『しか綴り』はじまりの話。

私と彼、くまにくの出会いはネットゲームでした。

はじめはもちろん普通のゲーム内のフレンド。
まさか今みたいな関係になるとは思ってもなかったし、東京と東北で距離もあったし、お互いリアルの話はほとんどせずゲーム内だけの繋がりでした。

出会って2年くらいした頃(だったかな?)彼がシングルファザーで子供が3人居ることを聞きました。
正直一緒に遊んでて時々「もしかして子供がいる主婦が男のフリしてる…?」と思う事が何度かあって子供がいると聞いた時もそこまで驚きませんでした。

その後はリアルの話もわりとするようになりましたが、会おうとはならず相変わらずゲームは一緒に遊ぶという関係は続いてました。
1つ変わったのはスプラトゥーンを彼の娘達とオンラインで一緒に遊ぶようになった事。
子供達とも「ゲームのフレンド」として付き合いが始まりました。

彼と知り合って3年半経った頃、ついに会おうということになりお互いのほぼ中間地点の仙台で待ち合わせを…

実際会ったくまにくの印象はゲーム内アバターと全く違って大きい!クマみたい!でした(笑)

さすがに3年半毎日のように話してた相手なので…なんていうか初対面とは思えなくてしっくり。
まあ結局そのまま付き合う事になり遠距離恋愛スタートしました。

その後、彼の住む県に遊びに行った時に彼が「子供に会ってみる?」と提案してきて急遽3人に会う事に!

最初に彼の実家近くのコンビニで私が1人待ち、そこに彼が子供達を連れてやって来る。
子供達は何も疑問も持たずコンビニで買い物。
その間に私がこっそり車に乗り込む。
買い物を終えた子供達が車に戻ると見知らぬ女が…!
という出会いでした(笑)

最初に私を見つけた三女かもにくのまん丸目のびっくり顔は今思い出しても笑える(笑)
子供達3人「…え?誰?」とおどおどビクビクしながら車に乗ってきたけど、すぐに「しかにく…?」と当てて来ました。

私が何度もゲームで遊んでた相手だと分かると打ち解けるのも早くて、そのままモスとスタバに行き、ラウンドワン(クレーンゲームでいっぱい取ったから株上がったかも?笑)で遊んで別れました。

会う前は結構緊張してたんだけど、子供にとって私は「父親の彼女」よりも「ゲームのフレンド」という感じで警戒もされず、すぐ仲良くなれました。

それから少しして、それまでくまにく達は実家で暮らしてたんですが、良い賃貸物件が見つかったから子供達と引越しすると。
契約をして家に初めて子供達と行った時にビデオ通話してくれたんだけど、その時に子供達が「一緒に住んで〜!こっち来て〜!」って言ってくれて…
子供が言うなら一緒に暮らしてみるか!となり、単身移動する事になりました。
つまり一緒に暮らすまでに子供達に会ったのはたったの1回でした。

ちょうどコロナの影響で東京での暮らしも窮屈に感じていたのと遠距離だと会えないという事もあって、見知らぬ土地での生活に怖さもあったけど子供達が私を選んでくれた事と、彼の「こっちに来たら一生大事にする」って言葉で思い切って5人暮らしに踏み出す事にしました。

長くなりましたが(これでもだいぶ端折った)これがくまにく一家との出会いでした。

5人暮しスタート後の話は次回で…。