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【開始10分であっという間に引き込まれる映画4選】

映画と一口に言っても、様々な作品がある。アクション、SF、サスペンス、ホラー…様々なジャンルがあれば、様々な語り口がある。話が動き始めるまでに1時間掛かるようなスロースターターな作品もあれば、まるで嵐の如く、開始10分であっという間に映画の世界に引き込まれる映画もある。

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ここでは、そんな開始10分であっという間に引き込まれる映画を4タイプに分けて紹介してきたい。すぐ面白くないと集中して観れない、という飽き性の方にこそお勧めしていきたい。

【マッドマックス 怒りのデス・ロード】上映時間:2時間、製作国:アメリカ

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まずは近年のアクション映画の中でも、トップクラスの評判の『マッドマックス』を挙げておきたい。悪漢に妻子を殺された、警官マックスの復讐劇を描いた『マッドマックス』(1979)シリーズ以来、約30年ぶりとなる新作。監督は、今年で御年75歳となるオーストラリア出身のジョージ・ミラーが務めた。あらすじは本当に単純で、荒廃した未来の砂漠都市を舞台に「行って帰ってくるだけ」。難しい事一切なしなので、何も考えずに観れる作品といえるだろう。

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この映画、疾走感が凄まじく、あっという間に映画の世界に引き込まれてしまう。タイトルバックが出る場面なんかは身震いするほどの格好良さ。そして、キャラクター、美術含め世界観が格好良いのも本作の魅力。未見の人は是非、本物のヒャッハーの世界を体験して欲しい。公開当時、劇中に登場する「V8」にちなんで、劇場で8回観た人達が続出するくらいの格好良さと中毒性のある映画、文句無しにお勧めしたい。ちなみに登場人物のフュリオサのスピンオフ作品と続編が製作されるらしいので、そちらも楽しみだ。

【バーフバリ 王の凱旋】上映時間:2時間21分、製作国:インド

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次に紹介するのは理屈無用の超大作『バーフバリ』。本作は、日本で公開してすぐ、SNSを中心に話題となった。凄まじい人気を誇る作品で、「バーフバリ!」と叫ぶ応援上映は、今も全国の劇場で開催されている。二世代にわたるインドの王族の因縁を巡る物語は、一言で言えば、インド版大河映画。ただしそのスケールは常軌を逸している。理屈や自然法則などを完全無視した勢いと熱量、そして魅力的なキャラクター達…それがバーフバリの魅力と言えるだろう。そして、ここで挙げている「バーフバリ 王の凱旋」は、実は「バーフバリ 伝説誕生」の続編にあたる作品。

バーフバリ伝説誕生ポスター画像

なぜ、敢えて続編の『バーフバリ 王の凱旋』から紹介するのかというと、続編から観ても全く問題ないから(ただし5分程の前作のおさらいを観ておく必要はある)。そして、この映画をあまりよく知らない人は、むしろこちらから観る事をお勧めしたい。実際、筆者も当時そういう状態で観たのだが、とりあえず、その凄まじさに圧倒された。2時間21分という長尺だが、本当に上映開始10分後には、映画の世界に引き込まれ、長さは気にならなくなっていた。気になった人は、是非ともこのバーフバリワールドを体験して欲しい。

【ハッピー・デス・デイ 上映時間:96分、製作国:アメリカ】

ハッピーデスデイポスター画像

ビッチな女子大生が、自分の誕生日に何度も殺される…『ハッピー・デス・デイ』はそんなあらすじの映画だ。『時を駆ける少女』、『バタフライエフェクト』と同じくタイムリープもので、主人公のツリーは、自分の殺される日も何度も繰り返しながら犯人捜しをしていく。ポスターの雰囲気などからは、おどろおどろしいホラー映画という印象を受けそうだが、内容は怖さより面白さが勝っている。そもそも主人公のツリーが、殺されても仕方のない嫌なヤツというのが面白い。序盤は全く感情移入できないツリーだが、話が進んでいく内に、徐々に感情移入していってしまうから不思議。コメディ要素がとても強い本作だが、主人公ツリーの青春映画としても観ても十分に面白い。上記で挙げた2作が、内容の整合性よりむしろ勢いで観客を引き付けるタイプの映画だったのに対し、本作は脚本が本当によく出来ているといえるだろう。

ハッピーデスデイ①

筆者は本作を、劇場で2回、DVDで1回観たのだが、観るたび無駄のない内容に感心させられてしまう。96分という時間の短さも、サクッと観れるのでそういう点でもお勧めだぞ。ちなみに続編の『ハッピー・デス・デイ 2U』もありそちらも面白いので、気になった人は是非観て欲しい。


【THE GUILTY ギルティ】上映時間:88分、製作国:デンマーク

ギルティポスター画像

最後に紹介したいのは、デンマーク発のサスペンス映画『ギルティ』だ。デンマーク映画というと、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000)、『アンチクライスト』(2009)の鬼才ラース・フォン・トリアー監督をはじめ、『偽りなき者』(2012)、『獣は月夜に夢を見る』(2014)など、世界の映画の中でも一癖ある映画が多い印象。そんな中でも本作はサンダンス映画祭で観客賞を受賞した作品だ。毎年アメリカで開催されるサンダンス映画祭、その中でも観客賞は、これはまで『search サーチ』(2018)、『僕とアールと彼女のさよなる』(2015)、『セッション』(2014)など、映画ファンからも評判の高い作品が受賞してきた。今回、観客賞を受賞した本作も、アカデミー賞 外国語映画賞 デンマーク代表、世界最大の映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」で満足度100%を記録するなど、その評判は非常に高い。

ギルティ②

物語は、緊急通報指令室のオペレーターのアスガーが、今まさに誘拐されているという女性からの通報を受けたことから始まる。この映画、最初から最後まで舞台は、緊急通報指令室内というワンシチュエーションなのが面白い。通話のみでありながら、非常に緊迫感のある展開に観る人は引き込まれること間違いなしだろう。この映画、実は日本でも本作の日本語バージョンを「Audio Movie」としてTBSラジオがポッドキャストにて配信をしている。気になった方は、そちらをチェックしてみるのもありだぞ。

いかがだっただろうか。映画館にも足を運べないこんなご時世。もしあなたの映画選びの参考にでもなったのなら幸いだ。

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