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「天上の葦」上 太田愛

「相棒」や「TRICK2」などのサスペンスドラマの脚本家である太田愛さんの小説が、ものすごーく面白い。

去年、「幻夏」を読んだときは、「一体、どうやってこんな面白いストーリーを考えられるんだろうか…」と感動してしまいました。絶対に予想できない展開なんだけど、ちゃんと納得感のある結末、というかなり満足感の高い1冊でした。

今読んでいる「天上の葦」は、太田愛さんの著書3作目。

渋谷のスクランブル交差点の真ん中で空を指さしながら絶命した老人。鑓水と修司が営む興信所に、その老人が最期に見たものを突き止めてほしい、との依頼が舞い込む。報酬は1000万円。一方、同じ日に1人の公安警察官が姿を消す。刑事 相馬は公安から非公式に、彼の捜索を命じられ…。

鑓水、修司、相馬という3人の登場人物は、太田愛さんの3作品共通の登場人物。3人がそれぞれに推理と捜査を進め、1つの真実を導き出します。
読みながら頭の中でどんどん映像になる感じ、さすが脚本家だなと思います。映像作品化もしやすそう。

この本、上下に分かれていて、今日ようやく上巻を読み終わりました。仕事の合間にちょこちょこ読んでいるのですが、これは本来、一気に読むべき本だな。次々と明らかになる事実が、かなり複雑に絡み合っているので、「えっと、この人は、〇日に何してた人だっけ…?」と、全部を覚えているのが大変でした。

下巻はメモを取りながら読もうかな。

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