https://www.youtube.com/watch?v=hSaLns1VgqY

[企業・商材について]

レディースアパレルブランド。ナチュラルガーリッシュをテーマに、気取らない女性のファッションを提案している。そのコンセプトのもと、宮崎あおいさんを起用したCMを2010年から展開している。

今回のCMで使用されているシャキシャキシャツは、2014年9月5日に2900円で発売された。特徴は、シワになりにくいこと。

なお、「草原篇」の放送が開始されたのは、2014年9月3日。

[ターゲット]

10代～30代の女性。カジュアルなファッションを好むタイプ。

[企画の思考プロセス]

earth music&ecologyは、2010年から4年間、宮崎あおいさんをCMに起用してきた。earthの服を着た宮崎さんを「自然体で魅力的な女性」として表現することで、ターゲットからの好意度を上げてきた。

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そのコンセプトを維持した上で、新発売の「シャキシャキシャツ」をターゲットに印象づけたい。特徴は、シワになりにくいこと。

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走ったり寝転んだりすれば、シワになりにくいことを伝えられる。その「強さ」と関連させ、「強くなろうとする女性の姿」を描けば、特長をより強く印象づけることができる。

[CMの仕掛けを簡潔に言うと]

シャキシャキシャツのシワになりにくい特徴を伝えるために、走ったり寝転んだりする。さらに、「強くなろうとする女性の姿」を描く。

[演出のポイント]

■主人公の心情の変化をBGMで表している。

宮崎あおいさん演じる主人公の「きも」のセリフが、転換点になっている。このセリフまでは、主人公が「か弱い女の子」として描かれており、そのイメージに合う、落ち着いたBGMが流れている。そんな中、友人の「ずっと一緒だね」という言葉に対して、主人公が「きも」と言い放つが、その直前にドラムが鳴り始めている。そしてギターが鳴り始め、主人公が「愛されないババアになってやる！」と叫ぶ。主人公の心情の変化に合わせて音楽が盛り上がっていく印象的な映像になっている。

■カーディガンで心の変化を表している。

草原のシーンでは、冒頭から友人と手を繋ぐカットまでカーディガンを羽織っている。走るカットではカーディガンを手に持っており、「それまで持っていたモノを取り除く」という心の変化を表していると考えられる。その後、友人に「平気？」と聞かれる際、2カットめと同じカーディガンを羽織っているカットが一瞬映る。主人公の過去を表しており、過去と比較して、変わっていこうとする主人公が表現されている。

[自分がクリエイターだったら]

■カーディガンを可愛らしい色にする。

主人公を「幼い女の子から大人になろうとしている女性」として表現したい。冒頭から途中まで着ているカーディガンをピンクやイエローなどの可愛らしい色にすれば、「幼い女の子」という印象を強めることができる。そして、そのカーディガンを脱ぐことで幼さから脱却しようとしている印象を与えたい。