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俳句から学ぶ写真とは

以前から、写真と俳句は共通点が多いと感じていました。

そこで「夏井いつきの世界一わかりやすい俳句の授業」という本を手に取り、なんとなく「はじめに」を読んでみました。

びっくりしました。
そのまま写真に当てはまるのです。
「俳句」と「写真」の文字を入れ替えると、そのまま「夏井いつきの世界一わかりやすい写真の授業」になるのです。

amazon kindleでサンプルが無料で読めます。よろしかったら「はじめに」のところを「俳句」と「写真」を入れ替えてご覧ください。


内容も写真に通じることがいたるところに出てきます。例えば俳句の「三種の神器」にペンとメモ用紙と俳号と書かれています。写真に置き換えると、カメラとレンズとタイトルに置き換えられそうです。

そして、「一物仕立て」と「取り合わせ」です。これも写真に置き換えることができます。
例えば桜の写真です。桜だけ撮った写真が「一物仕立て」、桜と何かを組み合わせた写真が「取り合わせ」と説明できます。「一物仕立て」は難しいので、まずは「取り合わせ」から始めるように説明されています。
写真の場合も同じです。桜だけ撮るのはすごく難しいことです。でも多くの人は桜だけを撮る「一物仕立て」から入ってしまいます。
詳しくは別の機会に書きます。

さらに、先日テレビをつけると、たまたま夏井いつきさんが、俳句の解説をしていました。そこでも写真に通じる大切なことをお話しされていました。

「この句は説明してしまっているところが惜しい。特定の単語を使ったほうが、状況を想像できる」
「こちらの句も同じ。『時代が移る』と説明してしまっている。『時代が移る』と説明するのではなく『平成から令和』とか、特定の単語のほうが想像しやすいし、伝わりやすい」

そんな感じでした。

素人の私にもすごく納得できました。
「説明するのではなく、想像させる」
そこでも写真との共通点を教えられた感覚です。

あまりにも共通点があるので、そもそも俳句とはなんだろうと思い「俳句とは」と検索してみました。

すると
俳句は、季語を含み、五・七・五の十七音の型で作る事を基本とする日本の定型詩。
と書かれていました。

そうなんです。
詩なんです。

ということは

写真も「詩」と考えればいいのではないか

では、どんな「詩」か

「写真は、言葉を使わない詩」

こう考えると、今まで点と点だったものが、つながってきました。




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