芭蕉
桐生にある芭蕉というお店。
15年ほど前に高崎に住んでいたころ。
写真展を開催するグループに所属していて、その中でカフェ巡りをしていたふたりがよく通っていた。
当時は桐生まで出かける気にはならなかったが、足利に越すことになり、思いがけず近場になった。
それからは折を見て寄るようになった。
店に入るともんぺのような服装で真っ赤な口紅をしたおばあさんが案内してくれる。
席へ通されてオーダーをした後に小部屋で休憩している彼女に撮影の許可をもらう。
たばこをふかしながら、軽く承諾してくれた。
土壁のせいかどの部屋もひんやり薄暗い。
子供の頃に物置だった実家の茅葺き屋根の家を思い出す。
この日はケーキセットを注文して、窓際でしばらく涼んだ。
周りは近所のご婦人の集まりのようで、聞こえてくる話を聞くでもなく過ごした。
興味のある方は、ぜひ行ってみて欲しい。
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