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【福島≠フクシマ≠Fu(n)kushima】

さていよいよ、明日土曜はカブキラウンジにてSoul Mattersです!ゲストはDJ MARCYさん。何度も書いてますが、念願叶いました。

実は、まだクラブもまともに行ったことなかった5年前に、福島で、MARCYさんとSEEYAさんをお呼びしてイベントをオーガナイズしたんですね。

僕は震災のあとに、それまでやってきたことを半ば放棄して福島に戻り、Image.Fukushima ( http://image-fukushima.com )っていう、震災後に撮られたドキュメンタリーやそれに関連する映画を上映したり、トークを行うイベントに参加しました。そのイベントのアフターパーティでお二人に回してもらった。福島市のなまず亭でした。

映画イベントに参加したのも、震災後に溢れた膨大な情報の中で、いったい福島はどうなっていくのか、その大きな流れに抗いたかったし、急激に変わり行くイメージとは別の見方をしたかったからです。ただ東京にいると、近い人の生活までまっすぐに観れなくなる気がしたから。

それはともかく、突如アフターパーティをオーガナイズすることになった。右も左も分からない中で、なまず亭のじょにさんに福島のクラブシーンについて教えてもらい、幸運にもマーシーさんに出会った。そこでマーシーさんや周りのDJの人たちが使うfu(n)kushimaっていう言葉にも触れるんですよ。

この言葉がとても魅力的に映ったし、その言葉を通して、僕にとっては震災前に自分が見知った、自分が育って来た福島とは違う街の風景を発見するわけですね。震災によって、福島についての(心理的なorイメージの)地図は大きく変わってしまったと思うのですが、この言葉でまた全く違う地図が見つかった。それはMARCYさんやレコードを通して仙台にも盛岡にも東京にもつながってる地図だったし、僕にはそれがある種の救いのようにも思えた。

……と、ここまで自分の頭でごちゃごちゃ考えていたことを吹き飛ばすくらいに、お二人の、そしてMARCYさんのプレイは凄まじく、映画関係の人も、DJに触れたことがなく最初頑なだった人たちも、最後にはみんな踊っていました。僕はその光景を観て、音に触れて、一気にDJカルチャー、ファンクやソウル、レアグルーヴを中心としたレコード文化の洗礼を受けます。どっぷり浸かって、自分でもレコードを買いはじめ、ソウルマターズを立ち上げて今に至るわけです。

そのイベントがなかったら、こうしてDJもやってないし、知り合った何百人もの人々にも出会えなかった。という意味で、僕は勝手にマーシーさんをゴッドファーザーだと思っています。

今回、約5年ぶりにマーシーさんをイベントにお迎えできて本当に光栄です。この日は間違いない夜になることを保証します。是非、皆さんもFu(n)kushimaの洗礼を受けてください。決して2時前には帰らぬよう。あなたの価値観を大きく変えてしまう体験をみすみす逃すことになるのだから。



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