映画 川柳 ジョーカー

#映画 #川柳 #ジョーカー

喜劇王
笑わせるより
笑われる

貧困と
社会保障が
産みの親

やつを観る前に言っておくッ!
おれは今、ジョーカーをほんのちょっぴりだが体験した。
い……いや……体験したというよりは、まったく理解を超えていたのだが………。
あ……ありのまま 今、起こった事を話すぜ!

「おれはアメコミヒーロームービーを観ていたと思ったら、いつのまにか社会派ムービーを観ていた」
な……何を言っているのか、わからねーと思うが、おれも何を観ていたのかわからなかった………。
頭がどうにかなりそうだった……ヒーローモノだとかアクションモノだとか、
そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ、もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ………。

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#くぅ〜疲れましたw
次々襲いくる不幸に身構えるのが忙しく、
ホラー映画でも観てるんじゃないか?と思うくらい心臓が終始落ち着きなく打っていました。
#シャザム 来てくれ!と思わず同じ #DC 世界にいる他のヒーローに助けを求めたくなるレベルの悲惨さで、
もしかして自分は間違ってダンサーインザダークを観ているのかな?と思うくらい重苦しく痛切な映画でした。

アメリカでは #ダークナイト 公開時の事件もあって、警戒態勢の中で封切られたと聞き、そんな恐ろしい影響力、伝播力が有るのかと身構えたのですが、理由は直ぐに分かりました。

映画に限らず、過去の作品に触れた時、当時の流行、社会情勢、仮想敵が見えてくるものですが、
本作は社会を取り巻く現在進行形の問題を取り扱い、刺さる層、当事者と想定される層が広く、ジョーカーが他人事ではなく自分の物語と感じられる人が多いのが不安視された理由なのではないかと。

自分は幸か不幸か、そうか、私もジョーカーだったのか!声を上げ、立ち上がらなければ!と思うほど不幸、理不尽を感じてもいなければ、不満も抱いていないため、
ジョーカーという名の #ミーム の影響の範囲外でしたが、自分の境遇や触れる時代によっては充分に #黒歴史製造機 足りえたと思います。
( #八神庵 の笑い方、 #クラウド #セフィロス が厨二ど真ん中ストレートだった人間からすると、ギリギリセーフと言わざるを得ません)

また、白人男性を弱者として描く本作にニューズウィークが批判的なのですが、そこにはリベラルとして、弱者のポジションは自分達だけの武器としたい姿勢が見えるのがなんとも残念で、
本来誰しもが弱者たりえて、属性で救うべき、救われるべき声を選別するべきではないと教えられた気がします。

マッチョイズムを押し付けられていたヒーロー像に対して、弱いのに強い、弱いまま強い、人間的、社会的な弱さを持った新たなヒーロー像を描いてみせた本作に、自分は素直に拍手を贈りたいと思いました。

アーサーを自分は愛したい(本当に辛いので2度は観たくないですがw)

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