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ブルー1色になりがちな今に彩りを【しまさんの読むRadio】

こんにちは。そろそろ各地で梅雨入りの空気を感じる、ジメジメな天気が増えた気がします。


梅雨の時期はジメジメジトジト、曇りや雨の日も多いのでなんとなく「ブルー」1色になりがちかなと思います。

「虹」の歌は割と多いのですが、それは別のnoteで紹介したいので、先に「カラフル」な歌をお届けします。

1、ゆず「イロトリドリ」

以前、「資格のユーキャン」とタイアップして流れていたアノ曲です。

ゆずさんの好きなところは、「世界がこうなったらいいのにね」の世界観があるところです。この曲の場合はこんな形で。

色とりどりに 光る世界を作ってく
僕らはそれぞれに輝くcolor

どこかで いつか 君にも会えるといいな
混ざり合う色で明日を描こう

ほんとはAメロBメロあたりもよく見るんだけど、この曲はメロディの部分を主題としては使わないで、「色とりどりに光る世界を作る」みんなに声をかけあっている感じがします。

なんて顔してしょげてんだ!

とか

心を軽くしたら 笑えるさ どんなときも

とか

無限の可能性 ゆくぞ!一人一人

とか、みんなに声掛けている感じ。


数少ない例外は

誰もが誰かの心の太陽 寄り添えばシンフォニー

というフレーズかな。


そして最後は呼びかけながら、意思表明をしています。

色々あるけど どんな運命にも立ち向かう
誰もが宝物を見つける color(からー)
その時 君と笑い合えたらいいな
喜びの色が溢れるように
新しい色を咲かせていこう
僕達の色で未来を作ろう

曲全体が呼びかけ調なので、すごく元気づけられます。彩りの薄い梅雨空に「色とりどりに光る世界」を作ろう、という意思表明のように聞こえます。

2、福山雅治「心color ~a song for the wonderful year~」

コチラは福山版、2010年版の「世界に一つだけの花」と言える、というか、継承している曲な気がします。

意識しているのかは分からないのですが、「ナンバーワンよりオンリーワン」という哲学がこの曲でも語られている、気がするのです。

誰かを打ち負かすことでしか
幸せになれないというなら
誰とも争わない人生がいいって
そう言うのかい

だけど競争から降りるのは
負けてることからも逃げてるような
そんな気がしてるから
まだ走ってる

このフレーズが歌い出しになっています。
このフレーズが「楽しさは勝ち負けを超越する」という哲学に対して「でもオレは言い訳で言ってないからな?」とも言ってて、むべなるほどなと。


自分はそういうのから逃げがちだからなおさら。「ナンバーワンよりオンリーワン」という思想にも杭を打とうとしているのかもしれない、とも思います。


百花繚乱 生命の花
この街の中でどんな色をした
自分の花を
咲かせることができるのかな
心color

これと

世界に一つだけの花
一人一人違う種を持つ
その花を咲かせることだけに
一生懸命になればいい

これとを並べると、同じような歌でありながら、立場が違っているように見えます。


「心color」は「期待感」、具体的には「いろんな人がいる中でオンリーワンになれるかな?」という能動性や自己確立を求めている歌であるのに対して、「世界に一つだけの花」は「それぞれみな(存在が)オンリーワンだよ」という存在の肯定や多様さの肯定という要素が強いイメージです。


その「自己確立」「(オンリーワンを目指す)能動性」において、フクヤマ自身はこのように考えている、というフレーズが出てきます。

春夏秋冬 季節よりも
移り変わる僕らの心模様
希望も憂鬱も
上手に飼いならしていくことさ

そういう波はオレ(=フクヤマ)にだってあるんだ、上手に飼いならしてけ」と。

オンリーワンを目指す、ということは、周りに揺さぶられることもあるし、なにより「季節よりも移り変わる僕らの心模様」という言葉の通り、気持ちが最もぶれるのですが、「そのくらい飼いならしていこうぜ」と。

以前書いた記事でも、「そこにある、手に触れられる(かもしれない)希望を持つくらいは、してもいいじゃない。夢が叶うかもしれないと努力することはいいじゃない。たとえ失望しても、日々胸が震える、衝動が生まれる、そのときを楽しめばいいんだと思う。」ということを書いたことがあったんだけど、その哲学も組み合わせると、なるほどな、なんて思います。


あともう一つ。

目の前にあるこの仕事って
自分のためだけにあるように見えるけれど
知らずに誰かを笑顔にすることが
あるかもしれない

と、何かを貫く姿勢は尊いものよ、とも言っています。偶然この後に話題に出す「彩り」にも通じる気がします。


「心color」で語りたかったのは、良く語られる「オンリーワン」への疑問と、フクヤマの考える「オンリーワンであること」の哲学だったのかもしれません。

「自分の心color」を出していって、グレーな日々に「百花繚乱」していきたいですね。

3、Mr.children「彩り」

最後はこちら。曲名通り、「彩り」という曲です。

歌詞の中には、全部で9色の「色」が出てきます。そして、その「色」を「僕の日々の中で増やしていく(いこう)」という曲のメッセージにまとめられています。


サビだけを追っても、その統一されたメッセージがわかると思います。

僕のした単純作業が この世界をまわりまわって
まだ出会ったこともない人の笑い声を作ってゆく
そんな些細な生きがいが 日常に彩りを加える
モノクロの僕の毎日に 少ないけど 赤 黄色 緑
そしてそんな些細な生きがいは 時に馬鹿馬鹿しく思える
あわてて僕は彩(いろ)を探す
にじんでいても 金 銀 紫

そして、「モノクロの僕の毎日」には水色、オレンジ、そして「自分のしたことが回り回り回り回って」、「今僕の目の前の人の笑い声を作って」、加わる色は「頬が染まる 温かなピンク」と、9色の色が「モノクロの僕の毎日」に加わります。


日常というのは、まさに「なにもしなければ、モノクロだけど、いろいろやっていくことで、些細な生きがいで彩りが出てくる」ものだというメッセージにまとめられています。

梅雨のグレーに染まりがちな日々、あえてチャレンジとか日々やってることをいつも以上にやってみるとか、そんなことで彩りが出てくるのかもしれません。

ちなみに色の解説はスゴイされているものを見つけてしまったので、こちらもどうぞ。

今回は「梅雨のグレーな空に、彩りのある歌を」をテーマに、彩りある毎日を感じれる曲をまとめてみました。

次は何を書こうかな。

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