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ハナビラタケで間違いないのだが・・

ハナビラタケ(Sparassis crispa)

 見た目通りで、見つければ、ひじょう〜に解りやすいきのこ。
きのこに興味を持ち始め、とにかく時代が時代だったので、まるで子供の時もらったマンガ本を、嬉しくて何度も、みかえすかのように、日々図鑑を広げニマニマしつつ、文字と印刷された写真だけを頼りに、きのこ学んでいた頃(かっけぇ〜学んだなんて書いてやんの)・・
 その多くは、傘と茎みたいな、先ずは素直なイメージ・・でも、経験がまだLEVEL1・・やっと1人で山へ通いはじてみると、とにかく、”何とかタケ”ってな
きのこがあると、それに対しニタリ(似たり)てのがあり、その似たりに、毒きのこが多いよ、みたいな、とりあえずの知識(間違いではないが、現在は少し違う事に気が付く)、そんな時代、持ち合わせの図鑑に、見開き2ページ使って、どかぁ〜んて載っていた、ハナビラタケ・・・へぇ〜こんなきのこ・・いつか見つけてみたいなぁ〜と、茎ねぇ〜し・・傘?・ねぇ〜し・・色白いし、それに、ニタリがない、出会えさえすればと・・山中を徘徊。
 初めて山で出会った時は、感動ってより、ほんとに子供意識的に嬉しかったぁ
〜てのだけ、覚えています。 まだ、きのこ写真撮り始める前で、カメラすら持っていなかった時代です。

 で、少し時間を早回します・・
山つながりの知人も増えてきていて、かなり生意気にもなっていて、少しネットの普及も始まってはいたが、その前に・・とにかく、買いまくり読みまくった、きのこ関連の本からの情報だけでも、頭でっかちにもなっていた・・しもじ。
・・そんな時に、知り合いなった、蕎麦屋の主(今は、長野県は青木村道の駅で、蕎麦職人やってる)と、山へ一緒にいくようになっていて、その日も1日、山巡って、車に戻り・・まだ日没には時間があったので、さらの道路脇を覗くと・・
おや? なんじありゃ?と、2人で近づくと、倒れかけた太い赤松・・根元じゃなく・・全部で幾つ出てたのでだろう、半倒木を食い尽くすかのように、ハナビラタケが・・数えてしまうほどに出てた・・

2006年 7月1日

スゲえぇ〜数だなぁ〜 こんな出かけたするハナビラケ初めて見たよ・・と
嫌だけど・・・蕎麦屋のオヤジとハモるように、声が出た・・

 ハナビラタケ・・共生菌・・特には赤松などの木の根に共生して、栄養を吸い取り・・共生と言うわりには、取り付かれた木は、ひたすら栄養とられ、いずれ枯れてしい、木には、何も恩恵無し・・みたいな、きのこ・・土壌分解菌とかみたいな、腐性菌とも違うから・・それが、枯れた木の、それも根元なら・・まだ・・すいつくしたんじゃねぇ〜と思うが・・なんか違う・・まぁ難し話は抜きにして、とにかく、ハナビラタケ、全部収穫して、とりあえず、オヤジに、ハナビラタケ持たせて、記念写真だけは撮り

ハナビラタケと元蕎麦屋佐助のオヤジ

 今思うと・・何か・・感働ってのか無く・・あれだけ、それも道路脇で楽に沢山採れたのに、ホントなら、凄かったななぁ〜あのハナビラタケみたいな会話もなく・・

 里に戻り、今日の、ハナビラタケ以外の収穫山分けしていて、最後に・・
おいらが、「おい、ハナビラタケ半分持ってよなっと」言うと
オヤジ・・「んんん・・いらね・・」
普通なら考えられない会話である・・
おいら「そんな事言うなよ・・ハナビラタケだぜ・・」と・・
とにかく分け・・
その頃は、すでに、ハナビラタケの美味しさを知ってしまっていて、色々料理使っりして楽しんでおり、これだけのハナビラタケあれば、どれほど楽しめるか、ニヤニヤするところだが・・おいらも、オヤジ程では無いが・・心の奥底から・・なにかが違う・・と・・
しかし、自宅台所までもってきても、どっからどう見てもハナビラタケ・・
ニタリ無しの・・きのこ・・
 
 それでも、季節が季節(2006年7月1日)、汗もタップリかいて・・
喉がビィ〜るを、待っている・・
どんな、料理にしたかは忘れたが、とにかく何をしても美味しいきのこ・・ひき肉と合わせて、ジャッジャッジャッみたいな感じだったと思う、さて・・
不思議だ・・何故か箸が出ない・・ビールには手がでる・・
それでも、せっかくのハナビラタケ料理・・
・・・・一口・・ ・・・・ ・・・ ・・・ ありえない・・心の中で思い
もう・・一口・・ ・・・・ ・・・ ・・・ ありえない・・まずい!!!
美味しくない、では無くメチャクチャまずい・・それでも・・・もう一口・・
メチャクチャ・・まぁ〜ずぅ〜いぃ〜〜〜!

後日・・
(現在のように、LINEとかで簡単にすぐ情報交換出来る時代では、なかった)
元蕎麦屋のオヤジに合った時に、あのハナビラタケどうだった?って聞くと・・
「あぁ〜あれなぁ〜・・食べずに捨てた」って・・

 現在になって、残っている当時の写真を見るも、その個体は、ハナビラタケで間違いないのだが・・

遠い記憶をたどると・・オヤジとおいら・・そのハナビラタケの、香りに何か違いあるのも気が付いていたのかも、もしくは、もっと違う何かに、気が付いていたのかも・・・あの場所・・現在は写真の赤松は、微塵も残っていない。

おいらより、山レベル高い、元蕎麦屋オヤジは・・捨て・・・
まだ、山レベル低かった、おいらは・・3口も食べてしまった・・

 まぁ〜、ハナビラタケに限らず、きのこ達は、人間様の都合で発生しているわけでもないし、どうして、そこにの理由、どうやって、何の栄養で発生しそこまで育ったのか・・

 あんな発生のしかたしていて、更には美味しくないハナビラタケは、あれっきり、出会った事はない・・てか・・出会いたく無い。

 と・・今回のお話は・・ここまで・・
 
 次回は、10月のハナビラタケの話 



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