見出し画像

転職、保育園、コミュニケーション不足、自宅マイナーアップデートの2023年を振り返る

それにしても今年はいろんなことがあった。

スタートアップに転職してからの1年目

2023年の年明けすぐに、microCMSに転職をした。

職種をがらっと変えての転職で、かつ制作会社ではないスタートアップに転職するのは今回が初めて。また、子供が保育園に通いはじめて共働き生活がスタートするという、生活環境の変化と不確定要素が多い状況で、正直、心配事が全くなかったといえば嘘になる。というか、普通にバキバキに不安を抱えていた。

けど、蓋を開けてみると素敵なメンバーと、めちゃくちゃ働きやすい職場環境に恵まれ、なんとか最初の1年を乗り切ることができたように思う。

特に、いつ保育園からお迎え要請の連絡が来ても自分が対応できる環境だったこと、これは大きい。自分の働き方がフルリモート&フレックスだからこそ我が家の運営は成立しており、そうでなければ早晩なにかしらが破綻していたと思う(それでもたまに綱渡りに失敗し、崩壊しかける場面もあったが)。

共働きの性質上、常にどこかでうっすらと意識的にブレーキを掛けている感覚はあった。そうしないと、家庭の事情による急な予定変更に耐えられないからだ。
ゆえに、1年を通して自分に対してあまり負荷をかけきれていないなと思う部分がなくはないのだが、これはもう仕方のないことだと思って割り切るようになった。

この、ある種の「諦め」みたいな感覚を獲得したのも今年の大きな変化のひとつかもしれない。これは自分の人生において「停滞」か「成熟」か、それはわからない。けど、なんとかやり抜くために用意されたコマンドは「諦める」しかなかった。

家族の誰かが長期間体調を崩したり、メンタルをいわしたりすることなく、前向きに新たな年を迎えられることが最大の価値だと、今は思う。そして向こう数年は、これでいいのだとも思っている。

娘が保育園に通い始めた

上にも書いたが、5月から娘が保育園に通い始めた。保育園に通うようになってからの気づきは以下のエントリに書いているので、気になる方はぜひ読んでもらいたい。

このエントリにも書いているように、子供はめちゃくちゃ体調を崩すのだが、それに引きずられる形で自分も体調を崩しまくった。

コロナでのステイホーム期間(だいたい2020年春からの2年間くらい)は、自分自身の衛生観念が大幅にアップデートされたこともあり、それまでは年に3回くらい風邪ひいていたのが、ほぼ0になっていた。それが一変し、子供が保育園に通い始めた今年、カレンダーで確認してみると合計8回風邪を引いていた

ちなみに、これは「8日間風邪をひいていた」という意味ではない。
罹患〜完治を1回とカウントしており、自分の場合は風邪が完治するまでに通常5日くらいはかかるので、だいたい40日くらい、つまり、年間のうちの1割強は体調を崩していたことになる。何よりこれがいちばんしんどかった。

ただ、通い始めて半年ほど経ち、娘にも風邪の耐性ができてきたのか、ほんの気持ちばかりタフになってきた気がする。でも多分これは、本当にそんな気がするだけであって、またしばらくしたら風邪をもらってくるのだろう。これはほとんど天災みたいなもので、ただただ祈るしかない。

もちろん、ネガティブなことばかりではない。
保育園内のいろんな活動や周りの園児とのやりとりがあるおかげか、娘が日々いろんなことを吸収している様子がわかる。分かりやすいことをいえば、毎日何かしら新しいことを言ったり、動きで表現したりしている。絶対に、脳のなにかしらの部位が爆発的に成長している。

少し前までほとんど小動物の世話をするような感覚だったのが、ちょっとずつ人としてコミュニケーションが取れるようになり、やりとりが楽になってくる場面も増えてきた。そうそう、これこれ。この感じを早くやりたかった。

子供が大きくなり、活動量が増えるにつれて大変なこともあるだろうが、「意思疎通ができない小さい生き物」と接するうえでのストレスみたいなものはゆるやかに減っていくことが想像され、その点では気が楽になっている。

極端に人と会うことが減った

今年は、社会人になってからの1年でいちばん、人に会っていなかったように思う。理由はシンプルで、なかなかそういう時間をつくれなかったから。言い訳がましいように聞こえるかもしれないが、紛れもない事実。

もちろん、親しい友人や会社の人と会って話したりすることはあったが、「初めまして以上友達(同僚)未満」のような人と接する機会がとにかく少なかった。

別になにか直接困っているわけでもないので「それでいいじゃないか」と思う気持ちもないわけではないが、自分の人生について長期的に考えたとき、今の状況は結構致命的だと思っており、しばらく続くようであれば何かしらの手を打たないといけないと、それくらい深刻に受け止めている。

なぜそこまでの事態として捉えているかというと、これまでの人生のいくつかのターニングポイントはもれなく「人」によってもたらされてきたからである。関係性や親密度に関わらず、他人との交流がきっかけになり、何かしらが生まれたり、または失ったりしてきた。今、自分1人だけでは到底辿り着くことはなかったであろう場所にいる。

一見、振り回されているようにも見えるが、この「人的セレンディピティ」のおかげで、進められる人生の道幅が広がってきたのを肌で実感している。

そういう日々だったこともあり、心の奥底でそういう成分を欲していたのか、本屋に行くたびにエッセイや日記を買っては読んでいた。無意識のうちに、他人の暮らしぶりや考え方、生き方を摂取したいと思っていたんだと思う。

ちなみに、今年読んだエッセイでいちばんおもしろかったのは服部文祥さんの『サバイバル家族』。ざっくり説明すると「登山家とその家族の日常」なのだが、服部さんが提唱する「サバイバル登山」という登山スタイル(「山に対してフェアでありたい」という考えから、長期間、単独で入山し、食料や装備を自分で調達していくスタイル)が色濃く反映された都会の暮らしぶりがおもしろく、ときには度肝を抜かれ、ドン引きし、「こんな人もいるんだなぁ〜!」と、また自分の視野がぐいっと少し広がったような気がする。そんな本。

来年以降について、5年ほど前、地方に住んでいたときにTwitter上で気になっている人とオンライン飲みをするということをやっていたが、これに近いことをまたやりたいなと、ぼんやり考えている。

家の環境をいろいろマイナーアップデートした

今年は、育児のための環境を整えたり、一人暮らし時代に使っていた道具を見直したり、いくつかのマイナーアップデートをした。

パッと思いつくところで、以下のようなものがある。

  • 炊飯器を買い替えた(一人暮らし用 → ファミリー用に)

  • テレビを買い替えた & 壁掛け仕様にした(32インチ → 55インチ)

  • ドライヤーを買い替えた

  • 作業部屋の照明器具を一新した

  • 作業部屋にエアコンを取り付けた

  • 作業部屋のカーテンを新調した

細々したものを入れるともっとたくさんあるが、こんな感じで「さすがにこれちょっと古くなってきたな〜、でも買い替えるほどでもないのかなぁ〜」と思うものをズバッと切り捨てて買い替えた。そうでもしないと、5年後もうっすら不満を持ちながら同じモノを使い続けることになると思う。日本の家電は壊れなさすぎる。

少しずつ身の回りのものをアップデートしていく活動は今後も続けていく予定で、次は服にフォーカスしていこうと思っている。僕は機能的に優れたアウトドアウェアが好きで、家で着るものも含めてアウトドアウェアで固めたいというかすかな野望を持っている。