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苦手な受験生が多い経済学・経済政策の勉強法【中小企業診断士試験】

一次試験の中でも特に苦労するのが経済学・経済政策。

他科目はイメージしやすくて点数も伸びるのにコレだけ理解できない…

二次試験では出題されない知識なので、最低限の勉強量で合格点を取りたいですよね。


この記事では経済学・経済政策が難しいと感じてしまう理由と対策法をまとめました。


参考
【一次試験】最も苦手意識が強い経済学・経済政策の勉強法【中小企業診断士】|資格GEEKS


経済学・経済政策は苦手だと感じてしまう受験生が多い科目

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・銀行員だから「財務・会計」が得意
・小売業や製造業だから「運営管理」が得意

といった話はよく聞きますが、経済学・経済政策が得意だという人の話はあまり聞きませんよね。

中小企業診断士の人と受験生時代の話をすると、

・経済学・経済政策はずっと意味不明だった
・足切りは回避したけど60点は取れなかった

という人が多いです。


ただ、受験生の感覚とは異なり、意外と平均点は低くないのが現実です。

試験の平均点は公表されていないので、TACデータリサーチを使い平均点のグラフを作成しました。

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少しデータが古いですが、上記のように平均点は推移しています。

H25だけ少し低いですが、ほぼ60点前後で推移していますね。


どうして経済学・経済政策を苦手だと感じる受験生が多いのか

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平均点は特に低いわけではないのが経済学・経済政策です。

それではなぜ苦手意識がある人が多いのでしょうか。

一次試験の科目合格率を確認したところ、平均点だけでなく科目合格率も低い傾向はありませんでした。

中小企業診断士一次試験合格率推移

苦手意識がある=点数を取れないではない

ということがわかります。


苦手意識が作られる理由の1つとして、経済学事態に触れる機会が少ないことがあげられます。

他の科目についてはどこかしらで触れる機会があるものが多いですが、経済学はほぼないですよね。

あったとしても大学で何となく講義を受けた程度ではないでしょうか。


中小企業診断士試験は受験資格がほぼなく、門戸が広い資格です。

大卒以外だと経済学に触れたことがないでしょうし、大卒でも理系だと経済学を受けていないことも多いでしょう。


それに、経済学部を卒業していても経済学をほぼ覚えていない人も多いと思います。

私は経済学部出身で、比較的大学卒業から時間があいていない20代で中小企業診断士試験を受けているにも関わらず、全くといっていいほど内容を覚えていませんでしたからね。笑


ただ、経済学・経済政策も他の科目と比べて良い点もあります。

それは、時事問題対策がほぼ不要ということです。


中小企業診断士試験は時事問題や法律の改正に関する問題を出題してくるといった特徴があります。

ただ、経済学はすでに完成されている学問なので、試験で新しく時事問題が出題される可能性は非常に低いです。

ニュース等の時事に気を付けていなくても点数の取れる科目だと言えます。


どうしても経済学・経済政策が苦手な方にオススメしたい勉強方法

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経済学に対して苦手意識が強い方は、もしかして経済学の原理原則を完全に理解しようとしていませんか?


今から触れることには賛否両論ありそうですが、経済学・経済政策の知識が中小企業診断士としての仕事に影響することはまずありません。

そして、二次試験にも全く出題されません


試験対策だと割り切って勉強することも大切です。

もし詳しく知りたいと考えるようになったら、合格してからまた勉強すれば良いんです。

マークシート方式の一次試験では完全な理解がなくても正解を選ぶことができます。

経済学・経済政策はテキストで静止画像を眺めて勉強するよりも、動画講義などで動きのある説明のほうが特に記憶に残りやすいです。

動画講義を受けられる環境があるのなら、経済学は動画講義を優先して活用してはいかがでしょうか。


経済学・経済政策の解き方のコツ

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1.消去法で問題を解く

経済学・経済政策だけの話ではありませんが、マークシート方式で苦手科目と戦うには絶対必要になる技術です。

問題をざっと読んですぐに「この問題はたぶんわからない」と感じる問題もありますよね。

問題文は理解できなくても選択肢の中には、知っている知識で「絶対に違うな」と判断できるポイントはあるものです。


経済学・経済政策はマークシート式の選択問題のみなので、正解の選択肢が知っている知識ならばそれだけで得点ます。

仮に知ってい知識で判断できるのがハズレの選択肢だけの場合も、消去法で削っていけば正答率がぐっとあがります。

イチかバチか神に祈って選ぶにしても最大限努力してから祈るべきです。


4択問題で完全にランダムで答えた場合正答率は25%ですが、1つでも削れれば正答率33%、2つ削れれば正答率50%です。

地味ですが消去法の活用は必須ですよ。


2.計算・知識問題は絶対に得点

経済学・経済政策で絶対に得点したい分野があります。

それが計算問題・知識問題です。


あまり配点が高くない分野ですが、内容を知っている・計算方法を知っていることで確実に得点できます。

経済学・経済政策が得意で、多くの問題で得点できる自信があるのならあまり力を入れなくて良いのですが、苦手な場合は多少効率は悪くなっても軽視するわけにはいきません。


一次試験は最低でも40点取れないと足切りで不合格が確定してしまいます。

苦手科目では足切りだけは避けるという意識をもって勉強する必要があります。


3.配点は毎年同じ1問4点25問

経済学・経済政策は毎年1問4点で25問で構成されています。

足切ラインの40点をとるためには10問正解する必要があります。

ただ、たった10問でクリア条件を満たせると思うといける気がしませんか?

10問だけでも正解できる気がしないようでは単純に勉強不足ですよ。


4.経済学・経済政策の出題の傾向

経済学・経済政策は他の科目よりも出題傾向が大きく変わる科目です。

中小企業経営・政策なみに過去問の重要度が低い科目だと言えるでしょう。


試験勉強の基本は過去問を上手く活用することですが、経済学・経済政策ではそれが機能しにくいです。

過去問にとらわれずたくさんの問題を解き、1つの問題を色々な観点からみれるようにしておきましょう。


おわりに

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受験生が経済学・経済政策を難しいと感じるワケと対策法をまとめました。

私も元受験生として経済学には苦労しました…

経済学・経済政策は二次試験では問われない科目です。

「一次試験の間だけ仕方なく覚えてやる!」という気持ちで気合で乗り切りましょう!


参考
働きながら中小企業診断士に独学でストレート合格するための方法|資格GEEKS
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