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面接を勝ち抜く3つの技術

面接の突破は、プレゼンテーションの技術が必要です!本文は約3,500文字、A4レポート約3ページ分のボリュームがありますが、ぜひ一人でも多くの学生にこの内容が届きますように。面接を勝ち抜いたその先で、きっと多くのビジネスシーンでお役に立つことを願っております。

読者さまの貴重なお時間をありがとうございます、ぜひ[ スキ ]や[ シェア ]をしていただけると励みになります!それでは、どうぞご笑覧ください。

❚テクニック1. 結論ファーストになる魔法

結論ファーストの魔法は「質問を主語にして答える」です。相手が質問した内容をオウム返しのように、自身が回答する際の冒頭部分を質問内容を主語にして話し始めてください。
シンプルな質問であれば、とてもスムーズに結論ファーストができるはずです。理由や背景を聞かれた場合にも、「〇〇を取り組んだ理由は~」という具合で話始めれば、経緯から話すのではなく、結論から回答することが可能になります。
選考官の質問が「きっかけ」を聞いているのに、学生の回答が理由や背景となってしまうことが多々見受けられます。質問に対する答えがズレないためにも、質問を主語にして答える癖をつけてほしいと思います。
実はグループディスカッションやグループワークの発表も同様に、プレゼンテーションの開口一番は、ぜひテーマやお題を主語にして結論を述べるようにしてください。

❚ テクニック2.目次をつける(トレーニング付き)

書籍の目次と同様に、最初に全体を把握するための"話し方"です。
ここで注意してほしいのは”ナンバリング”との違いです。ナンバリングは、事由や事象を構造的に説明できる話し方ではありますが、後半に割り振られた内容は、その時点に至らないと相手が把握できないというじれったさでストレスを与えます。1つ目、2つ目の話が長くなると、3つ目に至るまでに相手がお腹いっぱいになって聞く姿勢が失せてしまうことも(経験談)。
目次をつける話し方とは、1つ目はあれで~、2つ目はそれで~、3つ目はこれで~、といった具合に最初に話す見出しを全て提示してから詳しい内容に展開していきます。

 効果|目次をつけて話すことで、選考官や相手には「頭がいい!」「論理的思考力がある人物」という印象を残すことができます。

 注意|[ 2つ ]は簡単です、本当に多くの学生が[ 2つ ]を使ってきますので差別化どころか、借り物の言葉に聞こえてしまいかねません。使うタイミングは下記【コツ】を参考にしていただければと思います。

└ コツ
①用意できる質問では、目次は3つ構成で準備をしてください。その際に一番印象づけたい内容を3つ目にもってくると、その印象が相手の記憶に強く残ります。
②用意できない質問に対しては、2つの目次で対応しましょう。先にも言ったように、2つ挙げるのは比較的簡単です。

└ トレーニング
何か行動するとき、不意に目に留まったもの、そうしたタイミングで目次をつけて説明する訓練の機会にしてください。
たとえば、朝食にパンを食べようとトースターに入れた瞬間に考えます。パンを食べる理由は「1つ目は、私にとって朝の主食だから。2つ目は、最近コーンスープに浸けて食べるのにハマっているから。3つ目は、大事な面接があるから勝ちパターンのルーティーンを変えないようにするため。」といった具合です。電車に乗ったら中吊り広告の見出しから連想できる内容を3つ挙げてみる、目の前にいる人のファッションチェックとして特徴を3つ挙げてみる、こんな具合に3つ挙げるトレーニングをします。
さらに、親しい人と会話の際に、当てもなくまずは「3つある」と宣言してからその場で事由や話題を構造化して話すことをしてください。とにかく、自らに無茶振りすることが重要です。そうすれば、いつかの面接で選考官から「他には?」と言われたときに、4つ目をひねり出すことができるようになります。

❚ テクニック3.ぼやかさないためのポイント3つ

面接が終わったら選考官は評価シート(文章)にせよ口頭にせよ、学生を表現する作業が待っています。〇〇大学の学生というラベリングされても、あとあと顔や名前が出てきません、当然優先順位も下がってしまいますし、もしかしたら特別な連絡も漏れてしまうかもしれません。私自身、あの人どうしているっけ?と思い出して電話する場合もあります。
ぜひ、自分という人物像の解像度を上げるため、変にぼやかしを加えず具体的に伝えることで"〇〇の人"という印象を残しましょう。ブラックエプロンの学生とか、伊勢丹の学生といったように、採用する側の内部では部署の中で意思疎通できるような共通言語で学生を呼び合っています。実際に私もオペレーションをする立場のときに、選考官から「愛に生きる人」と評価シートのコメントを見てから、その学生は「愛に生きる人」と呼んでいました。
わざわざオブラートに包んで墓穴を掘らないように、自分をぼやかさない3つのポイントをお伝えします。

