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親子旅。 in京都・滋賀③

2日目はアートの刺激をたくさん受けた1日だった。

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Day3

3日目は出会いの1日。
午後には帰りの新幹線を予約しているから、順序よく回らねばならない。夫婦旅では「無計画こそ旅の醍醐味」なんて言っていたが、事前に予約や約束をしていた予定があったので、効率よく回れるよう、ルートを決めておいた。

ホテルのチェックアウトを済ませ、琵琶湖線で京都へ。
車窓からは、昨日雨で見えなかった琵琶湖の輪郭が見えてきた。湖畔に近づいたり、琵琶湖大橋まで行って写真を撮ったり。定番の楽しみを堪能できなかったから、またリベンジ旅行をしたい。

京都駅は変わらず混んでいた。
荷物をスムーズに預けられたのは幸運だ。この日最初の目的地までバスで向かう予定だったが、時間もあるので徒歩で向かった。まだ寒さはあるけれど、京都の朝は空気が気持ちいい。先週は旦那さんと歩いた道を、母と並んで歩いていく。

20分ほど歩いて到着したのは、京都国立博物館。
母娘で京都に来るのは1度や2度ではないが、なぜかそういう時に限って休館ばかりだったから、念願の初来館だ。開館までまだ時間があったので、庭園内で写真撮影にいそしんだ。

明治古都館。
非公開のため入れず。もっと近くに寄ってみると…
細かな装飾がよく見えて素敵。
建築当初は京都の街並みに合わないと反対もあったとか。
写真を撮ろうと思うと小さくなる噴水。
ようやく撮れた一枚。

ひとしきり写真を撮り終えると、開館時間の9時半を回っていた。
慌ててカメラをしまい、常設展を見学。

東京国立博物館は、学生時代キャンパスメンバーズを利用して何度も訪れていた。最近は行く機会が減ってしまったが、それでも常設展の展示室内の様子や、どんな展示品があるかはなんとなく覚えている。

土器やうつわ、織物などに分かりやすく地域性が出ていて、東のものとは明らかに特徴が異なる。教科書や本で読んだことはあっても、やはり百聞は一見にしかず。方言を聞けば大体の地域がわかるように、「あぁやっぱり西の文化」だと直感的に感じた体験は面白かった。

1時間ほどしか滞在できなかったが、次の予定もあるので先を急ぐ。
次はもっとじっくり鑑賞したい。

***

国立博物館から、北西方向に20分。
京都の街をかくかく曲がりながら進む。辿り着いたのは、2つ目の目的地「本屋ともひさし」さん。

趣ある店構えにわくわく。

かつては「神職装束店」として、神社に納める品物を取り扱う小売店を約100年間営んでいたそう。2階外に設置された看板はそのままに、今は本屋さんとなっている。

絵本、小説、エッセイ本など。
小さなスペースながらも、それぞれの本の個性が生きた陳列が素敵だった。鴨居のあたりには御面の絵本があり、表紙に描かれたものと同じ御面が一緒に展示されていた。さすがは元装束屋さんだ。

お目当ての本をゲットしたら、もうお昼時。
暖簾をくぐって外に出たら、懐かしのあの人に会うため京都駅へと歩き出した。

駅に向かう途中であったさぎのような鳥。
近づいてもビビらない。

お会いするのは、何年ぶりだろうか。
前回母と京都に来た時だから、もう5年以上前だろうか。

彼女には娘がいて、娘は私の幼稚園時代の友達。そして母親同士はママ友だ。私が小学生の時、家族で京都に引っ越してしまってもう20年が経つ。

娘は今東京に住んでいるらしく、今回は会えなかった。
お互い様だが、娘同士は全然連絡を取り合っていないから、そんなこと全く知らなかった。でも会わない間に色々あったらしい。子どもたちが自立した今も、彼女は一人京都に残っている。寂しいかと思いきや、趣味やお友達との交流など、こちらでの暮らしを満喫しているようだ。

話は自然と幼稚園時代に遡る。
家が近所ということもあり、私はしょっちゅうお家にお邪魔していた。娘は当時だいぶヤンチャさんで、親に見つかったら怒られていたであろうことをたくさん教えてくれた。今だから話せることばかりだ。

そして私はぼーっとしすぎて怪我することの多い子どもだった。
ある時、道路脇の側溝を塞ぐ鉄板の上を歩いていて隙間に落ちてしまい、彼女に救出されたことがあった。幼稚園からの帰り道だから母もいたはずだが、よく覚えていない。彼女は「そんなことあったけ?」と声を上げて笑っていた。

普段から他人の子、自分の子と区別せず接してくれる人だったけど、窮地に陥った時、迷いなく救い出してくれたのが子どもながらに嬉しかったんだと思う。

新幹線まで時間はあったが、彼女が14時半には帰るとのことでさよならした。「宝塚歌劇団の配信があるの♪」と楽しそうに話す彼女はやはり素敵な人だ。今度は娘も揃って、みんなで会いたい。

残った時間、もう少しお土産を見たかった。
が、定番のお土産が並ぶエリアは見飽きてしまった。思いつきで伊勢丹の地下に入ってみるとこれがビンゴだった。

こぞって「京都限定」商品が店頭に並んでいる。
私たち母娘は抹茶が大好きだし、「限定」というワードにも弱い。目移りしながら通路を進んでいくと、「京都エリアにしかないお店です」の文言を発見。

定番のお土産でもなく、どこの地域でも手に入るものでもない。
まさにこれぞ欲しかったもの!

梅園さんのお菓子はころんと愛らしく見るだけで思わず頬が緩んでしまう。
旅行をしていたのはバレンタインデー直前だったから、家でお留守番している旦那さんにあげようと、カカオ味の「あんがさね」というお菓子を買った。これで3日も家を留守にした嫁を許しておくれ。

カカオ味の生地に4種のあんが1つずつサンドされている。
緑茶といただくととても美味。旦那にも高評価いただきました!


長いようであっという間の2泊3日の旅。
結局いつも通りあーだこーだいいながらの親子旅だった。

たくさん甘えちゃって、時に素直になれなくて。
いい大人なのにイライラしたりして、母といるといつも大人気なさを自覚する。いつもわがままばかりでごめん。もうちょっと頼り甲斐のある娘になるよう頑張るからさ。また、旅行行こうよ。

そのうちお父さんも、らんちゃんも一緒にね。

【終わり】

*Special thanks*

↑母noteもぜひ。可愛いうさぎがもふもふしています🐰

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