結局、調理師学校に通って、何が成長できたのか?
こんにちは、ばるじぇのの太い方です。
夜間の調理師学校に通って早くも1年5ヶ月。
授業もほぼ終わり。
あとは最終試験で卒業です。
巨大な時間とコストを投資して、
何が得られたのか?
調理師学校に通うメリットとデメリットは既に記事にしていますが、結果としてどう成長したかを内省します。
○ 会社員をしながら調理師免許を取りたい!
○ 料理を学ぶには料理教室か調理師学校か?
○ 料理は上手くなったの?
こんなところを書きます。
1.仕事の効率化に最適
まずトンチンカンな回答ですが、
正直、ここまで何が1番大変だったかと言うと、
会社にバレずに通い詰めたことだと思います。
会社の定時は17:30。
学校の授業は18:30。
会社から実習室まで30分。
すなわち、18:00までに退社せねば、毎回の調理実習に間に合わないのです。
実習で登校するのは週に2〜3回のため、ほぼノー残業の日が同数発生することになります。
(ちなみに学校に通う前は、定時で帰ったことはほぼありませんでした)
定時上がりを目指すため、
ぼくは徹底的に業務を効率化させました。
昼ごはんは食べながら仕事
→片手で食べられるもの中心です積極的に仕事は人に投げる
→得手不得手をわきまえます無駄だと思う依頼は適度にかわす
→3回に1回はこじつけて流しますそれでも依頼はほぼ即日対応
→高速レスで3で失った信頼を回復します極力、人と目を合わせない
→依頼が降ってくるのを防ぎます
こうしてみると、効率化というより、
2:6:2の法則でいう最下層の社員になっています。
とにかく定時で業務を終わらせるという経験は、ワンオペで多数の業務を捌くときに生かせるんじゃないかなと思っています。
ちなみに、上記の効率化については、会社員を辞めることを前提とした評価ガン無視の捨身の施策です。よい子のみんなはマネしないでください。
2.料理教室との違い
理論と実践が大事。
昔、通っていた大学院でよく謳われていました。
(今でも論文が書けない悪夢にうなされる)
平たく言うと、
頭デッカチでもダメ。
行動ばかりで考えないのもダメ。
何が言いたいかというと、料理における理論と実践を両立させる場として「調理師学校」があると感じました。
料理教室を否定するわけではありません。
あそこで学べるのは、料理の楽しさだったり、ちょっとしたコツだったり、美味しいレシピだったりするじゃないですか。
そう考えると、実践に見えて、実は、理論に寄っていると思います。
一方で調理師学校は、
「実践的な課題が見つかる場」と思っています。
なんでぼくは…、
こんなに切るのが下手なんだろう。
作業が遅いのだろう。
先生の味に近づけないのだろう。
手先が不器用なんだろう。
と。
そこに解は用意されておらず、
「学校だけじゃダメなんだよ」
「練習あるのみ」
「野に出て揉まれろ」
というメッセージが強くあると思います。
だからこそ知識を身につけることも、技量を上げることも、やるべきことが浮き上がる。
そこが料理教室との大きな違いだと思いました。
結論にすると、
「何を行動しなきゃいけないか、わかった」です。
卒業後も果てなき探究と実践が続きそうです。
3.料理のレベルは?
ぼくのスマホに入っている1番古い料理の写真は、4年前のこちらのパスタ。
…焼きそば?笑
何を思ってこんな写真撮ったんだろうか。
ただ、こんな写真見せておいて説得力はないんですが、ぼくは「こうすれば美味しくなる」という逆算だけは得意だと思ってました。
例えば肉じゃがを作るときも、もう少し味醂を入れたら味わいが引き締まるなぁ、とか、その程度のことです、すんません。
で、今思うと、当時は、
「味覚」という平面でしかみてなかった。
数学でいうなら一次方程式どまり。
調理師学校では三次方程式を習いました。
食材をどう切るか?
→触覚を意識
スパイスや調味料をどのタイミングでinするか?
→嗅覚を意識
盛り付けはどうするか?
→視覚を意識
このような料理を構成する当たり前の多角的な要素に気づけたのは大きな財産でした。
料理単体だけではなく、最適なサーブの仕方、他の料理との組み合わせ、ワインや日本酒とのマリアージュ、原価と利益の仕組み…など、さらに多層な思考もできるようになったと思います(思考を実行に移すのはこの先…)。
したがって、
結論としては「料理のレベルは上がった!」と言っていいんじゃないかなと思います。
(今日だけは言わせてほしい)
もちろんレベルでいうと「ゼニガメLv.8」くらいなので、まだまだ鍛錬が必要なのは言うまでもありません。
さて、標題に戻ります。
「何が成長できたのか?」
その答えは一言で表せませんが、
「現在地を知り、やるべきことがわかった」
です。キレイにまとめると。
そのヒントをもらえただけでも通学した価値はあるかもしれません。
最後に。
家庭を顧みず通学するぼくを許す妻。
ぼくのことを職業不定の学生と思っている娘。
そして多大なる支援をいただいている周囲の皆さんに感謝の気持ちを込めながら、胸を張って卒業を迎えたいと思います。
ありがとうございました。
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