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海外では電話場号にハイフンを使わない!?

ビジネスに役立つデザインの話

ビジネスに役に立つデザインの話は、こちらのマガジンにまとめています。


国別の電話番号の表記

日本では、03-0000-0000という具合に市外局番以外は、4桁ごとにハイフンをいれて表記しています。では、海外の場合はどのように表記するのでしょうか。

アメリカ合衆国

括弧(パーレン)とハイフンを使って表記しています。

アナログ・デバイセズという企業
https://www.analog.com/en/about-adi/contact-us.html


中国

中国は3桁と4桁の間にスペース(半角)を入れて表記しています。

アリババの電話番号表記
上から、アメリカ本社、中国本社、香港オフィス


イギリス(UK)

イギリスは、4桁と3桁にわけて、あいだにスペース(半角)いれて表記しています。

AstraZeneca Plcという企業
https://www.astrazeneca.co.uk/contactus.html


フランス

フランスは2桁ずつにわけて、あいだにはスペースを入れています。

ルーブル美術館の電話番号
https://www.louvre.fr/en/contact-us


ドイツ

ドイツはスラッシュが入ってくることがあります。

Sapという企業
https://www.sap.com/japan/about/company/office-locations/germany.html

まとめ

以上のようにハイフンは使ったり、使わなかったり、その代わりにスペースを使ったりしています。ドイツではスラッシュが入ることも有り、ちょっと戸惑います。数字のまとめかたも3〜4桁ずつだったり、2桁ずつだったりしています。つまりバラバラ。

では、海外でも使う場合、企業などの電話番号表記はどうすればよいのでしょうか?こたえは、

日本の電話番号なら日本の慣習どおりで良い。または半角スペースにしておく。

電話番号は、各国がおのおのの慣習に則って表記しています。なので日本の電話番号なら日本の慣習通りで良いでしょうし、日本人にも、海外からも違和感なく見せられる半角スペースでも良いでしょう。海外の拠点の電話番号表記なら、その国の慣習に合わせたほうが良いでしょう。使う人、見る人の多数に合わせるのが良いでしょうから。

タイトルの疑問符への回答は、日本以外でもたとえばアメリカでは電話場号の表記にハイフンを使います。しかし日本での普通が海外の普通と違うことが多々あります。たとえば、「〜」という記号の使い方。「9:00〜17:00」という具合に時間や数字の間を示すのに使われますが、この記号はそもそも全角ですし、日本の記号(約物「やくもの」とも言います)です。ちなみに「〜」は、波型、波線、波ダッシュなどと呼びます。では、欧米では、時間などの数字のあいだをどういう記号で表記するのでしょうか。

9:00–17:00

これが欧文での表記の仕方になります。間に入っているのは、ハイフンではなく、ダーシ(dash、ダッシュとも)です。入力の仕方は、「option + ハイフン」です。ややこしいことにダーシには、長めのダーシと短めのダーシがあります。この場合は短めのダーシ(en dashといいます)を使っています。これらについてはこちらに詳しく書きました。


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