知り合いでない誰かに見てもらいたい日記をたまに公開します

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『コンビニ人間』の私

村田沙耶香の『コンビニ人間』を読んだ日に書いた日記を、知り合いでない誰かに読んでもらえたらいいと思い、投稿することにした。 こちらとしては不可解でしかないのだが、なぜか友人たちは私に読書家のイメージを持っているらしい。高校に入学して期待を込めて訪れた図書室が、図書を有する部屋としての矜持のない寂れた自習室だと分かった時から、読書はしていない。大学時代、授業に必要な純文学にいくつか目を通したくらいだ。これを読書と呼ぶのが適切かどうかはわからない。 それなのになぜか、読書家のイ

    • 24歳、冬物語

      10月の記憶がほんの少し綴られているだけの水色の日記帳は、かれこれ2ヶ月ほどベッドの下でうつ伏せになっている。 日記をつけよう、素敵な言葉に出会ったら書き留めておこう、という無謀な日課を、1ヶ月も私に続けさせられたのだから、私の日記帳としては大したものだと思う。もともと一週間も続けば上々、くらいにしか考えていなかったし。 とはいえ、日記をつけるのをやめたのは単なるサボり癖だけが理由ではない。 1ヶ月間、日々を言語化して改めて気づいたことは、私は正の感情よりも負の感情を抱くこ

    『コンビニ人間』の私