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「1分間でやる気が出る146のヒント」ドン・エシッグ著より②

引き続き、ドン・エシッグさんの「1分間でやる気が出る146のヒント」を再読していきたいと思います。どれもシンプルで当たり前のメッセージなんですが、こうやって文字化できるという才能が羨ましい。必死に読んでいた当時のことなどを思い出し、懐かしくもあり、新たに感じたこともあるなど、学びを多く得ることが出来ました。では早速見ていきましょう!


人の話をしっかりと聞く

こんな格言がある。―「敗者は自分が話す番がくるまで待っているだけだが、勝者は人の話をよく聞く」-人の話をよく聞くことは、コミュニケーションの基本的なルールである。ところが、このルールはほとんど守られていないというのが現状だ。多くの人は相手の言っていることを聞きながし、相手が伝えようとしているメッセージを受け取ろうという気持ちを持っていない。その原因は、相手が話している間、自分が話す番を待っているだけだからだ。人の話をよく聞くことは集中力を必要とする。また、相手の話に興味を持たなければならない。あなたは話す番を待ちながら相手の話を聞きながしている自分に気付くことがあるだろうか。人の話をよく聞く能力を高めるにはどうすれば良いだろうか。いろんな人と話し合い、アイデアを分かち合って、聞き上手になることを心がけよう。

「1分間でやる気が出る146のヒント」ドン・エシッグ著より

名著「人を動かす」でも、聞くことの大切さが説かれていたように思います。人間誰しも、自分の話を聞いてもらいたいんですよね、だからこうしてnoteという場を使って発信しているわけで・・・(笑)。ここで書かれているように、ただ単に自分の順番を待っているだけでは勿体ない。しっかりと相手の話を聞き、参考になること、勉強になることがないかを考えながら傾聴することで、自身のスキルアップにつながるんだ、という著者の考えは当時とても感銘を受けました。が、結局、話をしたい欲が強すぎて、なかなかここまでの境地には未だ到達できていません・・・涙。

プレッシャーを歓迎する

UCLAバスケットボールチームのコーチを長年務めたジョン・ウッデンは、名門チームのコーチという仕事のプレッシャーについて聞かれた時にこう答えた。―「プレッシャーのない仕事はいい仕事ではない」-なるほど、プレッシャーのない、いい仕事というのはあり得ないのかもしれない。もし、まったくプレッシャーがなかったら、生産性もなくなってしまいそうだ。自分の仕事について考えてみよう。もしかすると、あなたが感じているプレッシャーは、より良い仕事をするために役立っているのかもしれない。

同上

これは同感。ある程度のプレッシャーやストレスというものが存在することで、良いパフォーマンスが生まれるということもあると思うんですよね。緩慢な状態でダラダラやっているよりは、ちょっとキツいけど、なんとか頑張ろう、という方が良い結果が生まれたりしますよね。ただ、この状態がずーっと続くというのは、当然マイナス。終わりなく果てしなく続くアンダープレッシャーでは心が疲れてしまい、思考が停止し、よいパフォーマンスができるはずもありません。ですから、適度なプレッシャーを目指したいものですね。

まわりの人を大切にする

どんなに忙しくても、相手が「自分は大切にされているのだ」と感じることができるような気配りを心がけよう。気配りをする方法を考えれば、素晴らしい見返りが得られる自分のことも大切に感じることができるのだ。そのための一番いい方法は、心のこもった褒め言葉をお互いに掛け合うことだ。周りの人を褒める方法を探してみよう。そして、それを実行に移そう。そうすれば、あなたも周りの人も「自分は大切な存在なのだ」という気持ちになれる。

同上

室長時代、自分で言うのも変ですが、とにかく「いいチームを作るぞ」と相当燃えていました。それこそこうした本を貪り読み、日々の生活の中でも何かヒントはないかと常にチーム作りについて考えていたように思います。その中の一つが、毎月の給与明細封筒に大きめの付箋でその月の感謝のメッセージをメンバーに書き続けていました。ほぼほど自己満足の世界でしたので、相手がどう思ってくれていたのかは不明ですが、とある本かTV番組などからでしょうか、とにかく異動になるまでやり続けていました。まあ、それだけ必死だったんだと思います、チームを維持することに。メッセージを書くには、相手のことをよく観察していなければ書けないんですよね、大味な内容よりも、よりパーソナルな内容を書きたいと思っていたので、その辺に関しては、相手のことをよく見る(=気づく)ようになりましたね。

信頼を大切にする

信頼とは、人と人をつなぎ合わせる接着剤だ。この言葉は、成功者の人生のとても大切な要素を的確に表現している。信頼があれば、物事はうまく運ぶ。信頼がなければ、人間関係はギスギスして物事がうまく運ばなくなる。残念なことに、多くの人は信頼とは何かということについて話し合ったことがないようだ。まず、信頼の条件となるものをすべてリストアップしてみよう。そして、信頼する人とそれについて話し合ってみよう。

同上

信頼って本当に難しいですよね、自分は信頼できると思っていても、実は相手はそうではなかったということもありますし。思えば、何度かはひどく心痛むような事象もあったように思います(あんまり考えないようにしていますが・・・)。とはいえ、信頼関係が構築され、いろいろなことが良い回転を始め、毎日が楽しいというようなチーム関係が作れた時には・・・最高の気分ですよね。もっとあれをしよう、これをして喜んでもらおう、楽しんでもらおう・・・と、どんどん善循環が深まっていく。ただし、これは常に維持する努力をしないと簡単に崩れてしまうんですよね。本当に奥深いなと思います。

自分にポジティブな言葉をかける

あなたは、あなたが見て考えるものになる。さまざまなコミュニケーションの中でも、自分との対話は特に大切だ。その理由は、自分と対話をすることによって、希望、楽観主義、誇りなどを他人にも伝えることができるからだ。あなたが自分に語りかけたこと、心の中で言ったことは、やがて言葉となって口に出てくる。あなたは自分にポジティブな言葉をかけているだろうか。それとも、いつも心の中で自分の間違いを見たり心配事について考えたりしているだろうか。日頃、自分とどういう対話をしているかを分析してみよう。自分に語りかける言葉をポジティブなものにできるのは自分しかいない。このことを忘れないようにしよう。

同上

面白いですよね、西洋にも「言霊信仰」があるんでしょうか?ま、それはさておき、古今東西、どこの世界であっても「類は友を呼ぶ」ということなんでしょうね。ポジティブマインドの人にはそういう人が集まるし、一方ネガティブマインドの人にはそうした人たちが集まると言うことでしょうね。

ただし、この本を最初に読んだときには気づかなかったことがあるとすれば、ポジティブ信仰もまた「疲弊」を生む、ということかもしれません。自分が元気であるときは、こうやって自分の内側からポジティブな気持ちを高めることで、周囲を巻き込んで明るくできるのですが、一方で人間常にポジティブというわけにもいかないわけで・・・。一旦、マイナスムードになったところを無理矢理ポジティブにしなければ!と焦ることで、どんどん不調に陥るってこともあるですよね←実話。ですから、「ほどほど」が丁度いいのかな、と今では思っています。


今回はここまで。お読み頂き、ありがとうございました。やっぱり歳を重ねることで感じ方にも変化が生まれますし、新たに感じることもありますね。こういう時に「本」の偉大さを痛感しますね。著者との「対話」し、自身とも「対話」できる。映画評論家の水野晴郎さんではないですが、「やっぱり本っていいですね」という心境です(笑)。


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