2024年3月3日にシモキタカレッジの卒業式が行われ、合計29名のカレッジ生が卒業しました。その際のチューター・プログラム1期 代表のあーちゃんによる、卒業生へ向けた送辞をお届けします。

卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
みなさんにとっての、この2年、あるいは1年はどのようなものでしたか？
昨日のキャップストーンでも、見えていなかった知られざる想いや気づきを、周りのカレッジ生のみならず、自分自身も含め、改めて知ることができました。

私にとって、シモキタカレッジでの一年は、自分の弱みにたくさん気付かされた一年でした。

最初の壁は自分のキャパシティの無さ、についてです。
チューターとして入居し、自分も入居したばかりでなにをしたら良いかわからないなか、ハウス活動、分科会活動が始まり、Slackでは永遠と情報が流れてきて全く追いつけない。パンク寸前でした。

しかも、同じハウスFのチューターはみんなから慕われているどぅーさん。
心強い反面、正直、かなりのプレッシャーでもありました。
どぅーさんは、昼夜問わず、いつSlackで連絡しても即返事が返ってくるし、「一旦どぅーさんに相談してみます」という声をたくさん聞く。
同じチューターなのに、、自分のできていない部分ばかり目についていました。

そんな中、頼りない自分に対してもチューターとして頼ってくれる人、私がいっぱいいっぱいになっていることに気づいて、声をかけてくれたり、手伝ってくれる人。
一人のカレッジ生として、リラ食でただ一緒に楽しくおしゃべりしてくれる人。
そんな暮らしのなかでのすべてが自分にとってかけがえのない支えとなっていました。

また、みなさんが挑戦している姿にたくさん勇気をもらいました。自分の思い通りにならないことをただ押し切るのではなく、地道に対話することを試みる姿。周りの人のフィードバックを素直に受け入れ、自分を変えようとチャレンジする姿。そんな皆さんを見て、自分もまだまだやれることはある、と思うことができました。

自分の何気ない発言や行動で気づかぬうちに大切な人を傷つけてしまったり、逆にただそばにいるだけで誰かの助けになれたり。一緒に”暮らす”ということをしていたからこそ起こっていたことがたくさんあったと思います。

このシモキタカレッジでの生活はそのような瞬間の積み重ねだと思います。
その時、その場にいた人たちで作り上げられるもの。

カレッジを卒業したら会わない人もたくさんいるでしょう。
でもそれで良くて、この2年あるいは1年をこのメンバーですごして、一緒に経験した、ということが、言葉にできていなくても体に浸透していて、これからも自分の背中を押してくれるのだと思います。

私はなにものにもなれません。でもそれで良い、と思えました。
今度は自分以外の人が自分自身を好きになれるそんな場所を私も作りたいです。

みなさんに出会えたことに心から感謝しています。
一緒に素敵な日々を作り上げてくれてありがとうございました。

今後の皆さんのご活躍をどこかで聞けることを楽しみにしています。本日はご卒業まことにおめでとうございます。

カレッジチュータープログラム 1期生　あーちゃん