見出し画像

【近況】バンドが活動休止になりました

お久しぶりです、池田 aka. shikemenです。
タイトルにもある通り、4/24の渋谷 CLUB CRAWLでのライブを以てtellmoreは活動休止しました。

最後のライブが終わってから少し時間が経った今なら、冷静に状況を把握でき、かつ鮮明に記憶を掘り起こせるうちに書き残しておきたい思ったので、noteに備忘録的な記事を書いておきます。

1.いきさつ

まず、具体的な活動休止の理由がアナウンスされていないと思うのですが、きっかけは僕にあります。
バンドからその説明が特に無いのは、メンバーなりの僕への配慮なのかな、と勝手に思っていますが、特に隠すこともないのと、自分なりに言語化して整理したいのでここに書き残していこうと思います。

ライブに向けたいつものスタジオの後、メンバーにバンドを抜けようと考えていることを伝えさせてもらいました。

まだ詳しいことは書けないのですが、今年中に人生単位で大きなイベントがおそらく僕の身に起こり(このこと自体は良いことなので、日を改めてご報告するかも)、会社員としての自分、音楽家としての自分、tellmoreのメンバーとしての自分という三足のわらじに加えて、さらに四足目のわらじを履くことになると考えた時、いずれかのわらじを脱がなくては可処分時間の配分が崩壊する、と考えたためです。

2.バンドを辞める理由

4つある自分のポジションのうち、辞める対象にバンドを選んだ理由は沢山あります。

例えば、やればやるだけお金も時間も消費するような運営方針。メンバー全員、バンドの活動は趣味と割り切って活動していました。あくまで「趣味」なので自分たちが楽しいと思える範囲で動いていました。

「楽しい」と感じる範囲も人それぞれで、とにかくバンドで演奏できればいい人、やるからにはマネタイズしたい人、とにかく色々いると思います。

僕にとって「楽しい」はどちらかというと後者で、「楽しい」状態になるためにそれ単体では「楽しく無い」ことも楽しんでやってきました。
それは音楽のお勉強だったり、DTMだったり、組織論だったり、マーケティングだったり。

バンドに還元することを意識すると、「楽しく無いこと」も意味がくっついてきて、楽しくなりました。

そんな時、他のメンバーをみると(あくまで僕の視点から、という前提で)ただ演奏を楽しんでいるだけ、バンドという組織体を運営し、還元し、関わった人が幸せになることにはあまり興味がないように見受けられました。

そうすると、僕はだんだん「俺はこんなにやってるのに、こいつらは」という義憤に駆られてしまいます。

このままではまずいと思い、義憤に駆られず、平穏な心持ちでバンドに参加するためにたどり着いたのが、「みんな趣味でやってるから、各々好きなペースで動くのが当たり前」と自分に言い聞かせることでした。
色々なインプットをするのも、自分がしたいことだからしている、そう思うことでフラットな気持ちでバンド活動をすることができるようになりました。

ただ、この解決方法には毒もありました。
それは、メンバーに一切の期待をしなくなることでした。

「『趣味だから』楽しい範囲で動いて、だからアウトプットもそれ相応のものが帰ってくるのは当たり前。いつまでに何をする、と決めたことも忘れてしまうこともあるよね。」

そう思うと楽なのですが、こうやって最初からメンバーに対して諦めてしまっているので全部が全部、「それでいいんじゃない?」という返答になってしまいます。

諦めてしまっているから、バンドに還元しようという気概も薄れてしまいました。自分からこれをしよう!あれをしよう!という発言は無くなり、僕がプロジェクトの音頭をとることもありましたが、他のメンバーが楽しい範囲で動いてる中、自分だけ疲弊して先頭を走るのも「なんで俺がやってるんだ?馬鹿らしい」という気持ちが正直なところで、頼まれたことだけを期日までに完了させるようになってしまいました。

こうなるともう、辞める理由がないだけの状態です。強いて言えば、続けてきた理由はプレイヤーとしてのギターの弾き方を忘れないようにできること(僕はバンドでのギターと、作家としての仕事でのギターの役割は違うと考えています。これはこれで記事にすると面白いかも)と、メンバーが必要としてくれていること、くらいでしょうか。

そこに、辞める理由ができてしまったのがトドメでした。

3.これからのこと

メンバーに「バンドを辞めたい」と伝えたとき、みんながどう思ったかは正直わかりません。

わかりませんが、二人は「しけちゃんがいないなら、tellmoreを続ける意味がない」と言ってくれました。

正直なところ、そう言ってくれたことが嬉しい反面、二人でやっていこうとか、そういう気概は無いのかよ、という気持ちもあります。

でも、僕は辞める人間なので、二人の決断に口を挟む権利はありませんし、その意見を尊重します。

これからはメンバーそれぞれ、別々の道に進んでいきます。もしかしたら各々が別のバンドを組むかもしれないし、tellmoreがまた復活するかもしれないし、ほぼほぼ何も決まっていない状態なのですが、一つだけ確定していることがあります。

それは、僕のライフワークとして音楽を作り続けることです。
↓こんな感じで↓


トラックメイカーShikemenは、そのための名義です。

※BGMや、楽曲の提供は今まで通り随時受け付けておりますので、お気軽にツイッターDM、Gmail(shikemen.com@gmail.com)からご連絡ください。

4.終わりに

バンドが解散したり、メンバーが抜けたりするとツイッターにメンバーのコメントなんかが書かれたメモのスクリーンショットが貼られますが、その度に僕は「知らねーよ、黙って辞めてろよ」と思っていたのですが、いざ自分がその立場になってみると、少ないながらも自分たちの楽曲を聴いてくれた方々、ライブに来てくれた方々、何かで自分のバンドを知っていただいた方々へ筋を通す、という意味で必要な行為だったのだな、と痛感しました。

話題が話題なだけに、暗く捉えられてしまうかもしれませんが、僕は変わらずフラットに前を向いています。今も音楽を作り続けています。
引き続き、よろしくお願いします!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?