他の方の作品も目を通すことが多くなり文豪や無限大な表現方法を目の当たりにして正直自分の書いてる作品が一時嫌いになった。数字で示されている格の差が分かりやすく心に訴えかけてきたのだ、絵も描けない何も作れないそして物書きも他の人に劣っていると現実と広い世界を突き付けられる。小説を昔から読まなかったせいか国語が苦手だったせいか、責任転嫁の先を探して最終的に自分のせいだと後から気付いた。悩んでいる時ある人から言葉を掛けて貰えなかったらきっと創作はやめていたと思う、自分の世界を共有して誰かに読まれ好まれているのに自分自身の世界を嫌いだと言うのはその人に対しての侮辱だ、とそんな風に言われ目を覚まされた。だから自分の作品1つ1つを愛している、多分この先一生愛し続けられるだろう。

・それでも何かを書きたい

 実力の無さを痛感しても書く事は止めなかった、結局逃げた所で何も変わらないのは高校と専門学校時代に味わったからだ。毎日投稿も欠かさずに書き続けているが時偶にその毎日書く為のモチベーションの維持の方法を聞かれた。他の人に教えた所でこの方法は一切活用されな過ぎると思うが端的に纏めると頭の中に少女を2人居候させて会話させている、その子達の会話から物語を綴ったり良いインスピレーションを与えられている。要するに妄想と想像で見繕った架空の少女達からモチベを分けて貰っているのだ。これが結構効果的で会話させて上手い事噛み合うと笑ってしまう時もしばしば、傍から見れば異常者だがこれはやめられそうにもない。

 そして文字を書き続けるのはきっと自分が忘れさられるまで続けるか飽き性な自分が完全に飽きるまで続けると思う、そして少しでも爪痕的な物が残せていたら満足して去って行けるだろう。だからまだまだ経験値を貯めてレベルアップし武器を引っ提げて世界へ自分の創作した世界を見せつけて1人でも多くの人の心に良い爪跡を残せたらなぁって思っている。

 最後になるが見返していて拙い文章だなぁと笑ってしまうがこれが今現在の自分の纏められる能力の限界何だろう。次に書くまでに成長している、とは言い切れないが前には進んでいるとは思う。歩幅は小さく一歩一歩確実に前だけ向いて歩いて行くんだ。

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