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熟女はつらいよ!?

レベル54(2024年現在)の熟女・島田佳奈が実際に遭遇した「熟女ならでは」の辛辣さから旨味まで、包み隠さずリアルに語ります。
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600万円の価値を噛みしめろ(後編)

今回は語ることが多すぎて2本立てとなってしまった。 前編はこちら。 20代の頃、虫歯を放置したあげく左の7番を抜く羽目になった。 そして再び放置すること約10年、前歯のクラウンを作り直した医師から「欠損した7番のせいで、下の歯並びが悪くなっている」と指摘された。 歯並びというものは、隣り合った歯同士が支えあって形成されている。1本でも欠損すれば、その隙間を埋めるべく他の歯がズレてしまう。奥歯1本のせいで前歯が「すきっ歯」になってはたまらない。そこで6番8番(親知らず)でブ

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600万円の価値を噛みしめろ(前編)

成人は口内に28本の歯(永久歯)が生えている。親知らずまでカウントすれば32本だ。 それらがきれいに生え揃い、どんな食べ物をもしっかり咀嚼し、必要な栄養を体内に取り入れられるのは、当たり前のことではない。 噛み合わせが悪ければ虫歯にもなりやすいし、滑舌だって悪くなる。熟女世代になれば、歯周病などで歯を失うこともある(私だ)。 タイトルの値段は、永久歯をすべて人工の歯に置き換えた場合の価格(推定)である。私の場合、クラウンで24本(@15)、すでに根がなくインプラントにする

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「もう若くない」と認めることは大事。だけど「今日が一番若い」と諦めないことはもっと大事。

私がこの連載を(自主的に)始めたのは2017年。 レベル48という「熟女真っ盛り、更年期も上り調子」な時期だった。 あれから6年。 レベル54になった熟女は、子宮を残したまま月経とサヨナラ(=閉経)し、数々の婦人病にも勝利した。一方、のほほんとヒキコモリで物書き稼業に浮かれていた生活とサヨナラし、老体に鞭打ちつつライスワーク(エンジニア)を復活させた。 これまでも何度かエンジニア業は並行させてきた。だがフルタイム通勤で二足の草鞋生活をしたのは初めてだ。現在、執筆仕事は週末

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「グレーカラー」やめました。

グレーカラーといえば聞こえはいいが、要は「白髪染め」のことである。 黒い髪を明るくするカラーから白い髪を黒くするグレーカラーに変えて14年。2割がた白くなったところで諦めの境地に達した。 カラー歴29年。もはや地の髪色が思い出せない 生まれて初めてカラーリングをしたのは25歳のとき。それまでヤンキーを分別するための目印(!)だった茶髪が「オシャレ最先端」へと舵を切り、若者の間で茶髪が流行り始めた。ミーハーだった私は、髪が痛むのも気にせず茶髪にし、以来「染めない髪色ってどん

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「老い」を受け入れた熟女も「痛み」だけは如何ともし難い。

昨年の夏、私は五十肩になった。 だがそれは間違いだった。 1年後、再発して整形外科を訪れた私は、前回とは異なる診断を受けた。 腱板断裂──何やら痛そうな名前だが、実際のところ安静にせなアカンほどの故障ではない(もちろん酷使してたら治らないので、なるべく労る必要はあるが)。 痛みを抑えるために痛い思いをする ドクターいわく、五十肩(四十肩)は腕を肩より上に上げられなくなり、腱板断裂は支障なく腕を上げられる(しかし腕を特定の向きに捻ったときだけ痛む)のが顕著な違いとのこと

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「こだわりをなくす」のは、老化か成長か

いつからだろう。「多少のことはどうでもいい」おおらかさが身についたのは。 元来私は何でも自分で決めたいタイプだった。そして「私が選ぶものが自分にとってベストだし、何なら皆にとってもベストだと思うよ!」くらいの押しつけがましい自信家だった。根拠なく天狗になっていた鼻を、自らへし折るまでは。 私が一番頭がいい。 私が一番センスがいい。 私は誰よりも可愛い。 私が仕切ればすべてがうまくいく。 今思えばどんだけ傲慢なのかと呆れるが、小学6年までの私は、その無駄にポジティブな思考

