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迫る、気が重い里帰り出産 / 「子のことばかり」の母親化を避けたい

4/7(日) | 妊娠9か月【33週】

わたしは深く考えずに「産後すぐ夫と急に3人暮らしは大変そうかも」と里帰り出産を選んでしまった。考えなし過ぎたことに後悔している。

夫はリモートワークができる環境なので、リモートワークしながらわたしの実家にいて、実両親にサポートしてもらいつつ、夫と新生児期の初育児を一緒に試行錯誤できたらいいのでは、と思っていたのだが。

親からすると、娘の帰省と孫の誕生というイベントに小踊りして張り切りたくなるものらしく、母はわたしには「親のためにも長く実家にいなさい」と言い、わたしの夫に対しては「別に来なくていい」という態度。わたしはとてもモヤモヤモヤモヤしている。

娘が結婚したということは、親の娘という立場だけじゃなく、夫の妻、娘の母という立場が娘に増えていくことであると認め、尊重するということなんじゃないのか、いつまでも「親のため」を考慮しろというのはどうなのか、というのがわたしの主張だ。

わたしは過干渉とは言わないまでも、放任主義とは断じて言い難い家庭で箱入り娘として育った。お受験も、お弁当作りも、大変だったと思う。

そんな家庭で、「子は親に対してこうすべき」「〇〇さん家の娘はこんなことをして親孝行だ」など言葉に出したり、言葉にせずとも態度に表したりと、娘としてはそういった要求に対してやりづらさを感じてきた。

いまわたしはお腹の子に対して「元気に生まれてくれたらそれでいいなあ」と思うし、なんなら、妊娠発覚まで大酒飲んだり「寿司も新鮮ならOK」とかなんとか言い訳つけて食べたり、産休中に旅行したりと自由奔放な母のもとに来てくれて、今のところ問題なく生まれようとしてくれて、妊娠しないと分からなかった経験をさせてくれて、感謝しかない。

子を望んだのはこちらの方で、子からすると「産んでくれと頼んでない」し、どちらかというとこちらが「生まれてくれと頼んで」来てもらった感覚の方が近い。

僭越ながら生まれてきてもらう以上、今後はできる範囲で子育てを頑張ってみる所存です、くらいの気持ちだが、それがいつの間にか思い通りの子でないと不満を持つようになり、「親孝行しろ」だの「親の期待に応えろ」だの、子育ての見返りを子に期待してしまうようになるのだろうか。

見返りを期待してしまいたくなるくらい子育てに猪突猛進するくらいなら、「こんな親にしては、よくぞここまで元気に育ってくれた」くらいの、いい加減な育児でいいのではないか、と箱入りで育った育児経験ゼロのわたしは思っている。

気が重い、里帰り。猪突猛進・張り切る親をなんとか夫という緩衝材でうまく交わしつつ、やり過ごすしかいまは解決策がないけれど、早めに切り上げたい。

4/12(金) | 妊娠9か月【34週】

そろそろ産休に入って1カ月がたつ。

自分のこと・仕事のことしか考えていなかったが、出産前準備やら産休・育休中の先輩ママ友とランチをする中で、これまでと全然違う頭や時間の使い方をすることになることを痛感している。

ベビー用品は何をいつどこで買うべきか、生後〇カ月になったらお風呂をどうしたらいいのか。仕事していたときの自分なら100%「なんでもいいじゃん」って思っていたし、いまも40%くらい客観的にそう思う自分がいる。

わたしのママ友たちの多くは、それこそ子のために調べ、考えつくすのが正という雰囲気があって、「まあなんとかなるでしょ、テキトーに..」というスタンスでいるのがなんとなく居心地悪い感じがある。

いまのわたしは、子育てに猪突猛進だった母への疑問から、反面教師として育児そんなに頑張りたくない自分と、子育て・最新のベビー用品に関する話題が中心のママ友に流されて不安になりそうな自分が同居している。

ママ友の話を聞いているわたしは、母親化していく妻に気後れ気味の夫といったところ。臨月を目の前に、まだこんな感じだが、無力な子を目の前にしたら、心配性の母モードが実装されるのだろうか。心配性の母モード、あまり気が進まないんだけど。

この「産休育休と生産性」の投稿でも書いたけど、必要以上に子のことばかりを考えて、子が親を必要としてないのに構いたくなっちゃうことで、子は子の人生・親は親の人生、と考えられなくなるのではないかと怖い。その先にいるのが実母な気がする。

産休を機に読書量が増えたことだし、サブスクのセミナー講座とか申し込んでみて、リスキリングしてみようかな。育児以外の関心事を定常的に持ちたい。第一子の育児、舐めすぎだろうか。


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