【性別】ガチャに失敗した男の末路。
はじめまして、FTMのShimonと申します。
(※Female To Maleの略。)
私は女性として生まれ、男性として生活している俗に言う「性同一性障害」というレッテルを貼られている者です。
嫌な言い方に聞こえますが、特に憎悪はありません。
身体の性別ガチャに失敗しただけです。
まずは自己紹介がてら簡単に今までの人生を振り返ってみることにします。
【幼少期~中学時代】
私服でスカートは絶対嫌だったけど制服のスカートは何とも思わなかった。不思議です。女子として生活するのも別に苦じゃなかった。常に男の子っぽい喋り方や仕草をしていた。(痛い子)ボーイッシュだから女の子にモテて嬉しかった。好きになるのは女の子。言えるはずもなく、相手に彼氏が出来る度に落ち込む。
【高校時代】
転機が訪れたのは高校2年の夏。同じ部活の友達から「自分は性同一性障害だ。」とカミングアウトされ「お前も同じだ」と言われた。意外かもしれないが、正直考えたこともなかった。聞いたことはあったが自分がそうだと思ってもみなかった。それ以来、ネットの情報をひたすら拾っていき自分がこれに該当するのだと確信した。
【大学時代】
大学時代、仲良くなった友達(男)にカミングアウトしたところ、複数人の友達の前でカミングアウトする場を勝手に作られた。当時は「余計なことしやがって」と思っていたが、後々それがあったから周りが男として接してくれて助かった。ありがとう。
【社会人】
大学卒業後にホルモン治療開始。見た目も声も男性へと変化したことで就活も男性として挑む。当時は私みたいな人間が会社員として働いているケースは少なく、男性として内定した後に書類を見てやっぱり難しいと手切れ金を渡されたこともあった。以後、働いた会社は全て男性として勤務。最終面接時に戸籍上女性であることは現場社員には伝えないで欲しいとお願いをしていた。何故かどの会社でも男性しかいないチームに配属された。ちなみに疑われたことは一度もない。
【性別ガチャ失敗の末路】
身体的性別ガチャには失敗したものの、割と幸せな人生を歩んでいると思っています。
自分の場合、情報に疎かったのもありますが高校時代まで自覚症状がほぼなかったということ。普通に女子生徒として学校生活を楽しめたのはとてもありがいことでした。心の中では「男子っていいな~」と思うことは多々ありましたけどね。
そして、初めて男子として生活した大学生活。海外の大学に行ったので男友達3人でルームシェアしていました。その時、初めて男社会?という文化を体験し、それが今までにないほど楽しかった。そして楽だった。ここでの経験が男として社会で生きることを決心したきっかけになりました。
社会人になってからも性別がネックとなったことはなく、様々な業界で働きました。大人になってからは男友達の方が多いです。
ただ、男社会に溶け込みすぎてしまった結果、今度は逆に女性への接し方が分からなくなってしまいました。
そんなことってあるものですね。
お陰でもう6年くらい彼女居ません。。。
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