加藤慎平 Shimpei Katoh

主に写真をしています。あと、虫。 趣味でイラストとかも描いてます。 作品→ http:…

加藤慎平 Shimpei Katoh

主に写真をしています。あと、虫。 趣味でイラストとかも描いてます。 作品→ http://shimkarom.com/

マガジン

  • 昆虫採集

    昆虫採集・観察に関する記事をまとめています。

  • 使うカメラたち。

    私の著作の中から古いカメラから新しいカメラまで、特徴やロマン、背景を添えて紹介している記事をまとめました。

  • 写真集

    写真集のプレビュー版をまとめています。

最近の記事

利島で町並みと生き物の観察。

東京都利島村。大島の南にある小さい島ですが知っている人は少ないと思います。 東京からも比較的近く、なかなか魅力的な島です。 昨年二度目の訪問をしたのでまとめておきます。 急坂を登っていくと集落があり、農協や宿、学校、民家がひしめいています。逆にこのエリアを外れるとほとんどが山。 利島の名を冠した陸貝がいる。トシマヤマトガイ(Japonica toshimana Pilsbry & Hirase, 1904)だ。利島固有の種類ではないのだが、利島の個体で記載され、島の名前

    • タガメを見に行った。と思わぬ収穫。

      2023年の晩夏。長年の夢を叶えに行った。タガメの観察である。 タガメ、昔は地元でも見られたらしいが、それも40年前くらいの話。 近年タガメも限られた環境でしか観察できなくなっているが、比較的アクセスの良い地域で観察できそうだったので赴いた。 とはいえ家からは140kmくらいの工程。原付きだとつらいー。 昼前に家を出て、夕方くらいには到着。 広大な田園が広がっており、このあたりだろうという場所をウロウロとしてみる。 しかし、本命のタガメはどういうところに居るのかよくわ

      • ダイコクコガネを見に行った。

        2023年の秋。すでに晩秋の様相。 ダイコクコガネというめちゃ大きい(国内比)糞虫を見に行きたくなった。 牧場のニセカブト。 図鑑でしか見たことがない虫なので、いまいちどういう場所に居るのか分からなかったが、行動圏内で観察できそうな場所を教えてもらったので赴くこととした。 元来は日本全国まんべんなく居り、小規模なファーム、野生動物の糞でも生育していたらしい(諸説あり)が、現在は基本的に牧場の周辺がメインの生息域。 牛の糞などを餌に過ごしている。 現在、駆虫薬を投与してい

        • Nikon New FM2 カメラ趣味の故郷

          今回はFM2です。面白いカメラというわけではないですが、Zfの出た今、ある意味時代に沿っているのかと思い。 フィルム時代、学校に教材用として置いている所が多かったらしい。レトロな記号として映るのはそういった背景からか。 学生時代から使っていてまだ持っている方も多く、よく撮影シーンでも見かけます。そういった点では写真教育を受けた方にとっては故郷のようなカメラだろう。 1984年頃の個体。newになってすぐのやつで、縦走りチタンシャッターのハニカムが残っているやつ。のちにア

        利島で町並みと生き物の観察。

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        • 昆虫採集
          4本
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          25本
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          3本

        記事

          マルバネクワガタを見に行った。ヤマネコ島にて。

          秋の中頃。南の島での初体験。 これは採集記。ヤエマルに会いに行った秋。 一部構成上の編集がございます。 1日目八重山にはじめて来たのは2023年の春。多少西表島の地理も覚え始めた頃。私は3回目の訪問になる。 石垣島は必ず通る島だし、船と飛行機の時間がピッタリ合うことなんてそんなにないので、多少の観光ができる。 一年の間、ころころと観察できる生き物が変わる八重山の島々。冬の概念がほとんどないのも面白い。本土の生き物たちに慣れているので感覚が合わない。 国内でマルバネク

          マルバネクワガタを見に行った。ヤマネコ島にて。

          続・【Super8】フィルムで動画を撮ってみた。

          Super8をはじめて使ってからだいたい3年くらい経ちました。 8mmでの撮影にも少しずつ慣れてきて、作品の中に組み込む要素として考えられるようになってきました。 カブに乗って近所を撮り回ったフッテージ。 写真と違って物体の動きがダイレクトに捉えられるメディアとして重宝しています。 最近は、HIGHLAND SUPER8 LABさんにお世話になっています。圧倒的なクオリティを得られます。 以前撮影したフィルムも現像のみでお願いしました。 家でできる範囲のスキャンでは

          続・【Super8】フィルムで動画を撮ってみた。

          スキャンとプリントが楽しい imacon flextightを使う

          はじめに これはアーカイブ記事です。すでにFlextightは売却済みですので質問等にはお答えできません。あしからず。 メインのスキャナーをFlextightに変えてから少しなれてきたので、日記程度に。。。 暗室に行くのが億劫なのを誤魔化す為に導入した機材ですが、結構実用的です。 なにより色乗りが良い。暗室経験がそこまでないのではっきりとは分かりませんが、どの紙にも似ていない発色をします。開発当時のものに似ているのかな? 最近は殆どの作品をこのスキャナーで作ったデータ

