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特別養子縁組で子どもを迎えたいと願うご夫婦へ

こんにちは。
養子当事者の志村歩と申します。
今回は、特別養子縁組にてこれからお子さんを迎えようとお考えの方に向け記事を書こうと思う。
小誌をお読みいただければ、養子縁組に対する考えがきっと変わることでしょう。

また、私の活動を応援してくださるという意味を込めてご購読いただけると大変嬉しく思います。

まずは、どのような理由であれ
特別養子縁組という愛のある選択をしようと
お考えのご夫妻に心から感謝申し上げたい。

私は以前の記事でも述べたように、産みの母が出産当時、高校生であったことから育てることが難しいと判断され育ての親に託された身である。
つまり特別養子縁組という制度によって命と人生を救われた身なのだ。

子どもを迎えようとする背景は様々だが
実際に縁組を希望するとなると行政機関か民間あっせん団体の門を叩くことになろうかと思う。

筆者は民間あっせん団体で生後8か月の時に縁組をしているが、だからと言って民間に肩入れをしているということはなく、行政・民間それぞれにメリット・デメリットがあると考えている。
そこについては、別の記事で述べようと思う。

前置きが長くなった。
今回、私がこれから子どもを迎える方に
伝えたい事は3つである。

子どもとの縁がすぐに結ばれなくても焦らないことである。

説明会→面談→研修と行政、各民間あっせん団体によって差はあれど
ざっくりとこのような流れだと思う。
登録後から我が子に会うまでは途方もなく時間が長いように感じるはずだ。
実際に私の両親も待っている期間は長かったらしい。

ご夫婦が焦る気持ち、不安な気持ちは痛いほどよく分かる。
だが安心してほしい。
深い深い縁があり他人が親子になるわけである。
子どもは、見えない力で一生懸命に親となる人を探しているのである。

実際、私も幼いころに自宅のリビングで
「僕は選んでこの家に来たんだよ」と言い
母はとても嬉しそうに聞いていたことを
昨日のことのように覚えている。

だからどうか「面談が良くなかったのかも」
「所得がもう少し高ければ」など悲観しないでいただきたい。
もう一度言わせてほしい。
子どもは親となる人を自分を幸せにしてくれる人を見えない力で一生懸命探しているのである。

子どもが悪態をついた時、それはあなたたちを親と認めた瞬間である。

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