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医師免許認定に関して ドイツ イタリア そしてスイス

ドイツ Anerkennung der Approbation 


2015年渡独した際、ドイツで医師活動をするため日本の医師免許をドイツで認定してもらう作業(Anerkennung der Approbation)が必要となりました。
必要書類:大学の成績表、実習の時間を記載したもの、大学卒業証書、医師免許証、行政処分証明書(厚生省から発行)、無犯罪証明書(警察から発行)、勤務証明
当時の提出先:勤務予定の病院がある州の医務局
翻訳:書類はオリジナルが日本語のものはドイツ語に翻訳する必要がありましたが、医師免許証や大学の成績表などは英語で作成されたため特に翻訳に必要はありませんでした。
アポスティーユ:役所が発行した文書に関しては外務省でアポスティーユを添付してもらいました。大学の書類、勤務証明は私文書として特に必要ありませんでした。
語学試験:医務局によるc1レベルのFachsprachprüfungという試験を課せられました。医学知識ではなく病院でのコミュニケーションが滞りなく取れるのか試されます。
認定までの期間:語学試験をうけるまで半年ほど要しました。書類が審査され足りない単位や科目名の変更などに関してしばらくやり取りをする必要がありました。在学中の留学中の実習先にもお願いして実習証明を発行してもらうなどしました。

イタリア Riconoscimento

もっかこちらに関しては現在進行形ですが、提出先はイタリアの厚生省 Ministero della saluteです。ドイツ留学の際とは異なり日本語の情報が乏しく準備に苦戦しました。ようやく辿り着いたサイトはこちら
担当者は比較的早くメールに応じてくれますがイタリア語以外での質問は一切受け付けられず。書類を提出し現在待っている状況ですが、書類の審査が開始されるまでに1年かかるとのことです。医師不足に関して毎日のように報じられているというのに…。
提出書類:大学成績表、卒業証明、医師免許証、行政処分関係書、無犯罪証明書、勤務証明書、そしてDeclaration of value(イタリア領事館により発行されるもの。上記証明書、卒業証明書を翻訳後領事館に提出し発行してもらいます)
翻訳:英語の証明書は一切受け付けられずイタリア語のみ。すべてイタリア語に翻訳語翻訳証明を領事館でもらう必要がありました。
アポスティーユ:全ての書類にアポスティーユが必要となりました。
語学試験:ホームページには記載がなく特に問われないのだろうかと首を傾げている状況です

スイス

イタリアで働くにしろスイスにしろ距離が特に変わらないのでスイスでの認定も考慮に入れています。まさか何ヶ国もの医師免許認定をすることになろうとは。
MEBECOに書類を提出し審査されおよそ半年から8ヶ月ほどかかるようです。書類はドイツ語、イタリア語、フランス語、英語のいずれか。提出書類もかなり少なくイタリアに比べてシンプル。語学試験はb1(昨年まではb2)が必要とのこと。現在はこちらの準備中です。

イタリア スイスの免許認定に関しては今後進行状況も含め記したいと思います。


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