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世界を広げるドア

50年前、田舎に住んでいた小学生にとってバスは大きな世界へのドアだった。バスに乗って30分で駅前に行けば違う世界へ行けた。

バスは右に左にカーブして緑の中を走る。緑がだんだん減ってくると町に着く。本屋さん、パン屋さん、駄菓子屋さん、ラーメン屋さん、ちょっと大きな食品店(まだスーパーマーケットはない時代)。

当時住んでいたところは、まだ村と呼ばれていたのかもしれない。近所にあったのは小さな商店と学校前の文房具店だけ。静かな村から電車の駅もあるにぎやかな町へ。バスの発着所がある駅前広場は、活気と砂ぼこりに満ちていた。

今は車があるため、めったにバスには乗らなくなってしまった。あの頃感じた新しい世界を見るワクワクをこれからも体験できるだろうか。

いまはバスに代わってnoteが知らない世界へのドアかもしれない。遠くの見知らぬ人ともコメントを交わせる。イベントを見れば多彩なプロの話も聞ける。

好奇心はふくらむばかり。「君の未来はこんなふうになっているよ」と小学生の私に知らせに行きたい。


旅野そよかぜさんの企画に参加しました。

#画像で創作3月分


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