          スキャンとプリントが楽しい imacon flextightを使う

          Flextightを使って、ちょっとだけプロ気分。

          はじめに これはアーカイブ記事です。すでにFlextightは売却済みですので質問等にはお答えできません。あしからず。 仮想ドラムスキャンが出来ることで有名なFlextightを手に入れてみました。 Flextightといえば、ハッセルブラッド銘のついたX5などがよく聞かれる印象ですが、2004年の買収前はimacon社が販売していたシリーズになります。 最近手に入れたFlextight Precision Ⅱはかなり古い機種でもちろんimacon時代の機種です。200

          Flextightを使って、ちょっとだけプロ気分。

          展示のお知らせ2/22-27渋谷ルデコ

          展示のお知らせ2/22-27渋谷ルデコ

          いちばん有名な二眼レフ。Rolleiflex 2.8F Planar を手に入れた。

          二眼レフは人類史上もっとも美しい意匠の一つだと思います。 2つのレンズを携えた可愛い箱。 一眼レフが普及して更には衰退している現代にとっては二眼レフはかなり原始的な仕組みのカメラに映るかと思いますが、そのデザインは今見ても心惹かれるものがあります。(ノスタルジー記号としての意味も含め) 戦後国内含めいろいろなメーカーが二眼レフを作りましたが、圧倒的なベストはその元祖ローライフレックスかなと。 二眼レフは小さい。首から下げても中判カメラとは思えない重量感です。このサイズ

          いちばん有名な二眼レフ。Rolleiflex 2.8F Planar を手に入れた。

          たんぽう 20201223

          2021年11月に販売した写真集のプレビュー版です。 再販の予定がございませんので、こちらに公開しておきます。 12月末、オフシーズン伊豆大島の一日を観る。 日本唯一の砂漠、裏砂漠に人一人もいない景色は見どころです。 プレビュー版につき実際販売したものと異なる写真、レタッチ前の写真等が入ります。

          たんぽう 20201223

          わたらせ

          2021年11月に販売した写真集のプレビュー版です。 再販の予定がございませんので、こちらに公開しておきます。 ヨシ焼き後の渡良瀬遊水地の一日。足尾銅山鉱毒事件の遺構であり、現在でもその残留物の残る土地から生まれる命の力強さを捉える。 © 2021 Shimpei Katoh

          たんぽう 20210812

          2021年11月に販売した写真集のプレビュー版です。 再販の予定がございませんので、こちらに公開しておきます。 伊豆大島の防災設備にまつわる景色についての記録。 © 2021 Shimpei Katoh

          たんぽう 20210812

          球面ズミルックス35とフィルムカメラ。

          フィルムメイン機のLeica M3が修理から返ってきました。 球面ズミルックス35ミリはフィルム時代のレンズなのでフィルムで使ってみます。 M3は35mm非対応の機種ですが、今SBLOOを持ってない! ちょい広めの写ルンですファインダーを頭につけて誤魔化します。 ほぼ日記みたいな感じです。まったりどうぞ。 ムフフ、にんまり。 せっかくの明るいレンズですが、ガッツリ絞って使っています。 このレンズはF4からF5.6くらいが最高画質です。 ポヤポヤのネガ出来たら困ります

          球面ズミルックス35とフィルムカメラ。

          CanoScan FS 4000US、人気のないフィルムスキャナーの性能はいかほどか。

          フィルムで撮った写真を暗室でプリントしていると思うことが有る。 令和の今の時代こんな写真の扱い方で良いのだろうか…。 もちろん引き伸ばし機を使っているのでしっかりピントも出るし、それとなくきちんとした写真になる。 しかし、デジタル化するにはプリントをスキャンしなくてはならないし、二度手間感がある。 楽しいから良いでしょう?そうとも言ってられない気がしてきました。 フラットベッドスキャナーは愛用しているが、どうしてもピントを出すのが大変だ。なかなか原本データとしては気持ち

          CanoScan FS 4000US、人気のないフィルムスキャナーの性能はいかほどか。

          Summilux 35mm/1.4 球面を買った時の記事

          ☆ライカの小さい35mm大口径レンズ、ズミルックス35mmを買いました。(既に売却済みです。2023年現在) このバージョンは1967年より販売されていたレンズ。カナダ製とドイツ製の二種類があります。クセ玉扱いされる事が多いですが、結構中身も凝ってますし、意外と使いやすいタイプのレンズです。写りが良いとは言いにくいですが。。。同じ構成で90年代まで製造されていたらしいというのは驚きです。 世代の表現が難しいですよね。第一世代後期では有るけど、2ndでもあるし、クラシックで

          Summilux 35mm/1.4 球面を買った時の記事