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心理的安全性は、仲良しクラブじゃない。

心理的安全性というキーワードが、あちこちで語られるようになった。心理、安全という、そのニュアンスから、みんな笑顔で優しい印象を受けるが、心理的安全性は、仲良しクラブなのか?

私は今フリーで、自己認識や組織カルチャーづくりをテーマに、企業、大学、スポーツチームでコーチングのお仕事をしている。

その中でも、組織づくりに一番力を入れている、一般社団法人スポーツコーチングJapan。指導者育成を掲げ、プロスポーツチームのコーチから、少年野球の週末コーチ、さらに競技を超え、またポジションはコーチに留まらず、トレーナー、メディカル、アナリティクス、マネジメントと対象は幅広い。コーチ資格取得や講習会で話せるだけでなく、リアルな現場で、競技を超えて活躍する人材輩出を目指している。

体育会出身でもない私が、どうしてそこまでスポーツの団体に精魂込めて、組織の持続可能な成長に取り組んでいるかというと、単純に、メンバーが好きだからだ。まっすぐで、危なっかしくて、まさに愛すべきバカ。カンファレンス前のすったもんだは、学生の頃の文化祭のようで、楽しくて仕方なかった。へなちょこ軍団から、世界を変えるチームになろう!なんて、合宿で熱く語ったのは昨日のことのよう。

心理的安全性に話を戻すと、このチームは圧倒的に、お互いを尊敬し、信頼し合っている。意見もしやすく、心理的安全性は高い。けど、最近、何かが変わった。

一言でいうと、Uncomfortable=居心地がわるい。メンバーのMTGでの発言に対して、「今日の発言は良くない。自分の立ち位置や影響力を考えているのか?」企業での講演会後、「今日の構成はめちゃくちゃだ。参加者である相手のニーズを意識していたのか?」といった、厳しいフィードバックが増えた。自分の役回りだと思って、これは私が言わないと、と覚悟をもって伝えるが、フィードバックする側もそれなりにつらい。

組織としても、ステークホルダーが増え、パブリックな団体として、進化が問われている。事業モデルを考え直すタイミングでもあり、文字通り、試されている。結果として、ただ楽しいだけの仲良しクラブではなくなった。これは、チャンス。一時的な精神的苦痛は、成長痛でしかない。

だったら、厳しいフィードバックをどんどんしよう。Uncomfortableであろうが、社会に必要なもの、世界を良くするものを生み出すために、全力でぶつかろう。

本当の、心理的安全性とは、仲良しクラブなんかじゃない。当たり障りのない会話や、必要のない駆け引きや遠慮なんていらない。だって、相手には見抜かれるし、みんな言わないだけでわかってる。「それって本音?それが本当にやりたいこと?」どかどか、土足で踏み込もうじゃないか。本音でフィードバックし合って、高い目標に向かって成長し続ける、これこそが心理的安全性なのではないか。

(メンバーに送ったメッセージ。最も愛のあるGOR=地獄に落ちろ!)

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