見出し画像

キクラゲ 


 原付の免許から・・普通車の免許取って・・東京は、神田にある日本活字NKK・・って活字屋で配達のバイトしてる時の話で・・配達も色々あり、僕は、毎日顧客を回るコースで、1日コースで・・確か11番だったよう(この番号は、配達コースの番号で、きのことは関係無い)な・・で、バイトも都内バイク配達組から、車で1日かけて回るコースから・・

で、その日は・・1日コースで、神田の会社から車で午前中かけ、顧客を何件も回り、丁度お昼頃に、都内は品川区あたり配達を終えると、この丸子橋あたりの所に着く。

 昼ご飯は、自分で、どこかでなんとかするのだが・・歴代からの伝授で、このコース回ったら、一度はこの丸子橋のところにってか、品川区側の縁あたりの、小さな、中華料理屋・・、たしか・・数人座れるカウンター席しか記憶が残ってないほどの店で、父ちゃん母ちゃんでやりくりしてるようなお店・・母ちゃんは、笑顔で白い割烹着・・バイクの脇に、おかもち吊して、出前〜みたいな感じで、父ちゃんはカウンーの直ぐ裏の厨房で、じゅわぁ〜〜〜!って

炒めもの作ってる。

 で、やっと・・きのこの、話に・・出たどり着くが・・そのお店の名前・・すでに忘れてしまっているが、とにかく・・このコースを回ってるアルバイトは、その店に寄って、絶対一度は注文して食べないといけないみたいな伝統?みたいのがあり、先輩達から受け継がれている・・・・・
メニューになんて書いてあったかも忘れたが・・要するに、あんかけ中華焼きそば大盛^^! 

当時そこ辺りの配達とかにたずさわった仲間内で、口伝えで語り繋がれるようなお店だけのの事はあり、美味さにその量・・あとは時代的にも、なかなかまだ珍しかったのかもしれないなぁ・で・

ここまで、前置きで・・なんかありがちな話でしょ^^

 その小さな中華食堂に入り、少し時間ずらして入ったので、カウンターにお客はおいらだけ・・

料理している、主人の背中越しに・・中華焼きそば大盛りお願い〜と、注文する・・

 出て来る間は、店の奥の上の方にある14インチのブラウン管テレビが・・今思い起こすとそまま画になる感じだが・・目の前で、丁度おいらの注文したあん掛け焼きそばつくりはじめたようで・・・中華麺じゅわぁ〜〜〜!

 色々な具が、すでに目の前に色々並べてあって、デッカいフライパンの上で順番に丸いオタマですくいあがられ踊り、次々具色が着き独特な香りと煙がたつ。

最後のあたりだったと思う・・すでにある程度仕込んであった、キクラゲが一踊りじゅわぁ〜〜〜!っとなって、皿に良い感じ盛ってある焼き麺の上の具の頂点がキクラゲになる感じで・・そまま・・ジャ!ジャ!ジャ!ともりつけてられ、おいらの目の前に出る!まであとわずか!・・
作っているのは、おいらの大盛り一人前だけ・・主人なにか・・リズムが狂ったのか・・最後のキクラゲをオタマで掬った瞬間・・動きが瞬間的に固まってしまう・・左手はデッカい中華鍋を持っている・・その時・・・

 主人の声が・・あっ!
おいらが、直ぐ背中越しで料理するをじっと見てるぜ視線感じていたのだろう・・「 えぇぇぇいい・・いいっかと 」、そのまま一度掬ったキクラゲは具材の皿には戻らず全部おいら、中華焼きそばの頂点にキクラゲどっさり大盛り^^

おいらが見て無かったら、あのキクラゲは・・・・(^_^)

なんで写真撮ってこなかったのぉ〜とかの前に・・時代は・・40年以上前の・・

 配達の帰りは・・橋を渡り、川崎方面の配達終え・・・
配達の軽自動車には当然FMラジオなんかついてなく、AMラジオのみ、サザンオールスターズ♪ 江ノ島〜まが見えて来たぁ~♪と流れてきたのを憶えている・・気持ちよく・・勝手にシンドバットだけっけ・・聞きながら、品川方面に多摩川大橋渡っていた・・1978年・・・キクラゲの話など、まさかねぇ〜・・・・

マツタケの話の前に・・に、つづく


 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?