└ 固有名詞を使う

例えば、飲食店やアパレルのアルバイト経験を披露するなら、話の冒頭で店名/場所(駅やランドマーク)など固有名詞を使うことで、混雑状況やイレギュラーの程度、接客の質を選考官に想像させておきます。そして後半のエピソードで伏線を回収してください。
【店名】オペレーションの方法、スタッフの属性、客単価、教育体制やマニュアルの有無などが伝わる
【場所】ターミナル駅→回転率&新規客、ベッドタウン→居心地&常連客、ロードサイド→家族連れ

└ 数値化する
数値化をすることで、ご自身が取り組んだことのレベル感(程度/難易度)を伝えることができます。
唐揚げ好きのレベル感を伝えるなら「年間400個以上食べています」とすれば、本当に唐揚げが大好きな人物であることが伝わります。同様にサークルやアルバイト先でメンバーの教育に力を入れたのであれば[ 人数 ]を、個人オーナーが営むレストランであれば[ 席数 ]や[ 客単価 ]を用いてご自身が携わったことのレベル感を伝えてください。
売上げアップの話であれば、その話を披露するまでにきっと準備期間がありますので昨年同月・同期間の金額を事前に把握しておくのが望ましいです。少額であれば、月間や年間で金額を積み上げて数値化すれば、大きなインパクトとして印象づけることができます。

└ 具体的に話す
最終選考の場面になれば、学生は個人を際立たせなければなりません。正直、その選考フェーズまで残った学生は誰でも入社して活躍できる人物、これまでの選考官からお墨付きと推薦があって、さいごの最後で役員や社長にお会いしていただく訳です。しかし企業には内定出しの人数に限りがあるので、採用側からすると最終選考は順位付けをして、上位から内定を出す流れになるのは学生でも予想できるはず。
想像してみてください。印刷された履歴書が一列に並べれて、最終選考を実施した役員たちが顔を突き合わせて、採用したい人物から順に並び替えを行います。当然、同じ大学の学生であれば「この学生はこういう人だ」と人物の解像度が高い方が優位ですし、ガクチカやアルバイト経験といった情報に上乗せして比較の土俵に上がった際に”どんな人物”であるか具体的に言語化できることは、配属先や任せられる仕事の具体的なイメージにつながります。偏差値が高いから採るのではなく、育て甲斐があり活躍に期待を持てる人材であるかが最後の決め手となります。
だから、選考官に察してもらおうとせず、自ら具体的に何者であるのかをキャッチコピーとともにプレゼンテーションをしてください。

朝井リョウ直木賞「何者」,出演|	佐藤健, 有村架純, 二階堂ふみ,岡田将生,山田孝之
出典|https://m.media-amazon.com/images/I/810pLKaXNFL._AC_UL320_.jpg

❚ テクニック2-2.唯一無二の目次を使う

「様々な人たちと~」や「いろいろな経験を~」と使えば抽象度が高くなりすぎてかえって伝わりづらいですし、取り組んだ施策を3つ挙げるだけでも文字数が膨らんでしまいます。
唯一無二の目次とは、最重要ポイントであることを伝える際に使う枕ことばです。これにより、文章に緩急をつけながら、読み手の印象をひきつけることができます。
【通常の目次をつけて話す場合】
・理由は3つあります
・原因は2つと考えました
【唯一無二の目次を用いる場合】
・様々な理由が考えられましたが《最も》根深いものが◯◯不足と~
・いろいろな経験を積む中で《一番》印象に残っているのが~

▼面接対策や自己分析について個別に相談したい学生専用▼
「しくじり先輩」本人|https://matcher.jp/plans/60509

ここまで目を通していただき感謝申し上げます。結論ファーストの魔法はかかっているでしょうか。まずは日常生活の中から実践していただければ幸いです。もしこの記事を気に入っていただいたり、ご興味をお寄せいただいたりしましたら[ スキ ]や[ シェア ]をしていただけると嬉しいです。


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