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雨の音。うーん、良い音を拾ってきました

映画「蜜蜂と遠雷」(石川慶監督)から。
「ピアノコンクール」自体、私の知らない世界なので、
どこまで、興味を持って観続けられるだろうか、
そんな心配をしたが要らぬ心配だった。
この音楽の世界って、いくらフィクションとはいえ、
これに近い感覚で、葛藤があり、競い合うことだと理解できた。
だからこそ私の関心は、映画を離れ、ノンフィクションとして
どうしたらこんな感覚を持った子どもを育てることができるのか、だった。
もちろん、本人の資質・努力もあるだろうし、指導する先生方、
その他、いろいろな生活環境が、彼ら、彼女らを刺激していた。
いや、もっとその前に、初めてピアノに触れた頃の接し方が気になった。
それを教えてくれたのは、ピアノの楽しさを教えてくれて母の死をきっかけに、
ピアノが弾けなくなったかつての天才少女・栄伝亜夜さんの幼少時期の様子。
耳を澄まし、生活の中で感じたことを音に変えていくシーン。
「雨の音。うーん、良い音を拾ってきました」と我が子に伝える母、
何度となく登場する「世界は音楽で溢れている」よりも、印象的だった。
そして「あなたが世界を鳴らすのよ」の台詞がダメ押し。
自然の音(雨の音)をピアノの音階で表現するなんて、
考えたこともなかった私は、絶対音感ってこんなことなんだな、と
少しだけ、音楽の楽しさを教えていただいた気がする。
この原作って、文字でどう記されているのだろう・・・
う~ん早速、図書館・本屋で探さなくちゃ。

P.S.
エンドロールで見つけたフレーズ
「この映画の制作に際し、動物に危害は加えられていません」
この表現って、本当にいるのかなぁ。(汗)

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