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とりまとめとキャスティング

昨日首相官邸にて手交式が行われた「全世代型社会保障に関する広報のあり方会議」に、委員の一人として議論に参加させていただいて参りました。普段通りな感じで臨むことも考えましたが、空気読んでレアなスーツコスプレですw(前列左端)

報告書は追って公開されると思いますので行政で広報活動に関与される皆様はもちろんのこと、民間企業でも参考になる点多々あると思いますので広く活用されることを期待します。
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202007/22zensedai.html

Microsoft時代にDevRel活動の延長でオープンデータと関わりはじめて以降、ご縁あって様々な政府関連の会合に参加させていただいており、気づけば内閣官房側の中のひととして政府CIO補佐官をやっていたりするのですが、今回の議論は非常に生産的だったと思います。ポイントはおそらく下記2点。

1. とりまとめ事務局が秀でて優秀であること
2. 各回のゲスト含む委員のキャスティングセンス

最終報告書を読んでいただくと、フレームワークが整理されていて全体の筋が通っているように感じられると思いますが、振り返ると各回での委員の発言は割とバラバラでした。それらをうまく整理いただきながら、視点の多様性や現場感は要素として活かしている点、絶妙な仕上がりになっています。民間企業としては当たり前にできてたりもするのですが、行政機関の会議では、バラバラな発言や資料をホッチキス止めで束ねただけの報告書も多くある中、私にとっては新鮮な驚きでした。

また、参画させていただいていた自分が言うのもなんですが、世相を読んだキャスティングは非常によかったと思います。50音順の座席図で私はだいたいクイズ王伊沢さんのお隣でしたが、発言に向けてきっちり準備をされ、会議中も的確にメモをとられている様をみて感心しておりました。伊沢さんのような若い世代のインフルエンサーから、マーケティング界の重鎮、アカデミアの先生方、ITプラットフォーマーの民間企業まで、バランスよく委員を選定し、さらに、各会の論点にあわせてゲストを招聘しており、互いを尊重し合う雰囲気の中、よい議論ができたと思います。私もできる限り他のみなさまの発言趣旨を汲み取りながら、議論をまわすよう心がけていたつもりですが、マウンティングも、ポジショントークも無縁な場で心地よく議論することができました。

ひとえに、議長を務められた秋葉首相補佐官のリーダーシップと事務局みなさまの努力あっての成果かと。大変おつかれさまでした。今年度は私も政府CIO補佐官の中で、サービスデザインに関するタスクフォースを新設し、その主査を務めさせていただいていることもあり、広く多様性のある意見をとりまとめながらタスクを進行する機会が増えてくると思います。今回の学びをいかしつつ、皆様の協力を得ながらよい成果を効率よく出してゆきたいですね。

全世代型社会保障に関する広報のあり方会議の最終報告書はおそらくこちらに掲出されると思いますので、過去の議事録含めご一読下さいませ。

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/zensedaigata_shakaihoshou_kouhou/index.html

手交式に参加した各委員からの発言を受けての、安倍首相のコメントは、用意されていた手元のメモを全く見ることもなく的確で迫力があり、目が合ったときの圧(および傾聴力)はさすがだな、と感じましたw

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