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たいせつな人に贈りたい本 : [た] の場合①

「本を贈る」のは難しいものですよね。興味のある分野や読書傾向を知らないと、ちぐはぐなものを贈りかねないし、信頼関係がないと誤解を生んだり警戒心を抱かせることもあるかもしれません。それでも、相手が「たいせつな人」であるなら尚更、「本を贈る」ことを勧めたいな、と思うのです。

私がこれまで、友人や親族、甥っ子姪っ子など周囲のたいせつな人に本を贈ってきた・贈られた経験を振り返ってみても、「本を贈る・贈られる」ことは、ピントさえ合っていれば、相手との絆を深めてくれたように思います。

「本を贈る」ためには、いま現在、相手はどんな本を贈られたら喜んでくれるのか、仕事や生活において、どんなことに興味があるのか、オフはどんな風に過ごしたいのか、肝心の本はどんな分野・内容の本を好むのか etc. 相手の趣味の傾向を知っているのが理想です。

すべてを把握する必要はないけれど、相手に興味を持つことは、コミュニケーションの質を高めてくれるでしょうし、それが関係性を深め、絆を培ってくれることでしょう。相手はさらにたいせつな存在となり、よりディープに本の世界を共有したくなる。共通の話題が増えると、さらに仲良くなれる。そんな好循環が生まれるはずです。世界にそんな循環が満ちていけば、地球には深く理解しあえる人がどんどん増えて、より平和で優しい星となることでしょう。

そんな壮大な理想を胸に、さっそく私「た」オススメの「たいせつな人に贈りたい本」の本題です。私が提案するのは、こちらの7冊。先に述べたように、あなたが本を贈りたい相手が、ここに写っているような本の傾向を望まないのであれば、それまでです。少しでも引っかかるものがあるようでしたら、この先もお付き合いください。

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【清水家!(た)が「たいせつな人に贈りたい本」7選】

《1》『ビロードのうさぎ』絵本/マージェリィ・W・ビアンコ原作、酒井駒子 絵と抄訳(ブロンズ新社)

《2》『庭猫(にわねこ)』写真集/安彦幸枝 著(パイ インターナショナル)

《3》『日々是布哇 (ひびこれハワイ) アロハ・スピリットを伝える言葉』Tao Lab books /D・F・サンダース  著、 長崎 訓子 イラスト、北山 耕平 翻訳(太田出版)

《4》『サイレント・マイノリティ』小説のようなエッセイ集・新潮文庫/塩野七生 著(新潮社)

《5》『深呼吸の必要』詩集・ハルキ文庫/長田弘 著(角川春樹事務所)

《6》『猫と話しませんか?』エッセイ/パトリシア・モイーズ 著、 深町 眞理子 翻訳(晶文社)

《7》『浅田家』写真集/浅田政志 著(赤々舎)

ここに並べた本は、いずれも長年、私自身がたいせつに読み、目につく処に置いてきた愛してやまない本ばかりです。著者たちが紡ぎだす言葉に、絵に、写真に、心が洗われ、本が傍にあるだけで心のベクトルを私にとってのニュートラルに戻すことができる、そんなたいせつな存在です。

次回以降、それぞれの本の魅力について、関連本と合わせて紹介していきます。

写真・文/清水家!(た)

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