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講師のおすすめ本⑩~初めて「表現」をしようと思う人へ✍~

こんにちは、志高塾です。

先週に引き続き、「初めの1歩」をテーマとしたおすすめ本をお届けします。
今回は、社員の三浦が書いてくれた紹介文です。(ヘッダの写真は、高槻校の北村が撮影してくれました)

※彼女の文章は「講師の作文②」でも載せていますので、ぜひ合わせてご覧ください。また、講師や生徒紹介のコメントもたびたび寄稿してもらっています。

やわらかいけれど、ぶれない。周りをよく見ているけれど、自分自身のことも見失わない。
その絶妙なバランス感覚は、なかなか得難いものです。

三浦のおすすめ本『天才による凡人のための短歌教室』

要約作文でも200文字はあるのに、短歌はたった31文字。

三十一文字、「みそひともじ」とも読む短歌には、けれども基本的に字数以外の制約はありません。季語がなかろうが、主語がなかろうが、全部妄想だろうが構わない。なんなら、技法によってはあえて字数を破ることもあります。

そんな自由さの中で、「自分が表現したいこと」を見つけて、それをいかに効果的に表していくか。芸術は才能のようにも思われがちですが、実際には結構ロジカルで、推敲の過程やそのプロセスも見ることができます。どれだけ余分な言葉をなくせるか、どれだけ意味を変えずに言い換えられるか、どれだけよりよく表現できるか……。

ただ短歌をつくるというだけでなく、そこからは日常生活への視線の注ぎ方、ことばの遊び方などなど、いろいろなことを得られます。もちろん短歌もいろいろ載っているので、お気に入りの一首ができればさいわいです。

でも、きっと「読む」も「詠む」も、自分がどれだけいろいろなことを体験したか、共感できるか、理解できるか、それにかかっているのだろうと思います。今はわからなくても、とにかくいろんなことに目を向けて、いろんなことを面白がっていてください。そこから生まれる何かが、いつか形になるように。

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