古代の「関東から東北にかけて日高見国という別の国があったのです。そしてそれは、高天原(たかまがはら)のことではないでしょうか。」という話を書いたことがありました👇
随分と月日が経ってしまいましたが、東北について、とてもためになる、興味深い話を書いてみようと思います。
古代の蝦夷について
蝦夷、というとやはり怖くて、おそろしいイメージの描写が定番のようですが、話をしようとしても言葉が通じなくて苦労した、という経験などもあって、相手の様子を誇張しているような気もします。
興味深いのは、やはり「日の本」と名付けられた国があったことです。
荒俣宏は、日本の中央ではなく、「蝦夷の国の中央」を意味していた、としていますが、どうでしょうか。
東北を旅した不思議な博物学者、菅江真澄(すがえますみ)
菅江真澄(すがえますみ)をご存知でしょうか。
いろいろなところを経巡り、各地で奇跡をなして病人を癒した人、といえばイエスキリストが有名ですが、錬金術師パラケルススも医師として活躍していて、聖人は病を治す、というイメージは世界共通なのかもしれません。
これは余談ですが、菅江真澄が訪れた地には世界遺産になっている白神山地に、暗門の滝と呼ばれる滝があります。岩木川の支流、暗門川に懸かる滝で、下から第一の滝、第二の滝、そして第三の滝、というように三つの滝からなり、その総称です。
そしてその近くには秘密があったのではないか、と言われています。その秘密は、弘前藩がそれより百年ほど前から家伝秘薬「一粒金丹」という鎮痛、強壮に効く薬を販売していたことに関係しているという噂で、薬とはもしかしたら。。。
東北に残された地名の謎
実は東北に残されている地名には、私たちが知らない秘密があります。
それはどのようなものでしょうか。
このように、現在の漢字の用法とはかけ離れた元の言葉の意味は、驚きと不思議な印象を抱かせますが、あらためて地図をひろげて、地名を確かめてみたくなります。
ウシが牛にあてられて、さらにイシになって、地名に残されている。そして元をたどれば、ウシは入江あるいは湊(みなと)を指す言葉だった。
それは水と陸とが接するところで、豊漁が期待されるから、楽土、すなわち楽園を意味していた。
東北は、豊かな地であり、楽園だったのです。