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大人こそシルバーを楽しめ!

あんなに好きだったシルバーを身につけることに、恥ずかしさを感じてしまったのはいつからだろう。

いつしかシルバーから遠ざかり、最近寄りを戻したお話。


手に取りやすかった「シルバーアクセサリー」


20〜10年前はシルバー素材のアクセサリーが大変手頃で、雑貨屋で1000円程度で売られていた。

10代の頃は、サン宝石の「ちょっとお高め」のラインナップや楽天のほか、ストーンマーケット、チチカカ、マライカなどのショッピングモール常連の顔ぶれでアクセサリーを購入していた。

高校の頃、友達と連れ立って行った原宿のバラエティショップで、唐草模様のシルバーリングが300円で売られていたこともあったっけ。

ジュエリーリテラシーなんてものは皆無だったため、若い頃はコーディネートが考えられた「ファッションとしてのアクセサリー」ではなく、シルバー製品単体としてみた、各アイテムの輝きとデザインと好みによる「トキメキ買い」をしていた。

また、シルバー製品を手に入れることによって

「すぐサビるオモチャとは違うぜ、私ァきちんと質の良いものを選んでいるんだぜ」

と、内心誇らしい気持ちも持っていた。

いい大人が「シルバーアクセサリー」は恥ずかしい、という風潮


少ない小遣いや給料の中でシルバーアクセサリー生活を楽しみながらも、
20代も半ばに差し掛かれば、

「大人になったら本物のジュエリーを身につけるべき」

と言う無言の圧が仲間内で漂っていた。

経済・ライフステージ・社会的地位の差と焦り。

若さゆえの「確固たる自信」の無さ。

将来の不安。

それらが複雑に絡まりあった背伸び癖が生まれたように思う。


そして、周りを見れば…

恋人から高価なジュエリーをプレゼントされたり。

いい会社に入り、ボーナスで憧れブランドのジュエリーを購入したり。

自分では到底手の届かないような、ダイヤモンドが付いたプラチナのリングと共に結婚を申し込まれたり。

ステップアップの証のように、「ホンモノ」を身につけ始めているのだ。


「やっぱりこの歳だといいものを身につけたいよね〜」

なんて会話になると、内心

(ヤベェぞ、この前雑貨屋で1000円のシルバーリングを買って、楽天でステンレスのピアスを買ったぞ)

なんてドキッしながら

「そうだよねぇ〜」

なんて調子を合わせていた。

そう、いつしか「いい大人がシルバーアクセサリーは恥ずかしい」と思うようになってしまったのである。

本物がわかるからこそ、アクセサリーも楽しめる


「ホンモノ」
以外は全部ニセモノ。

「大人になったら本物のジュエリーを身につけるべき」


(でも滅多やたらにプラチナ・18金ジュエリーが手に入るものでもないので、後ろめたさを感じながら、たまーーーにステンレス製のピアスなど、プチプラアクセを買う)


そんな考えを抱きながら、
30を過ぎて新しい仕事に就き、
クライアントの商材で30〜40代向けのファッション・アパレル情報を扱うようになった。

そこでは、バイヤー厳選のアイテムをECサイトとして販売するほか、
ファッションエディターのコラムなども展開している。

そんな中、販売アイテムやコラムの題材、コーディネートの一部として、当然のようにシルバーアクセサリーを使用していたのだ。

人気ブランドが出したシルバー製のアクセサリーがメガヒットしていたり、
モデルやスタイリストもプライベートでシルバー製アクセサリーを愛用している。

そういった情報を仕事の間に得つつ、

「あ、この合わせ方かっこいい。」

と、素直にシルバーアクセサリーにトキメキを感じた。


そして、「大人になったら本物のジュエリーを身につけるべき」と言う風潮はなんだったのだろうか?と少々面を食らった。


そう、オシャレなみなさんは「本物のジュエリー」の素晴らしさを理解した上で、「ファッションとしてのジュエリー」も存分に楽しんでいるのだ。


コーディネートとしてのスパイスを加えたり、
洗練された着こなしになる手助けとしてのアクセサリー。

プラチナや18金、ダイヤモンドなどのファインジュエリーを大切にしつつ、
装いを更に楽しむためにアクセサリーを活用している。

「いい大人がシルバーアクセサリーは恥ずかしい」は浅慮な思い込みであったと自覚するとともに、久しぶりに気づいてしまったのである。


「シルバーアクセちょう可愛くね???」

そして復活した「シルバーアクセサリーへのトキメキ」


シルバーの魅力といえば、あの白っぽい輝き。

シンプルでソリッドなデザインが大好き!
フェミニンよりもクールなファッションが大好き!

な私にとってはピッタリハマっているのだ。


ファッションの好みはが10〜20代の頃よりは些かアップデートされたため、「エスニックです!」「ゴツめハードです!」な主張が激しすぎるものよりも、シルバーアクセサリーも素材そのものが活きるシンプルなものに惹かれる。

昔はなんの変哲もない甲丸リングや、細身の槌目リングには目もくれなかっけれど、今はそういったものを上手く重ねたい気分。

そうして2023年8月、シルバー愛の復活を機に何点かアクセサリーを購入した。また、以前購入したものを引っ張り出して改めて着用している。


特に夏場は、モノトーンのトップスにライトブルーのデニムのコーディネートを好んで着用することが多いのだけど、シルバーがいい仕事をしてくれるのだ。


(ただ、ちょっと銀の値段はちょっと上がっている。。。
当時1000円程度で購入していたようなものが、現在2000〜3000円程度といったところ。ちょっと悔しい。)

アクセサリーは楽しんだもの勝ち。


と言うわけで、いい意味で背伸び癖が解消され、シルバーへのトキメキを取り戻した私。


もちろん年齢を重ねることによってファインジュエリーも少しずつ集め、大切にしていきたい気持ちもあるけれど、それ「だけ」にこだわるのももったいないなぁ、と思うようになった。


装いやオシャレはコミュニケーションでもあるし、
自分を楽しませる手段でもある。


それならば、好きなものを好きに楽しむことが一番だ。


(まさか人の身につけているものをマジマジ見ては、「これは〇〇製、これは〇〇製、安いものばかり。その程度で喜んでいて、みっともない」と評されることがあれば、その行為の方がよっぽど下世話で恥ずかしい。いないとは思うけど。。。)


今は金色、銀色、様々なマテリアルのアクセサリーを楽しめる、そんなオシャレな大人になるのが目標だ。


みなさんも思い思いのアイテムを楽しんで欲しい。
そして、是非シルバーアクセサリーも手に取ってみていただきたい。


 新しく購入したもの、以前購入したものごちゃ混ぜ。
細めのハワイアンジュエリーは21の時に初めての海外グアムで買ったもの、
太めのハワイアンジュエリーとチェーンは同じく21の時、
初めて会社を辞めて一人でハワイに行った時に買ったもの。
そんな思い出深いアイテムもあります。
細いものをたくさんつけてニヤニヤするのもまた一興。
格闘技をやっているため拳ダコもあり、お手手があまり綺麗じゃないですが。。。
手元が華やかになるとコーデもキマります。


アクセサリーでブルベイエベはね、気にしなくていい。笑
太め甲丸ってぜいたくでウフフな気分。
また、敢えて「チェーンだけ」のネックレスも結構イイです。
一目惚れしたヘビちゃん。目は天然ダイヤモンド。
ミネラルマルシェなど、鉱物系のイベントも実は狙い目。

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