見出し画像

鹿の下に金

鹿に金と書いて「みなごろし」と読みます。「皆殺し」が一般的だと思いますが、「鏖」これ一文字で皆殺しです。全然それっぽく無い漢字ですが、「鬱」より4文字集めた「魑魅魍魎」よりも恐ろしいミナゴロシです。ちょっと興味が湧いて漢字の語源を調べたところ、なぜ鹿に金なのか不明となっておりました。では漢字発祥の中国にはこの漢字はあるのか調べたところ、「鏖(a↗︎o):激しい様を表現する」と、中国語にもこの漢字ありありました。鏖战(aozhan)で激しい戦いをするとか苦戦するとかいう意味になります。なんかミナゴロシにちょっと近づいた気はしますが、まだなんかしっくりきません。
しかし、鏖殺と書いておうさつと発音するのですが、中国語で鏖は「アオ」と発音するので「アオ→オウ」に変化したのではないかという仮説は立ちました。ちなみに中国では皆殺しを「杀光(シャーグアン)」と言います。「杀(殺)」「光」大昔に何かの光線で全て焼き殺されたのでしょうか、調べても調べても謎は深まるばかりです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?