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感度と肉体のアンビバレント

今回は確実に18禁な内容を含むので、申し訳ないが【ちょっとお高めの有料記事】とさせていただく。気になる熟女(もしくは殿方)は、メディアにほぼ出てこない貴重なテーマを読むことと引き換えに、単発で課金するか、当マガジンを購読(実はこちらのほうがずっとお得)してくれ給え。 体の「中」が乾くお年頃 中年にさしかかったあたりから、体の外側(皮膚や髪や爪)がみずみずしさを保てなくなってきた。 保水力は20代をピークに下がってゆく。どれほど潤沢にケアをしようと潤いをキープできるのは一時

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歯が次々に痛むという悪夢

久しぶりに薬漬けな日々を過ごした。 およそ1ヵ月、歯の痛みと戦っていた。しかも上下2本、原因が連動していたからややこしい。 これまでの経緯は、以下のマガジンにまとめた。 『熟女はつらいよ!?』創刊当初から購読してくれている読者さんはご存じのバックナンバーだが、最近読者になってくれた方(ありがとう!)は、よかったら買って読んでみてほしい。涙なくしては読めないはずだから(嘘) 前回(2022年2月)から約1年後、歯周病そのものは寛解(制御可能)した。しかし以前(歯周病悪化

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自然に還る熟女 vs サイボーグ化する熟女

まったくもって私見だが、女はアラフォーあたりから二極化していくように思う。 ひとつは、バサバサに飾り立てケミカルに侵された状態からナチュラル志向へとシフトしていく傾向。 もうひとつは、劣化を食い止めるために最先端科学のケアや人工的な施術をプラスしていく傾向。 私個人は、ハイブリッド型かもしれない。 年々基礎化粧品の数は減り今やオールインワンで済ませる無精者となった代わりに、アンチエイジング効果の高い成分をイチ早く取り入れている。ビューラーやマスカラやアイブロウを端折る代用

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「親子ごっこ」という至福の時間

私の人生に「母親になる」プランはなかった。 正確には、何度かチャンスはあった。だけど毎回「母親になる」ほうの人生を選ぶことができなかった。そのくらい、私の中の母性は薄いものだと思い込んでいた。 私が母親になる=子供を産み育てることに憧れなかったのは、ひとえに自己中心だったからだ。何者になるか、将来どんな仕事で成功するか……人生の中心が「私」にある女は、たとえ結婚しようと子供中心の生活を送るなど、考えもしない。 若い頃は漠然と「いつかは子供を産む(かもしれない)」未来も頭の

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すべての「欲」が減り始めるお年頃

人生の後半戦にもなると、あらゆる「初めて」にも驚かなくなってくる。積み上げた経験値が知恵を授け、緩慢になる動作や思考をフォローしてくれる。まったく人間とはよくできた生き物だ。 以前、私はこのような駄文を書いた。 あれから5年余。更年期ピークに達した今だからわかる。2017年当時(レベル48)は、まだまだ序の口。更年期の入口に、そろりそろりと爪先を浸したくらいの段階だった。 レベル53(再来月には54)の熟女は、ますます乾いている。ヤバいくらい水分を保てない。「身体の6割

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「元気」でいるための努力

レベル50を超えた人間は、2つのタイプに分かれる。 「坂を登り続ける人」と「坂を下るだけの人」だ。 人生のゴールをレベル100と仮定すれば、私の残り時間はまだ43年もある。だがそのゴールを60とすれば、残りはわずか7年だ。 幸い私は更年期の症状もあまりなく、フルタイムで働けるくらい頭も動くので、なんとか現状維持の生活を続けられている。 しかし肉体は正直だ。昨年と同じ時間、似たような仕事をしているはずなのに、最近は帰宅して晩ご飯を食べると、その後(入浴前に)転寝してしまう。

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幸せを失うのが怖すぎて、死にたくなる矛盾。

この世に生を受けて53年。間違いなく「今が一番幸せ」だと断言できる。 振り返れば、あのときもあのときも「幸せだった」ことは覚えているのだが、ここ最近「経験したことのない幸福」を味わい、私史上幸せランキングの1位が入れ替わった。 「多くの人が、この幸せを知っていたなんて」 初めて”それ”を実感したとき、私は嬉しさとともに悔しい感情が芽生えた。私が53歳まで知らなかった種類の幸せを、ほとんどの人は30代・40代のうちに経験していたなんて。 同じことを経験しても「幸せ」だと思

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