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【不良とエイリアンの壮絶バトル】『アタック・ザ・ブロック』続編製作決定!

イギリスの団地を舞台に、不良少年達とエイリアンの壮絶バトルを描いた『アタック・ザ・ブロック』。監督は『タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密』(2011年)、『アントマン』(2015年)で脚本をつとめたジョー・コーニッシュ。2011年に公開された本作は、クエンティン・タランティーノがその年のベスト10に選出したことでも話題になった作品だ。

公開から10周年にあたる今年、『アタック・ザ・ブロック』の続編が製作されるというニュースが入ってきた。脚本をつとめるのはジョー・コーニッシュ監督で現在執筆中とのこと。それだけでなく、本作で主演をつとめたジョン・ボイエガはモーゼス役として続投するだけでなく、プロデューサーも兼任するという。

この作品、映画好きには注目する点が多い。まず、製作総指揮に『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004年)、『ベイビー・ドライバー』(2017年)のエドガー・ライトが加わっていること。次に、STAR WARSシリーズのフィン役ことジョン・ボイエガの出世作でもあるという点。(エドガーライト作品でお馴染みのニック・フロストが出演しているのも個人的には注目ポイント!)公開は少し先だが、続編製作ということで、今回は感想とともに本作を紹介していきたい。

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あらすじ:舞台はイギリスの公共団地。団地をねじろにしている不良少年のモーゼス達が主人公だ。彼らがいつものように悪さをしている最中、空から隕石が降ってくる。その隕石の正体はエイリアンだった。皆でエイリアンを殺したモーゼス達だったが、その後、空から次々をエイリアンが降ってきて…。

まず、「不良少年VSエイリアン」という設定が魅力的。不良少年といってもいたずら小僧というレベルではなく「ガチの不良」。何せ登場シーンからしてヒロインをカツアゲしているのだから恐ろしい。しかし、不良といっても子供なので銃なんかは使えない。だからこそ自分たちの身の周りにある物でエイリアンと戦っていく、このアイデアが面白い。花火を使ってエイリアンを威嚇したり、マウンテンバイクで疾走する場面なんかはビジュアルも格好良くワクワクさせてくれる。舞台が団地であるという点も本作の魅力。逃げ込む先が団地の他の階や地下駐車場など、団地の中というシチュエーションを最大限に活かしているのが面白い。

アタックザブロック① (1)

そして、何といってもモーゼス役のジョン・ボイエガの存在感。スター・ウォーズシリーズのフィン役で世界的にブレイクしたボイエガだが、本作では不良少年達のリーダー、モーゼスを演じている。クールな佇まいや鋭い眼光が印象的なキャラクターだが、特に注目なのが日本刀でエイリアンたちをぶった斬っていく姿。『スター・ウォーズ フォースの覚醒』(2015年)、『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』(2019年)のJ・J・エイブラムス監督は、本作を鑑賞してボイエガをフィン役に抜てきしたという。フィンがライトセイバーを構えている姿の原型が本作にあると思って鑑賞するのも面白いだろう。

フィン役 (1)

登場人物総じて知能指数低めで、お馬鹿映画っぽい雰囲気の本作だが、展開はなかなかシビア。この作品から教訓を導くなら、因果応報、自分が犯したツケはいずれ自分に返ってくることともいえるだろう。少年達が団地の中でエイリアンと戦うという一風変わった映画、気になる人は是非チェックして欲しい。

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