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熟女はつらいよ!?

レベル54(2024年現在)の熟女・島田佳奈が実際に遭遇した「熟女ならでは」の辛辣さから旨味まで、包み隠さずリアルに語ります。
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#人生

レベル48と55の違いを詳しく教えよう(超個人的実感)

レベル55になった。 「55歳」と言うと「ようこそアラカンの世界へ」な風潮で萎えるが、しょこたん命名の「レベル」呼びにすると、なんだかレベルアップしたような錯覚で嬉しく思える。 当コラムの連載を始めた頃、私はまだレベル48だった。 当時は「いやーもう熟女だわー。更年期もやってきた気がするわー」などと自虐に走ることで「えー見えませんよー。まだ若いじゃないっすかー」と後輩に言わせる(めんどくさい先輩に気を遣う)プレイを楽しむ余裕もあった。めんどくさいオーラを醸し出していたつもり

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「もう若くない」と認めることは大事。だけど「今日が一番若い」と諦めないことはもっと大事。

私がこの連載を(自主的に)始めたのは2017年。 レベル48という「熟女真っ盛り、更年期も上り調子」な時期だった。 あれから6年。 レベル54になった熟女は、子宮を残したまま月経とサヨナラ(=閉経)し、数々の婦人病にも勝利した。一方、のほほんとヒキコモリで物書き稼業に浮かれていた生活とサヨナラし、老体に鞭打ちつつライスワーク(エンジニア)を復活させた。 これまでも何度かエンジニア業は並行させてきた。だがフルタイム通勤で二足の草鞋生活をしたのは初めてだ。現在、執筆仕事は週末

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「老い」を受け入れた熟女も「痛み」だけは如何ともし難い。

昨年の夏、私は五十肩になった。 だがそれは間違いだった。 1年後、再発して整形外科を訪れた私は、前回とは異なる診断を受けた。 腱板断裂──何やら痛そうな名前だが、実際のところ安静にせなアカンほどの故障ではない(もちろん酷使してたら治らないので、なるべく労る必要はあるが)。 痛みを抑えるために痛い思いをする ドクターいわく、五十肩(四十肩)は腕を肩より上に上げられなくなり、腱板断裂は支障なく腕を上げられる(しかし腕を特定の向きに捻ったときだけ痛む)のが顕著な違いとのこと

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「こだわりをなくす」のは、老化か成長か

いつからだろう。「多少のことはどうでもいい」おおらかさが身についたのは。 元来私は何でも自分で決めたいタイプだった。そして「私が選ぶものが自分にとってベストだし、何なら皆にとってもベストだと思うよ!」くらいの押しつけがましい自信家だった。根拠なく天狗になっていた鼻を、自らへし折るまでは。 私が一番頭がいい。 私が一番センスがいい。 私は誰よりも可愛い。 私が仕切ればすべてがうまくいく。 今思えばどんだけ傲慢なのかと呆れるが、小学6年までの私は、その無駄にポジティブな思考

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すべての「欲」が減り始めるお年頃

人生の後半戦にもなると、あらゆる「初めて」にも驚かなくなってくる。積み上げた経験値が知恵を授け、緩慢になる動作や思考をフォローしてくれる。まったく人間とはよくできた生き物だ。 以前、私はこのような駄文を書いた。 あれから5年余。更年期ピークに達した今だからわかる。2017年当時(レベル48)は、まだまだ序の口。更年期の入口に、そろりそろりと爪先を浸したくらいの段階だった。 レベル53(再来月には54)の熟女は、ますます乾いている。ヤバいくらい水分を保てない。「身体の6割

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女の熟成度を測る3つの要素

世間の方々は「熟女」という言葉に桃色的なイメージばかり持っているようだが、あたしは「熟成した女」の略だと思っている。 熟成というのは肉体ばかりではない。メンタル的にも大人として成熟していることを、熟女には定義したい。肉体が老いただけの女、メンタルが幼稚なままの中年女は、ただの「オバサン」だ。なお、性別的には女でも、女を捨ててしまった中年は「オッサン」である。 あたしが「理想的な熟女」としてイメージするのは、喪服の似合う「脱がなくてもそこはかとなく色っぽい」肉体と、男の弱さ

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