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ひとます雑貨家さん〜古きをよきと感じる心〜

こんばんは。
ひとます雑貨家オーナーの志麻です。

今日も本当に暑いですね…
そんな中、お立ち寄りいただきありがとうございます。

「ひとます雑貨家さん」とは?
おうちの一角を使って表現する、架空の雑貨屋さんのこと。大好きな雑貨たちを並べ、自分の「好き」を詰め込んでいます。「雑貨家」と表記するのは、とあるお客さんからの提案で「みんなの集う家」になるようにと願いを込めたため。その名の通り、店を開くと集まったお客さんに飲み物を振る舞いながら、大好きな雑貨の物語について、オーナー(志麻)が語ります。


前回は確か、うつわの話をしたんですよね。

今日は別のうつわをご紹介したんです。
よかったら中でお話ししませんか?

アイスコーヒーとアイスティー、用意していますよ。
ミルクもレモンもお好きにどうぞ。

さぁ、中へお入りくださいな。

***

まだ店内片付いてなくて、ごめんなさい。
確かあそこに… 
がさがさ… ごぞごぞ…

あ、これです!

手の収まるサイズのフラワーポッド。

前から気になっていた作家さんの個展でお迎えしたんです。このヴィンテージ感、とても味わい深くて一目惚れしてしまいました。

手にとって、あらゆる角度からながめて。
なんども「いいなぁ」と口からもれてしまいます。

かすみ草と一緒に。

錆びたような味が出ているのは、グランジスタイルといって、あえて作家さんが削った模様だそう。

新しく生まれたものなのに、あえて古さを足すって。
何だか不思議なことですよね。でもそれを「良い」と感じてしまう。

おもえば。
私たちはなぜ、”古さ”に魅力を感じるのでしょうか。

新しいものには、汚れひとつない純粋無垢の美しさがあります。でもいつからか、そこに恐怖も感じるようになりました。

綺麗すぎて、こわい。
それは「なにもない」ことに対する怖さ、でしょうか。

一方、使い古されたそれ。
傷や汚れから、経てきた道を知り、想像し、自然と思いを馳せてしまいます。

すこし角度を変えたら、ちょっと違う顔がみえるかも。

人も傷つき、汚れながらも成長するからこそ。
「そこにある何か」を感じる。

ともに歩んできたような、もしくは先人の背中を見るような。そんな安心感、寄り添いが人の心を癒すのではと私は思います。


***

あら。
じっくりお話ししていたら、もうご飯の時間ですね。
早く帰らないと。

他の雑貨たちについてもお話ししたかったですが、今日はこの辺で。またぜひいらしてくださいね。

それでは。

【CLOSED】


*今回紹介したうつわさん*
茨城県笠間市で作陶されている森田公亮さんの作品です。よければインスタも覗いてみてください。




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