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🐳真夏のおすすめ本3選📚

こんにちは、志高塾です。

本日は真夏におすすめの本、三種盛りでお届けいたします。

読書感想文にお困りの方、夏の夜にぞくぞくっとしてみたい方、しっとりと不思議な世界を堪能したい方・・・
ぜひぜひお手に取ってみてください!


『なみきビブリオバトル・ストーリー』

皆さんはビブリオバトルを知っていますか?京都大学から広まった、本の紹介コミュニケーションゲームです。1人の持ち時間は5分。発表者はオススメの1冊の魅力を語り、それを聞いた参加者は質疑応答を経た後、1番面白い!読みたい!と思えた本に投票し、「チャンプ本」を決めるというルールです。「好きな本を知る事は、その人を知る事にも繋がる」兵庫県の長田高校野球部では年明けに部内でビブリオバトルを行う事が恒例となっているそうです。

この物語は並木図書館で開催されたビブリオバトルに、小学5年生の4人の男女が出場します。クラスのムードメーカーでサッカー少年、チャンプ本をとってヒーローになりたい修、可愛い仔犬が大好きだけどペットショップに並んでいる犬達の現状を伝えたいアキ、学校で流行っている恋バナの本に出てくる男の子より『バッテリー』の主人公が大好きで、現実でもちょっと背伸びの片思いをしている玲奈、保育園から一緒だけどケンカをして疎遠になっていた修にどうしても知ってほしい事がある陸。4人の推薦本は種類が異なり、発表も個性あふれるものですが、誰かに伝えたい!という気持ちは共通しています。

4人のストーリーをそれぞれ別の作者が書き下ろしている点も面白いですし、文中に出てくる本は全て実在するので、そこから興味の幅を広げるきっかけにもなります。

図書委員に任命されたけど、どんな事を伝えたら良いか分からない…、読書感想文にお困りの人にもヒントになるかも知れません。読みやすくあっという間に読破できると思うので、シリーズ2『〜決戦は学校公開日』も合わせ是非。

                   河本のおすすめ本(2022年8月)

『火のないところに煙は』

「縁」という言葉は「えんむすび」のように良い繋がりを連想させるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。京都には「悪縁を断ち切る」ことで有名な神社があり、どうやら持ってはいけない関係性もあるようです。

私はひょんなことからこの本を手に取ることになってしまいました。もし「怪談」だと分かっていたのならきっと避けていたのに。でもそれも一つの「縁」であると言えるのかもしれません。

本作は筆者が文芸誌に不定期に発表した5篇と新たに書き下ろした1篇から
なる連作短編集。虚構なのか実話なのか……読み進める中でそんな疑問が浮
かんだ時、あなたにもこの作品との「縁」が生まれます。

                   竹内のおすすめ本(2022年8月)

『海に住む少女』

短い話の詰まった短編集です。この本には、心が沸き立つ冒険も、胸を震わせる衝撃的な感動シーンも、はっとするようなどんでん返しも(おそらく)ありません。ただ、海の底で少女が暮らしていたり、病気の母親のためにミルクを運んだり。時には男が馬になったり、死後の妙な世界が淡々と描かれていたり、ノアの箱舟に乗ったり。少し不思議な世界の中で、しっとりとした、あたたかな寂しさが紡がれています。

目が覚めるような面白さはなくとも、きっと、じんわりと何かが心に残る……はずの不思議な一冊です。短いからといってさっさと読んでしまうのではなく、じっくりと向き合ってみてください。もしも意味がわからなくても、何かを感じられたら、それで良いのだと思います。

                   三浦のおすすめ本(2020年8月)                                                

 

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