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047.美術館に行く!/没後50年福田平八郎展(後期)「漣」不在。

展示替えが行われたので、2度目の福田平八郎展に行ってきました。
1度目のレポートはこちら。

受付で確認したら、会場内で撮影した画像はSNSにアップしてOKとのことでした。SNSは「私的利用」でいいのか甚だ疑問に思うけど、OKなら、まぁいいか。

で、4/9から重要文化財で、この展示会のアイコン的作品の「漣(さざなみ)」が展示休止になっていて、展示再開後に大人なら800円割引になるチケットを入り口で渡されました。予定外のことのようです。
「漣」は、金箔の上にプラチナ箔をおき、群青のみで水面を表現した作品。何か不具合出たんでしょうかね。上村松園とか昔の日本画は長期の保存についての知識が足りずに描かれたものがあり、保存・修復がタイヘンと聞いたことがあるけれど。

前回観覧時に撮影した「漣」。とても面白い。

昨夜に「日曜美術館」の再放送があったところなので、美術館的には残念だと思いますが、作品が損なわれたら一大事ですし、仕方ないですね。

私は後期は「雨」を見るのを目的にしていましたので、静かな館内でじっくり拝見できてよかったです(「雨」は撮影NGでした)。
にわかに大粒の雨が降り出し、瓦に落ちる雨の跡の残しては消えてゆく様を「生きものの足跡のよう」と心を打たれ画題としたと説明にありましたが、まさにその説明通りの面白さがありました。そして「漣」もそうですが、しっかりと写実であって、かつ抽象画のような正反対の要素を持ちながら破綻していない不思議さ。明快さ。さらに両方ともiPhoneのLive Photoのようにちょっと動いているみたいなんですよね!

絵画を所有するにも、財力が必要ですよね!

「この中から5枚買えますよ、お代はお気持ちで大丈夫」と言われたら、どれを買おうかな、と思いながら見ると、欲深い気持ちになって、より真剣に見られました。重要文化財は申し訳ないので遠慮するとして、「雨」「筍」と好物の甘鯛が描かれたのと、お正月に玄関に飾りたい「初雪」、後は写生帖からお花の絵を選ばせていただいて額装したらどうかな、などと図々しいことを考えておりました^^

「紅白餅」「うす氷」「牡蠣と明太子」

3枚並んだ赤コーナーは平八郎には珍しい色調(私は好き)。鯉や鮎のようなモチーフは生臭く感じて好きではないのですが、植物やこのような食べ物やお菓子をテーマにしているのは好きだ。貝もギリギリOK!


中之島美術館館内

中之島美術館は地下鉄肥後橋駅からすぐで、帰りに淀屋橋や梅田まで足をのばせる良い立地。周りもカッコいいビルが多く建築散歩も楽しめる。また良い企画があれば行きたいです。

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